戦略を学び活用する意味:社長の発想・考え方(1)

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

今回から複数回に渡り、
社長、経営者として
知っておいた方がプラスになる
根本となる考え方、判断基準について、
あなたと共有したいと考えています。

【今回の内容の動画】(動画再生時間:10分08秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

戦略への疑問

経営、事業運営に携わると、
「戦略が大事だ!」
「戦略が必要だ!」
「戦略がないことが問題だ!」
などということがよく言われます。

事業の目的、事業の将来像、
それを実現する戦略、
戦略を実現する施策、
それを実施して結果を得ることが、

売上、社員のやる気を伸ばすには
大切だと私もお伝えしていますので、

私自身も戦略について、
お話することも少なくありません。

戦略について語る方は
実際には少なくありません。

経営関連の理論や論評には、
営業戦略、人材戦略、
マーケティング戦略など、

「◯◯戦略」という表現が
溢れかえっています。

企業経営における戦略を
どの様に捉えているのだろうかと、

この「◯◯戦略」
という表現を聞く度に、
疑問に感じることが
少なくありません。

戦略は文字からわかる様に、
戦いから導き出された概念、
軍事学の専門用語です。

しかし、軍事的な分野に限定しても、
その定義は一様ではありません。
(詳しくお知りになりたい方は、
ウィキペディア等を検索してください)

定義が一様でないものを、
軍事領域から拡大解釈をして、
ビジネスの世界でも
用いているわけです。

一般に人との争いごとは
好ましいことではないと
されているにもかかわらず、

社会においては、
そこは「戦いの場」とされます。

時には、
同じ組織やグループ内の
メンバー同士の
足の引っ張り合いも
戦いの一つと認識します。

ただ、この様なことを、
戦いと考えることは、
どうなのだろうかと
私は考えています。

戦いだから、
いにしえからの
戦略に関する理論、

他とえば、孫子、マキャベリ、
クラウゼヴィッツたちは、
どうなのだろうかと考えています。

そもそもの素朴な疑問です。

「社会にでると戦いだ」
「ビジネスは戦いだ」
の様に言われますが、

そもそも誰との戦いなのでしょうか?

 

誰との戦いか?

そもそもの軍事上での戦いとは、
敵と味方が会い対して、
力を衝突させる事です。

サッカー、野球、バスケット、
バレーボールなどの様な
対戦型スポーツ、

武道などは、
会い対して力を衝突させる
まさに戦いでしょう。

一方、ビジネスや、
マラソンなどの陸上競技、
あるいはゴルフなどは
どうでしょうか?

誰が相手なのでしょうか?

マラソンや陸上競技、
ゴルフなどでは、
一緒に競技に参加する
選手はいますが、

会い対しているのかというと
どうでしょうか?

駆け引きがあるとはえ、
会い対して力を
激突させている
わけではありません。

競技を行った結果として、
順位、勝負がつくだけです。

戦っているのは、
自分の技量、
体力に対してであり、

競技をおこなう環境
に対することだと考えます。

ビジネスを「戦い」と考えると、
誰との戦いでしょうか?

まず。

ビジネスでの戦いの相手が、
お客様ではないことは
お分かりいただけるでしょう。

お客様には、
あなたの商品・サービスを
気に入っていただき、
購入していただき、

購入後も喜んで
使い続けていただくので、
対戦相手だとの捉え方は、
ズレています。

戦略を学び、
ビジネスで活用する意味合いは、

お客様に対して
用いることではない、
ということです。

では、競合に対して用い、
お客様を競合に
取られない様にするために

孫子の様な戦略、
戦いのことを学ぶのでしょうか?

お客様に対して
競合と競うにしても、

それは野球やサッカーの様な
対戦型ではありません。

どちらかというと、
マラソンや陸上競技のような
結果として順位が決まる、

ビジネスでは、
マーケティング、
営業活動を通じて、
結果としてお客様に選ばれ
契約を獲得することです。

競合と直接角突き合わせ、
勝負をしているわけではありません。

ビジネスは、
戦い、軍事的な状況とは
大きく異なる
と言わざる終えません。

では、なぜ、
孫子のような兵法書、
戦略論、軍事論を
ビジネスに関わる人が学び、
活用する必要があるのでしょうか?

 

戦略を活用するところ

多くの人の心、
行動を統率し、
士気を高める、

そして実際に行動させるために
どのようなことが必要なのか
を学び、活用するためです。

兵法書やいにしえの戦略論、
さらには王 、将としての
考え方、振る舞いを
そのために学び活用します。

角を突き合わせる戦いではなく、
統率、統帥する観点を学び、
活用するので、

ビジネスに活かすことが可能です。

社長、経営者、
上に立つ者の統率、統帥の能力、

これがいわゆる
マネジメントに当たります。

このマネジメントに関する
能力を身につける、
高めるために

戦略や将としての考え方
振る舞いを学び、活用します。

人が動くことで、
結果が得られます。

逆に、人が動かなければ、
状況は変わらないし、
結果もかわりません。

人を動かしてナンボだからです。

統率、統帥の能力ない中で
戦略を語っても、
何も変えることはできません。

統率、統帥する一部分に
戦略を活用することができます。

さらにいうと、
経営・事業の目的、
経営・事業の将来像、
戦略、施策を考え出すこと、
施策を実施すること

これら全てが、
統率、統帥の一部であり、
統率、統帥を支え、
支えられてもいます。

持ちつ持たれつの関係です。

どちら一方だけが存在しても、
なにも効力を発揮しません。

社員を統制できても、
事業の目的や将来の姿、戦略が
明らかになるわけではありません。

戦略があるからといって、
社員を統制できるわけ
ではありません。

戦略があっても変わらない。

社員にやらせることはできても、
ちっとも望む方向に進まない。

その理由が、
この持ちつ持たれつの関係が
できていないからです。

マネジメントの観点で、
兵法書やいにしえの戦略論、
帝王学、将のあり方を学ぶと、

今までとは異なる観点に
気づくと思います。

次回からマネジメントの観点で、
兵法書や戦略書、
帝王学、将としての心得を
紐解いていきましょう。

無料レポート