事業承継前に後継者に明らかにする2つ目のこと

公開日:2015/06/25

更新日:2019/04/15


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

経営者、社長が後継者に対して、
事業承継の前にやっておくことが3つありました。

前話では1番め。
「経営、事業、会社の状況を明らかにする」
についてお伝えしました。
(参照:事業承継前に後継者に最初に明らかにすること

今回は、

  1. 経営、事業、会社の状況を明らかにする
  2. 経営、事業の将来についての経営者、社長の考えを明らかにする
  3. 後継者が意欲を持てるように調整する

の2番め

経営、事業の将来についての経営者、社長の考えを明らかにする

についてです。

会社、経営、事業を引き継ぐ後継者に、
経営者、社長のあなたは、
どのように話をするでしょうか?

「とりあえず、
今のやり方をやっておけば、
会社はうまくいくから心配いらない。」

「今はうまく行っているから、
このままでなんとかなるから、そのままやればいい。」

などと、
いかにも今のままで充分だというようなことで、
後継者に納得させようとするでしょうか?

逆に、後継者は、このように言われたら、
どんな気持ちになるでしょうか?

「今のままでいいなんてそんなの本当?」

「世の中、そんなに甘くないし、、、」

「上手く行っていると言っても、
そんな考えだから、伸びないんじゃないのか?」

「競合は増えているし、
そんな安易な考えで経営なんかできるわけないじゃないか」

なんて考えると思いませんか?

あるいは、

「今のままやれなんて、、、
それなら俺がやらなくてもいいんじゃないか?」

などと考える後継者もいるでしょう。

サラリーマン勤めだった後継者ならば、
今のままで安泰だ、
なんてことで喜ぶのかもしれませんが、

経営者を目指す、経営を引き継ぐ人にとっては、
この状況に意欲や魅力を感じるでしょうか?

 

ちょっと考えてみてください。

毎年、地区予選で負けて、
なかなか県大会や全国大会に出場できない、
サッカーチームがあったと思ってください。

あなたは今、そのチームのキャプテン。
次期キャプテンの目星も就いている。
そろそろ、キャプテンを譲る時期になった。

あなたは次期キャプテンに、
「今のままで充分だから。
今のままで、そこそこ勝てるから、
このままやればいいんだよ」
と言って引き継ぐでしょうか?

 

逆に、
もしあなたが次期キャプテン候補だった
と思ってください。

現キャプテンから、
「今のまま、この程度の勝ち方で、
俺達には充分なんだから」と言われたら、
わざわざこのチームのキャプテンになろう!
と思うでしょうか?

もちろん、目立ちたがりやでオレ様の人なら、
なになんでもキャプテンになれればOK!
という方もいるでしょう。
そういうことも否定はしませんけれどね。

経営者として会社を継いで、
事業をやっていく責任者となる、
となったときに、
将来、未来が描けていないことを、
どのように感じるでしょうか?

「それは、事業を継いだ後継者自身が、
考え目指すこと。
今の経営者、社長の私が決めて、
それに従わせるものじゃぁない」
という考え方あることはわかります。

今回お話ししているの点は、
「経営、事業の将来についての
経営者、社長の考えを明らかにする」のであって、
経営者、社長の考えに従わせるのではありません。

従わせる云々は、的外れということになります。

ここでのポイントは、
現在、経営、事業に取り組んでいる経営者、社長には、
実現したい将来の事業、経営の姿があるということ。

将来の事業、経営の姿が、
経営者、社長にとって、
どれほど魅力があり実現のしがいがあるのか
ということです。

未来、将来、夢が描けないものを継いで、
継続していく責任があると言われても、
後継者には受け入れがたいものです。

やりたいとは思わないです。
仕方がないから嫌々継ぐだけです。

後継者にはそんな風には、
なってほしくないでしょう。

そのためにも、
経営、事業の将来についての
経営者、社長の考えを明らかにすること
が必要なのです。

残った3項目目は、次の
後継者だって押し付けられた経営は嫌なもの
にてお話しします。

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