社員を行動させるコミュニケーションの中身:社長の経営講座

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

コミュニケーションを通じて
相手である社員に行動させるには、

社員が自分で決めて、

自分から言う状況を
作り出すように

コミュニケーション自体を
デザインをします。

社員が自分から言い出すように
コミュニケーションを
デザインすることで、

社員が実行する可能性が
高まることを
前回あなたと共有をしました。

【前回の内容】
社員を行動させるコミュニケーション力とは:社長の経営講座
内容の動画(8分38秒)

しかし、

社員が自分から
言う状況にするためには

このコミュニケーションを
デザインする時に注意が必要です。

今回は社員が自分で決めて
自分から言うようにするということを

コミュニケーションの中に
どういうふうに
組み込んだらいいのか?

という点について
あなたと共有したいと思います。

あなたの要望を伝えたとして

ひとつの
コミュニケーションの例として

次のような場合、
社員が自分から決めて
言うような状況に

コミュニケーション自体が
デザインされているのかどうか、

ちょっと想像しながら
私の話を
聞いてみてください。

ある社員に
社長、経営者あるいは
上司であるあなたから

「仕事・業務の一つ一つに
 もっと注意深く
 取り組んでほしい」
ということを
思っていたとします。

そこでその社員と
話をすることにしたわけです。

「○○さん。
 仕事に今以上にしっかり
 取り組んで欲しいんだけれども
 それには注意してほしい点が
 あるんだよ」と
あなたが話を始めました。

相手の社員は
「どのような点を
 注意すれば良いでしょうか?」
と尋ねるかもしれません。

そこであなたは、例えば、
「報告書の内容を
 もっと詳しく書いて欲しい。

 それにお客様へ
 対応する間隔は

 もっと短くしないと
 お客様が逃げてしまうよ。

 さらに他には・・・」と
あなたの要望を伝えたとします。

社員に対応して欲しい
内容をあげて
それを社員に
伝えているわけです。

そうすると社員は

「ご指摘いただいた点は
 よくわかりました。

 これからしっかりやります」
と答えたとします。

この場合、
社員が自分で言った状況、
自分で決めて言った状況に

コミュニケーションは
デザインされているでしょうか?

条件反射という社員の保身

これはすごく簡単だと思います。

この場合は、
あなたが言った
という内容を社員が聞いて、

オウム返しに
条件反射として反応して
同じような事を言っている、

あるいは「それをやります」と
答えている
という状況にすぎません。

これはある意味、
その場を乗り切ろうとする
社員の”保身の姿”と言えます。

社員は保身をしているので
実際にはほぼ行動に
つながることはありません。

これを避けるためには
条件反射ではなく、

ある過程を経て
社員が自分から言う状況を
作り出すということが

コミュニケーションの中に
必要になります。

相手に反復させる

その一つの例としては
先ほどのような場合、

例えばあなたが
その社員に対して
「報告書の内容をもっと詳しく
 書いて欲しいです」とか

「お客様へ対応する間隔は、
 もっと短くしないと

 お客様が逃げてしまうよ」とか、
というようなことを
言ったとして、

それを復唱させる
という方法があります。

例えば、今のような内容を
あなたが相手の社員に
伝えたとして

その伝え終わった後にあなたが
「私はあなたに
 どんなことを要求した?

 それを一つ一つ
 あげてみてください」と

相手の社員に
要求して言わせる
というものがあります。

これは相手の社員が
決めて言ったという状況に
なるでしょうか?

これも簡単だと思います。

先ほどと同じように
相手の社員は
あなたから言われたことを
ただオウム返しにする、

例えば、
「報告書はもっと詳しく
 書くように注意をします。

 お客様への対応は
 もっと間隔を短くして
 応対するようにします」

というようなことを
繰り返し言うだけになります。

ですからこの場合も
社員が決めて言っている
という状況には
なりませんから、

実際に社員がそのように
注意をして報告書を書くとか

お客様への対応の間隔を
短くすることが
行われるかと言うと

ほぼ行われることは
ありません。

自分から言うためにすべきこと

これを避けるためには
保身から社員が条件反射的に
あなたの言ってる内容を言う
ということではなく、

コミュニケーションの中で
ある過程を経て、
社員が自分から言う
という状況を

組み込むことが
必要になります。

そのコミュニケーションを
デザインする、
この組み込む内容が

社員が自分自身で
よく考える。

その考えた上で
自分で決めて
自分から言う状況を
作り出すことです。

社員が
自分自身で考えて
その結果を自ら
口にしている状況を

あなたとの
コミュニケーションの中に
作り出すということです。

社員があなたからの
内容に関して

自分で答えを考えて
それを自分で決めて
自分で言う。

これをコミュニケーションの中で
実現するということです。

これが仕事における
コミュニケーションの本質、

コミュニケーションの中で
組み込まなければ
いけない本質部分
ということになるわけです。

考えるために必要なこと

コミュニケーションの中で
どのような事を行うと
社員が自分で考えて
自分で決めて自分で言う
という状態になるでしょうか?

「自分で考えて言え!」と
社員に言っても
それは駄目ですよ。

半強制的に
言わせているようなもの
だからです。

「半強制的に言え!」となったら
あなたはどんな気持ちに
なるでしょうか?

気分は良くないと思います。

それは言われている
相手の社員も同じことです。

自分で考え自分から言うこと
になるのは
それはあなた、

コミュニケーションの
相手であるあなたから
質問をされるからです。

何かを言うと
社員は聴きません。

無理に言わせよう
とすると
気分が悪くなるし
反発をしてきます。

しかし、質問をされると
それに、その質問に対して
自分で考えて
何か答えようとする。

これが『人間』です。

ですから、
質問をすることが
重要なのです。

注意が必要な点

けれども、
どのような質問をするかで
相手からの回答が変わる
という特徴があります。

適切な解答を
導き出す質問をすれば
社員の行動につながります。

例えば、
先ほどの例で言うと

「いつも報告書を
 書いてくれてありがとう。
 
 でね、もしあなたが逆の立場で
 この報告書を読んだとしたら、

 この報告書から
 どんな内容が
 分かると思うかな?」
というような質問を
するとします。

あるいは、
お客様との対応に
関して言えば、

「もしこの日に
 あなたが応対をして

 それから一ヶ月間、
 何の応答もなくいたら
 お客様は
 どんな気持ちになると思う?」
というような質問をする、

ということが
重要になってくるわけです。

一方、こちらから
話せば話すほど
相手は聞くことをしません。

あるいは、
半強制的に言わせようとする、
例えば、「自分で考えて
言いなさい!」とか、

 「これに対して、
 あなたの意見を言いなさい」
というような形で
応対をすると、

表向きは何かを答える
とは思いますが、
従っているようでいて
内心では反発をします。

話せば話すほど、
あるいは
半強制的にやらせよう
とすればするほど

どちらの場合も結果として
社員の自発的な行動には
つながりにくいものです。

最も重要な点とは

仕事における
コミュニケーションデザインの
最も重要な本質部分は
なにかと言うと

相手に考えさせ、
その考えを
社員が自分で決めている
きっかけとして

適切な質問をする
ということです。

これを
コミュニケーションの中で
組み込むことが
必要になります。

こちらから
質問を始めると、
相手の対応が
変わり始めます。

質問をするということは
相手の意見を聴く
という姿勢を相手に見せる
ということと
同じだからです。

相手の意見を聴く
ということは、

相手の意見を
尊重しているということを
質問するという
行為によって示している
ということになります。

自分の意見が
聞き入れられる機会がある
ということが分かれば、

自分からその中身を
実行しようとする確率は
高くなるものです。

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