「頼りない後継者」を「頼られる後継者」に育成するには?

公開日:2015/03/19

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

後継者に事業承継をするためには、
後継者が経営、事業運営に携われるように、
能力と自信を身につけておいて欲しい、
と社長、経営者のあなたは考えるでしょう。

「頼りない後継者」よりは、
「頼られる、頼りがいのある後継者」に、
成長してほしいと考えるでしょう。

では、どうやって後継者を育成すると、
頼られる後継者、
自信と能力のある後継者に、
育てることができるでしょうか?

自社での仕事の経験、
同業や他社での仕事の経験を積ませる。
自社の経営に携わらせる。

社長のあなたや、
役員、先輩社員が直接教える。
このようなやり方がありますよね。

実行されている方も、
少なく無いと思います。

ただし、、、

これだけだと、
自社や業界のことがわかるだけです。

自社の常識、
業界の常識、
がわかるだけです。

お気づきだと思いますが、
この「常識」というやつ。
厄介です。

一見、適切に見えるのですが、
単なる慣例ということが少なくありません。

本当は常識の枠組みから脱することができるのに、
脱したほうがよりよくなるのに、
「常識」という言葉で、
そこから逃れられなくなってしまいます。

もちろん、
「常識」の全てが適切ではない、
なんてことを言っているのではありません。

自社にとって、あなたの事業にとって、
適切なのかどうか、
客観的に見ることが、
結果としてプラスに働くと思います。

ということは、、、

客観的に見るための、
知識や考え方が必要になります。

これをどうやって後継者が手に入れるか?です。

そのひとつの方法が、
外部のセミナーや研修、講座を受講することですし、
ビジネス書を読むことです。

事業承継をすることに成った時、
私はビジネス書を読みまくりました。

事業承継をした後、
上手くいかなかった時には、
セミナーや講座を受講しまくりました。

ビジネス書やセミナー、講座での学びを、
実践すれば、成果が手に入ると信じていました。

期待して実践したのですが、、、

状況は変わりませんでした。

社員との関係については、
悪化してしまったこともあります。

私が受講したり、読んだ領域は、
あなたが考えている内容と同じだと思います。

  • コミュニケーション
  • リーダーシップ
  • 理念作成
  • 計画作成法
  • マーケティング
  • 商品開発
  • セールス・営業方法
  • 人材育成・人事考課、、、などなど

挙げればきりがありません。

いろいろ受講したのですが、
ちっとも成果にはつながりませんでした。

「どうして?なぜなんだろう?」

「おかしい?」

「どうしたらいいんだ?」

そんな思いで頭の中がいっぱいでした。

ある時、気づきました。

目指していることが違うんだ!と。

例えば、、、

コミュニケーションの講座を受講し、
コミュニケーションのビジネス書を読みましたが、
それは私がコミュニケーションを身につけたいから、
というわけではありませんでした。

社員とコミュニケーションが、
取りたいわけではありませんでした。

私が実現したかったのは、

  • 社員に経営側の意図、考えが伝わること、
  • 社員が意図、考えを実現するために適切に行動すること、
  • そして、最終は、社員が自ら考え行動し成果をあげること、

ができる状況を作り出すことでした。

コミュニケーションはどうでも良かったのです。

いや違った、、、

コミュニケーションは、
私が実現したい世界を作るための、
道具のひとつに過ぎませんでした。

しかも、コミュニケーションの中身、
全てを使うわけでもありませんでした。
受講した内容が、
過剰の機能になっていることも、
少なくありませんでした。

私が実現したい世界にたどり着くには、
コミュニケーションを学ぶだけでは足りないし、
コミュニケーションを学ぶと不要なことまで、
インプットされることに気づきました。

コミュニケーションのセミナーや講座の受講では、
自分が実現したい世界を作るために、
どこが使えて、どこは使えないか、
どこは応用できて、どこは捨てるのか、
それを意識して考えることが必要なんだ
と気づいたのです。

で、そうやって、
受講中もセミナーや講座の中身を、
取捨選択しました。

他の能力、
例えば、リーダーシップでの学びと、
コミュニケーションの学びを、
組合せて使うことを考え、
実行するようにしました。

セミナーや講座の受講を、
個別のスキルの習得から、
実現したい状態をつくるために、
使える部分を抜出し組み合わを、
見つけ出すように変えました

それからでした。
成果・結果が出るようになったのは。

社員との関係が変わり始めました。
こちらの意図が伝わるようになりました。
社員が行動するようになりました。

今まで、成果・結果が出なかったのは、
個別のスキルの習得と実践に、
焦点があたってしまっていたからでした。

個別のスキルの学びを、
目的、目標に据えることは、
後継者の育成には、
適していないのだと考えています。

個別のスキルを教えるセミナー、講座より、
あなたが、後継者が実現したい、
経営上の状態を実現する方法を、
学び実践できる講座が好ましいと考えています。

ということは、、、

後継者の育成で、
個別のスキルを身につける、
と目的、目標を設定しないことです。

設定した途端、
実現したい世界を忘れ、
個別スキルの習得に、
集中してしまいますから。

社長、経営者のあなたと後継者で、
どのような状態を、
会社、社員、取引先、事業運営、
経営について実現したいのか?

すりあわせておく必要がありますね。

その状況に向かって、
後継者は何をどう学ぶのか?

今は、どの段階まで来ているのか?

ひとつひとつ、
確認し、検討しましょう。

足りない部分は、
これからどうやって補うのか?

後継者が成長できるように、
状況を整えて、実行していきましょう。

放っておいても、
後継者は、勝手には育ちません。

「子供じゃないんだから」
と言いたいかもしれませんが、
勝手に成長しても、
構わないわけではありませんよね。

後継者として会社を継げるように、
継いだあとも自信を持って経営できるように、
あなたが導きながら、
後継者が成長できるようにしましょう。

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