「習慣」にひそむ「落とし穴」:社長の経営講座

公開日:2020/09/15

更新日:2020/09/11


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

先日、あるメルマガで
習慣化について取り上げていました。

習慣にすることは大事です。

しかし、習慣にすることは
実際は容易ではありません。

「これを習慣にして、
毎日やる様にしよう!」
と思ったのに、

三日坊主で終わってしまい、
習慣にならなかった経験が
あなたにもあると思います。

私にもあります。(汗

しかし、習慣には
習慣化を勧めたい人が刷り込む、
ちょっとしたズレ、ウソがある
と思っています。

【今回の内容の動画】(動画再生時間:12分15秒)

そんなことを刷り込まれて、
習慣化に翻弄されたら、
「なんと馬鹿らしいことだ!」
と思ったわけです。

そこで今回は、
この習慣化に潜むズレ、
ちょっとしたウソを公開し、
あなたと共有します。

 

全ては習慣だ!?

あなたは今朝、
出かけようとして靴を履いた時、
右足、左足のどちらから履くか、
迷ったでしょうか?

大抵は、迷わなかったでしょう。

では.

どちらの足から靴を履いたか
覚えているでしょうか?

大抵は覚えていないでしょう。

こんなことを聞いた側も、
まず覚えていることはありません。

しかし。

ここで「習慣化」を勧める人は、
「私たちは靴を履く時に、
どちらかの足から靴を履くという
選択をしている」と続けます。

「もうちょっと格好良くいうと
靴を履く時に、
どちらの足から履くのかという
意思決定をしている」と説明します。

靴を履く以外にも、
靴下はどちらから履いたか、
どちらの足から歩き出したか、
などなどもまた、
意思決定をしていると続けます。

私たちが日頃行うこれらの選択は、
よくよく考えた上での意思決定だと
私たちは思いたいものと解説します。

しかし、実際は、
よく考えた上での意思決定、
選択などではなく、

これらは全て習慣によるのだ、
と話を一転させます。

「私たちの生活は、
全て習慣の集まりに過ぎない」
とアメリカの哲学者・心理学者
ウィリアム・ジェームスの
言葉を引用します。

だから、
習慣が重要だと言うのです。

この内容を
あなたはどう感じるでしょうか?

 

習慣と本能

習慣というのは、

ある事が繰り返し行われた結果、
その事がしきたりになること

です。

あることが
繰り返し行われる時には、
繰り返し行うという意図が
最初にあります。

一般的な『習慣』の用語の説明では、
この点、
「繰り返し行うという意図」
の部分が、
まずスッポリ欠落します。

習慣は「習い慣れる」
という文字で出来上がっています。

意図して習う、
ということが前提としてあります。

一方、先ほど習慣として挙げられた、
どちらの足から靴を履くとか、
靴下をどちらの足から履くとか、
歩き出しはどちらの足から、
という様なことは、

意図して習った事柄というよりは、
その人の本能、
無意識の部分での事柄です。

どちらの足から靴を履くとか、
どちらの足から一歩を踏み出す
という様な
本能や無意識で行う事柄は、

最初に意図してこうやるとか、
やるために習う、
それを意図してやり続ける、
という部分がありません。

自然にやる様になり、
意識せずに
それが続いている状態です。

一方、習慣にする事柄、
例えば、
毎日英文を一つ覚えるとか、
英単語を5個覚えるとか、
必ずこれをやる、
という様なことは、

それをやり続ける必要性を
最初に認め、
そのために必要なことを習い、
意図してやり続けます。

やり続けることが
繰り返されたとしても、

無意識のうちにやる
というものでは無いものです。

あなたがご自身で習慣にしている、
すでに習慣になっていることを
思い返してみてください。

「今日は面倒だな」
の様なことも考えず、
「今日はサボっちゃおうか」
という意識もなく、

忘れずに繰り返し、
やり続けている、
などということは
ほぼ無いと思います。

 

■ 3つの要素からなる生活

最初の一歩を
左右どちらの足から踏み出すのか。

これは意思決定ではなく習慣だ。
だから習慣が重要だ。

習慣にする方法は・・・

と習慣化を勧める人は
解説を続けるわけです。

しかし。

先程から説明をしている様に、
どちらの足から踏み出すのか、
の様な事柄は本能的な部分です。

状況、環境から、
脳で考えることなく脊椎で反射し、
行動になっている事柄です。

脳で考え決定しなくても、
影響がほとんどないからです。

「私たちの生活は、
全て習慣で出来上がっている」
というよりは、

本能で行動している部分と
意図して繰り返し
行動しようとする習慣の部分と、
意思決定を毎回行い、
行動を決定する部分がある、
ということでしょう。

本能の部分と、
意思決定の部分は
直ぐに理解できるでしょう。

では、習慣の部分です。

習慣にする事柄は、
繰り返しやる事により
達成する目的がある、
という事です。

目的を実現するために
繰り返し行うことが
必要な事柄が習慣の対象です。

よって、そもそもですが、
日頃踏み出す足だとか、
靴下を履く足はどちらか、
という様なことは、
習慣で議論しても意味がありません。

英文にしろ英単語にしろ、
それを決まった数、
毎日覚える事によって、

英語のテスト点数をよくするとか、
入試で英語の点を上げるとか、
という目的があります。

この目的を達成したいから、
そして目的達成には
習慣にすることが必要だから、

「今日は面倒だな」と思っても、
「イヤイヤ、やっておかなきゃ」
とやり続けます。

そして、毎日毎日、
「読んで覚えなきゃ」となります。

この積み重ねを
習慣と言うのですね。

 

経営・事業における習慣化

では。

経営、事業に関することで、
習慣にすることがあるのでしょうか?

習慣にする対象は、
それを繰り返すことで
なんらかの目的が実現できる事柄でした。

ということは、
繰り返すことで経営、
事業においても、
なんらかのメリット、
プラスになることはあるでしょう。

例えば。

施策を実施したら、
必ず結果を2週間以内に
報告するとか。

あるいは、
結果を分析して、
次の対策を講じた上で、
報告をするとか。

施策の実施計画を作る時には、
結果の評価方法も
併せて定めておくとか。

実施計画の施策終了後、
2週間以内に結果、
次回の対策の報告をするとか。

習慣というよりルールに近い
と感じるかもしれませんね。

経営・事業では、
日々、状況は変わります。

実施する施策や計画の内容も、
対象となる事象や状況で、
変わってきます。

状況、環境が変わり、
実施する内容が変わったとしても、

そもそもどの様な観点で
施策を考えるとか、

どの様な観点で
実施結果を評価するとか、

結果をどの様に報告する

という様なことは、
変わるものではありません。

考え方や計画の作り方や
実施結果の評価の仕方、
の様なプロセス、ルールは、
変わることがありません。

これらのことは、
日頃の業務の中に必ず組み込むこと
として習慣にする必要があります。

経営、事業の場合は、
習慣というと、
なんかピンとこないかもしれませんね。

習慣というと、
個々人の行動に関すること、
と考えるからでしょう。

だから。

経営、事業、業務では、
「習慣」というよりは、

必ず実施するプロセス、手順、
あるいは、
実施すべき社内ルール
として設定しましょう。

 

ルールに加えて必要な事

この時に重要点は、
単にプロセス、手順、
社内ルールとしてやることになった、
とやらせるだけでは
足りないということです。

「習慣」は、
そもそもそれを毎回、
繰り返しやることに意図がありました。

この意図を明らかにすることです。

単にこれをやる、
これがルールだ、ではなく、
これを実現するという意図のために
このプロセス、手順、
ルールが必要になる。

この意図は、
経営、事業、業務に、
これだけの意味とプラスがある。

よって、
プロセス、手順として
業務に組み込み実施する必要がある。

社内ルールとして、
業務において実施する、
従う必要がある。

この様な状況にする事です。

ちょっと考えてみれば
お分りいただけると思います。

「毎日英単語5個を覚えなさい」
と意図もわからずに言われても、
習慣として続けることはないでしょう。

英単語を毎日5個覚えると、
英語のテストで、
この様な理由で効果があり、
点数が高くなると分かり、

英語のテストの点数を
高くする事が必要だとわかれば、
習慣にしようとするでしょう。

「今日は面倒臭いな」と思っても、
「でも、やっておかなきゃ!」
とやる様になるでしょう。

だから習慣になる、
ということと同じです。

経営、事業、業務で、
組み込みたいプロセス、手順、
社内ルールも
位置付けは個人の場合の
習慣にするということと同じです。

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