後継者に経営者感覚を身につけさせるには?

公開日:2015/04/16

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

「経営者と同じ考え方をして欲しい」

「経営者の気持ちで業務をして欲しい」

「経営者感覚を身につけて欲しい」

経営者の方が、
社員や役職者に求めたいこと、
実際に口に出して社員に求めることです。

同じ事は、
事業承継をする後継者にも当てはまります。

経営、事業を行っている社長、経営者のあなたと、
同じ感覚、同じ姿勢で事業を承継をして欲しい、
と考えるでしょう。

私も、それは必要だと思います。

社長、経営者になるのですから、
すでに社長、経営をしているあなたと同じように、
経営者としての思考、姿勢は必要だと思います。

しかし!!!

往々にして、
社員だけでなく後継者にも、
経営者、社長の感覚、姿勢は、
身についていないものです。

そもそもの話になるのですが、、、

経営者の感覚、考え方、
社長としての感覚、考え方とは、
どんなことでしょうか?

これがわからないと、
身につけさせようにも、
いつまでたっても、
身につけさせることができません。

で、経営者感覚、考え方とは、
どんな事だと思いますか?

いくつかあるとは思いますが、
大元となるひとつの事、
「これだ!」と私が考える事があります。

それは、、、

自腹をきって「商売」をした経験

です。

一応、「商売」の意味を調べると、

「利益をあげる目的で物を売り買いすること。あきない。」
(大辞泉)

「商品やサービスと言う「価値」を提供し、
その対価として金銭を受けとること」

が商売だと言えます。

会社で事業を行い、
仕事をしていると、
商売自体はおこなっています。

それこそ、数百万円、数千万円とか、
億とかの取引をしている社員も、
現実にはいるでしょう。

商売自体を経験している社員、役職者は、
たくさんいます。

経営者、社長のあなたも、
商売は経験してきているはずです。
後継者の方も経験しているでしょう。

どちらも「商売」を経験しているのですが、
社員、役職者、後継者の「商売」と、
経営者、社長の「商売」は、
同じようで決定的な差があります。

それは、

「自腹を切っているのか」

ということです。

経営者は、
自分が用意した資金、
あるいは、自分が保証人となって、
借り入れた資金を素に商品を購入します。

それを販売し、利益を得て、
次の商品購入や社員の給与などの経費、
借入資金の返済に充てます。

自分が用意したお金で、
商品あるいはサービスを準備し、
必要な経費を支払っている点が、
社員、役職者の場合と「決定的」に異なります。

自分のお金を使っているのか?
会社が用意したお金で商売をやっているのか?
の違いです。

この差は大きいです。

社員には「自分のお金」という感覚は皆無です。

減ろうが、増えようが、
それは経営者がなんとかする事だ
と考えています。

それに、会社のお金が増えようが減ろうが、
給与への影響は、
それほどありませんから。

しかし、経営者、社長の場合、
無駄なお金は、
運転資金、事業資金に直接影響し、
我が身にも影響します。

この部分が、
経営者、社長の感覚として、
最も重要なことのひとつだと、
考えています。

「もしうまくいかなかったら、、、」

「それでも、ここまでは、
お金をかけてやってみないと、、、」

「少しでも成果を出して、
かけたお金をムダにしないためには、
どうしておけばいいのか、、、」

自分で用意したお金なら、
無駄に減る事は、痛手ですから、
使う決断に躊躇する事があるでしょう。

そのしびれる様な感覚と、
そのときに使う脳みそが商売には必要だと思います。

だからこそ、
後継者には、何らかの形で、
自腹をきった商売を経験させましょう。

簡単な事でもいいです。

例えば、
アマゾンで中古本を販売する。

趣味の商品を、
フリーマーケットで販売する。

リサイクル業者に持っていくとか、
古本屋に持っていくとかはダメです。

身銭を切ったものを、
自分でお客様に対峙して販売し、
商売をする経験です。

私も、
自分で作った教材を販売する経験をして、
商売の実態が、
理屈ではなくわかりました。

簡単には買っていただけないし、
クレームも発生する。
競合がいて、売れないときもあります。

損する事も経験するし、
売れた喜びも体験できます。

その中で、
身銭を切ったものを販売すると、
お金を使う事に、
頭を使うようになります。

自分の用意したお金が、
減る事も、増える事も、
そこから経験できます。

「商売」の事がわかるようになると、
経営についてもわかるようになります。

というよりも、
ひとつの軸ができる、
と言った方がいいでしょうね。

後継者の方には、
是非、身銭をきった上で、
商売を体験させてくださいね。

自分でやった商売の額以上に、
そこから得られるものは、
大きいと思いますよ。

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