後継者の育成を後回しにする理由と回避する方法

公開日:2015/01/14

更新日:2019/04/12


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継の準備が進まない。
事業承継がうまく進まない。
事業承継後に問題、課題が噴出。
事業承継は失敗だったかも、、、

事業承継は、
会社経営上、重要と言われながら、
なかなかうまく進まないのが現状です。

事業承継には3つの課題領域があります。

  • 後継者の選定と育成
  • 経営の承継
  • 資産・負債の承継

3番目の資産・負債の継承は、
事業承継をしようとなると、
税理士の先生や弁護士の先生が関与して、
進んでいきます。

お金、税金に関係しますし、
株の持ち分などが関係するので、
多くの経営者の方の関心が高いです。

事業承継をする段階で、
後継者はほぼ決まっているでしょうから、
その点はクリアしています。

しかし、、、

後継者の育成。

これは後回しになることが
少なくありません。

現在の業務を優先したい。
後回しにしても、まだ、
実際の事業承継までには時間があるから。

こんな理由だからです。

経営をしているあなたなら、
充分お判りだと思いますが、
現実には時間はあるものではありません。

1年、2年、いや、数年などは、
あっという間に過ぎ去ります。

今までも、
やろうと考えていながら、
時間があるから後回し、
にしていたこと。

本当に実行できたでしょうか?

多くの場合、
やらずに時間が過ぎた、
ということが少なく無いと思います。

だから、毎年、
「あぁ、今年もこれをやると計画に入れているなぁ」、
なんて思うわけです。

このようになってしまう原因。

それは、
優先度の付け方が適切ではない、
からですね。

物事の優先度を判断する時、

あなたはどのような基準で、
判定しているでしょうか?

よくある方法は、
「重要度」と「緊急性」の、
二軸からなるマトリクスに配置して評価する、
というものです。

「重要度」と「緊急性」が高いものは、
優先度が高い。

「重要度」と「緊急性」が低いものは、
優先度は低い、というより、
やる対象にならない、という判断基準です。

この区分、適切だと思いますか?
変だと思いませんか?

この区分だから、
「優先度を間違えてしまう!」
と私は考えています。

緊急性が高いなら、
優先度などと言わずに、
トットとやればいいのです。

緊急性が高いけれど重要ではないこと。

これって、例えば、
どんなことでしょうか?

私には、考えつきません。
よくわからないんです。

正直言うと、
緊急性が高い、ということは、
何らかの理由で重要度が高い、
のではないかと考えます。

優先度を考えるときに、
緊急性は必要ないと思います。

緊急性よりも、
どの観点で重要度が高いかどうか

この観点が、
優先度を判断するポイントだ、
と考えています。

二軸ではなく、
ひとつの軸で決まるもの、
だと考えています。

二軸で考えるから、
「重要ではない」けれど「緊急」
などという、
わかのわからない区分ができるのです。

なんか、もっともらしく、
正しく見えるのです。

実際には、
一つの軸で判断できる方が、
よほど合理的だと思います。

で、、、

そのひとつの軸は何かというと、
事業の将来像の実現に
関係することは重要度が高い

この観点です。

もうひとつ。

重要度が高いから、
直ぐに最大限の労力を割いて、
すべての答えを出す、
ということではありません。

重要度が高いから、
少しずつでも時間を割いて前進する、
ということです。

ここが今までの考え方と大きな違いです。

今までは、
優先度が高くないと、
なにもやらずに放っておきましたよね。

事業承継に関することは、
その最たるもののひとつです。

重要だ。
だけど、まだ時間がある。
だから、やらずに放っている。
ということですから。

まだ先のことだから、
放っておくのではなく、
時間を割いて少しずつでも実行する
ということです。

実行するための時間と労力を、
なんとかひねり出してでも、
『重要な事を少しずつでもやる』、
ということです。

現在の業務を優先したい。
これ、優先度の話ではありません。

やって当然の話しです。

その上で、優先度の高い事柄について、
時間を割く方法を考え、
実際に時間を割いて実施する、
ということです。

これが、優先度の高いことをやる、
優先順位付けをする、
ということだと考えています。

無料レポート