経営陣の判断を社員は否定できない!(朝令暮改を説明するための考え方)

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

朝令暮改。

これは経営・事業の運営を行なっていれば、
避けて通ることができないことですし、

必要ならば
やらなければならないことです。

この朝令暮改が生じたときに、
朝令暮改をする理由を明確に提示すれば、

「うちの会社は朝令暮改が多い」
などの社員からの不平不満が
非常に少なくすることができる点を
前回、あなたと共有しました。

参照:朝令暮改に不平が出る理由
参照動画(下の画像をクリック)

他にも、朝令暮改の理由を説明する時に
障害となる点があるので、

今回はこの原因を明らかにして、
と解決方法をあなたと共有します。

(動画再生時間:9分39秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

選択する基準

“朝令暮改”をする理由を
役職者や社員に説明するわけですが、

社長さんや経営幹部が、
朝令暮改をする理由を説明できるでしょうか?

いかがですか?

説明はしようと思えばできるはず
と考える社長、経営幹部の方が多いですが、

実際にその場面に遭遇すると、
説明できないケースが実際には非常に多いです。

説明できたとしても、
社員がそれを理解できないことが
少なくありません。

その様なことになってしまう原因は、

実施することを決めるとき、
あるいは”朝令暮改”をして
新たにやる事を決める時、

どのような判断をして
決めているのかという点と関係しています。

例えば、
いくつかの候補の中から
やる事を決めるとき、

あるいは、朝令暮改して、
今までのやり方に対して
それを止めて新たにやることを決める時、

その様なときに”良いものに決める”
との観点で検討して選ぶことが多いでしょう。

あるいは、
“正しいものを選ぶ!との観点で
選択することが少なくないでしょう。

一般的に物事を選択するときの
理由だと思います。

しかし、この様に決めていると、
朝令暮改の理由を説明すると
決めていたとしても、

実行するのは
容易ではない可能性が高いです。

 

自身の基準を否定

その理由を説明します。

“良い”、”正しい”というのは、
絶対的な評価基準です。

一度、これは良い、
これは正しいと判断して決めます。

決めた段階では、
社長さんや経営陣の中では、
選択した内容は”正しい事”、
“より良い事”のはずです。

ところが、後日、
理由はさておき、

過去に一度”正しい”、
“良い”と決めたことを
自分自身でひっくり返す訳です。

社長さんや経緯幹部が、
一度は”正しい”、”良い”としたことを、

実は正しくなかった、
良くなかった、
だからこちらに変える、
という決断をするわけです。

このことは、
社長さん、経営幹部などの経営陣自体が、
かつて”正しい”、”良い”と判断した事を、

“いやそれは違っていました!”
と否定することが
“朝令暮改”だということです。

絶対的な基準でおこなった、
社長、経営幹部自身の決断を
真っ向から否定する事になるのですが、

それができるでしょうか、
ということです。

もう少し説明をすると、
朝令暮改の理由を説明するという事は、

過去の経営側の判断、決断は間違っていた、
本当はこっちだったと言う事に当たります。

自己否定をすることなので、
簡単ではないですし、
実際にできるだろうか
ということに突き当たります。

理屈では、
自己否定をやらなければならない
のでしょうが、

実際にいざ行い、
朝令暮改の理由として
それを明らかにすることは、

かなりの難しいと感じる
社長さん、経緯幹部は、
現実には少なくありません。

自己否定をする。
それを社内に公開する。

これは結構苦しいことです。
難しいことです。

では、どうしたら朝令暮改をする理由を
スンナリ説明できる様になるか
という点です。

 

新たな判断基準

それには、
日頃の判断の仕方を少し変えます。

そうすると、
朝令暮改の理由の説明が
かなりやり易くなります。

正しい、正しくない、
良い悪いで判断をするので、

それを変えるときに
自己否定になってしまいます。

そこで、
正しいとか、より良い
という判断をやめれば良いのです。

そもそもですが、
正しいとか、より良いという判断は、
何を基準に正しい、
より良いと決めているのでしょうか?

正しい、より良いと判断する際に、
明快な基準があるでしょうか?

実際のところ、
明確な基準は多くの場合ありません。

はっきり言うと、
社長や経営陣の思いと考えで、
正しい、より良い、と決めています。

誤解していただきたくないのですが、

そのkとおが自体が
良いとか悪いとかではなく、
事実がそうなっている
と申し上げているだけです。

経営側の考えや思いで、
絶対的な基準である、
正しい、より良い
という判断をするので
おかしくなってしまうのです。

正しい、より良い、以外に
選ぶ際の評価として
適切な方を選ぶという考え方を
用いれば良いのです。

 

判断の前提となる重要な点

適切な方を選ぶ、
を使うにしても、
明らかにしておく事が一つあります。

何を基準に考えたときに、
それを適切と判断したか?という、
判断の前提となった状況・事象・条件です。

ある状況・条件で考え適切な方を選んだ、
ということを明らかにします。

正しい、良い、となると、
それでおしまいですが、

”適切”という言葉は、
正しい、良いのような、
絶対的な基準ではないので、

何かのベースがなければ、
こちらの方が適切という考えに至リマセン。

何から考えてこちらが適切なのか?
という思考に自然になっていきます。

ある状況・条件を元に
適切な方を選んだ。

条件・状況が変わったので、
再度検討した結果、
当初、適切と判断した選択肢が
適切で無い事が明らかになった。

ゆえに、
この点を考え検討し、
適切な方法として、
新たにこの内容に変える事にした。

この様に説明することができます。

経営側が行なった
正しい、良い、と言う絶対的な価値基準に
触れる必要がなくなります。

それに伴い、
自己否定することもありません。

判断をした状況が変わったので、
適切ではなくなったというだけのこと。

今の状況でさらに適切なことを選ぶと
今まで適切だと思っていた事をやめ、
こちらをやらなければいけない
というだけのことです。

考え方と発言を
正しい、良い、という絶対的な評価基準から

何と比べて適切、適切ではない
という考え方に変えください。

色々な物事を判断するときに、
条件・状況・環境というものを
必ず考えることになりやすくなりますし、

その結果、
一度適切と選んだ事を変える、
朝令暮改をすることになったも、

その理由の説明は非常にやりやすいでし、
社員がわかりやすい、
理解しやすくなります。

 

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