社員に言ってはいけない、使ってはいけない言葉

公開日:2019/07/22

更新日:2019/08/19


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

社員と話をする時、
会議などで社員に向かって話をして伝える時に、

使わないほうが良い言葉、
使うことが好ましくない単語があるのですが、
あなたはご存知でしょうか?

今回は、この言葉に関する点をお伝えします。

例えば会社の方針とか、
今期の目標とか、
今期取り組む内容とか、

日々の活動に関する指示とか
注意事項といった内容を
社員に話す機会は、
あなたにも少なからずあると思います。

その時、
聞いている社員の反応を見て、
受けないなぁとか、
反応が少ないというだけではなく、

あるときから
聞いてるが社員の状況が

急に聞いている熱量が冷めたとか、
シラけた雰囲気になったと、
感じた経験があなたにはあるでしょうか?

(動画再生時間:11分53秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

ある後継者の方が、
社長から経営実務を引き継いで、
しばらく経ったときに、

会議で社員に話をしていて、
聞いている社員の熱が急に冷めた、
シラけた様に実際に感じて、
その点について相談いただいた事があります。

今回は、それに対して、
どの様なことを検討してお伝えしたのか、
という中身をあなたと共有したいと思います。

 

シラけてしまう原因

社員向けて話をしているときに、

話の内容によって、
社員が関心を示さない、
聞こうとしない、
ということはあります。

例えば、怒られるとか
注意されているとか、

社員にとって
好ましくない情報だとかの場合は
これに当ります。

それ以外に
社員が聴く意欲をなくす、
シラけるという単語があります。

例えば、後ろ向きの表現とか
マイナス思考的な言葉は、
もちろんこれに当てはま理ますが、

今回取り上げるのは、
あなたが良かれ
と思って使っているけれど、

実際はそれによって
社員が聞く気が失せてしまい、
シラけてしまう単語があるので
その点お伝えします。

この使わない方が良い単語、
好ましくない単語を、
社長、経営者の方、
あるいは役職者の方は
結構使う機会が多いです。

実際私が社員だった時にも、
社長や上司の方が、
今回取り上げるような言葉をw
頻繁に使う場面に遭遇しています。

そうすると、
聞いている側の社員の熱がスーッと冷める、
シラけることを実際に経験していますし、

その時一緒にいた同僚に、
後に話を聞いたときに、
やはりその時に、
「あーっ、また言っているとシラけた」
というようなことを結構聞いていますので、
かなりの場面で発生していると思います。

 

社員の気持ち

それはどういう言葉、単語なのかというと、

その一つが、
頑張ろう、がんばれ、頑張りましょう
の様な、「頑張る」に類する一連の言葉です。

社長、経営者のあなたをはじめ
多くの役職者が、
社員に対して結構好んで使う言葉
だと思いますが、いかがでしょうか?

「頑張ろう」の類の言葉を
使わない方がいいのはなぜでしょうか?

社員の方は、日頃、
仕事を頑張っていないのでしょうか?

いろいろな考えはあると思いますが、
社員は自分では、
日頃仕事を頑張ってやっている
と思っています。

その状況で、
社員はあなたが話を聞いています。

そして、あなたの話の最後の方で、
頑張れと言っているのをまた聞くわけです。

そんなに深い意味があって
あなたは使っているわけではない
かもしれませんが、

それを聞いている社員の気持ちを
少し考えてみてください。

社員はすでに頑張っているのに、
さらにもっと頑張れ
と言われているように感じます。

今の仕事でもう手一杯
ということも少なくありません。

その状況で、
さらに社長のあなたから、
仕事の負荷がかかる内容の話があり、

最後に「頑張ってやってくれ」
と言われたら、
どう感じるでしょうか?

言ってる内容はわかるけれども、
今でも手一杯なのに、
ちょっと待ってよ
と思うのではないでしょうか。

今の状況が変わらないのに
さらに頑張れって言うのか
と怒りにも似た感情が
沸き起こってくることもあるでしょう。

「これ以上頑張れないよ」のような気持ちが
社員の中に芽生えることもあります。

あるいは、言われる前から
「もう頑張ってるんだから無理だよ」
とあきらめのモードに
なっているかもしれません。

「現場のことを
何もわかっちゃいないじゃないか!」
と怒りのような感情が、
わき起こることもあります。

 

聞いた後の社員の対応

あなたが話の中で伝えた
今回の新しい仕事、新しい内容について、

今の仕事との優先順位を伝えて、
例えば
「今回伝えているこの新しい仕事、
新しい内容を、
今の仕事よりも優先するんだ。

今の仕事のこの部分の優先順位は
下げていいんだ。

ついては、
追加しているこの仕事について
頑張ってほしい」とでも言えば、

社員の受け止め方は
少しは違うことはあると思います。

そこまで言う必要性があるのか
と思われるかもしれません。

しかし、先ほどのように
今の仕事と新しい仕事との間の
優先順位の話も何もなく、

今の仕事にさらに新しい仕事が増える
となったら、
社員はどうするでしょうか?

どこかで手を抜いて
対応することになるでしょう。

あるいは、
今の仕事を優先して、
新たに言われたことは
放っておくでしょう。

その逆に、
今の仕事を勝手に放っておいて、
新たな仕事を優先することにも
なりかねません。

そうしないければ、
社員は遅くまで残業するとか、
仕事を家に持ち帰ってやるとか、
休日も仕事をやる、

というようなことを
せざるを得なくなるからです。

あるいは、
そうやって真面目に取り組んで、
身体を壊すかもしれません。

がんばれ、どころか、
何も得られなくなってしまうこと
にもなりかねないわけです。

いずれにしても、
このようなことになれば、
会社や経営者のあなたにとって、
プラスには働きません。

社員は、
「今の仕事でも手一杯なのに
どうするんだ」

何を優先するかを言わずに
頑張れと
社長のあなたがいう話を聞いて、

「現場のことも知らずに、
何を言ってるんだ」
とシラけているわけです。

腰が引けたようになって、
ただでさえ低い熱量が、
さらに冷める状況になっています。

 

社員には伝わらない

さらに、
話の中で「がんばれ」を使う場所、使い方で

このシラけ具合、熱の下がり具合が、
増幅されるということがあります。

ほとんどの場合、
話の終わりに、例えば、
「今月も頑張ろう」とか、
「今日も頑張ろう」
「今日も頑張りましょう」
のように使うことが多いです。

社員はますます、
「あぁ、わかってないなぁ」とシラけます。

会議、ミーティングや報告の最後に
「頑張りましょう」、「今月も頑張ろう」、
「今日も頑張ろう」と言われたら、

社員がそれぞれ
何を頑張ればいいんでしょうか?

社員を集めて話している時は、
会社として、あるいは部門としての
全体の内容です。

それぞれの社員の仕事に
分解されているわけではありません。

その状況で、例えば「今月も頑張ろう」
と言われて、

社員はそれぞれ
何に頑張るのかということが、
ハッキリわかるのでしょうか?

「そこは社員なんだから、
新入社員じゃないんだから、
それぞれで汲み取ってくれ」
という考え方があるかもしれませんが、

社員それぞれが、
どのように関係するか自分自身で考え、
その上で頑張ってということなのでしょうか?

「がんばれ」と言われると、
何を頑張るのかと、
疑問に思う社員は少なくありません。

何を頑張るのかがはっきりしないので、
社員はあなたの言っている話の中身が
全く伝わらない場合が多いです。

「現場のことも知らずに
また何を言ってるんだ」
「また始まった。同じことの繰り返しだ」
と社員は感じて聴いています。

そして社員はシラケまくります。

益々あなたの話を聞かなくなります。

聞いているふりをするだけになります。

がんばろうと言っても、
そこで頑張ることはありません。

今月も頑張ろう
今日も頑張りましょうの様な
頑張るに類する言葉は、
できれば使わない方が好ましいです。

 

その言葉の使い方

もし使うのだとしたら、
個別に社員と話をしている時に、

何をどのようにするのか、

どのようなゴールを目指すのか、

取り組むときに今の仕事と
どのように住み分けるのか、

どのように優先順位をつけて
どちらにより力をかけるのか、

どの部分は力をかけなくていいのか

といったこと明らかにした上で
「ゴール達成に一緒に頑張ろう」
のような使い方をすれば、
社員はあなたの話を聞くでしょうし、

その時にしらけるとか腰が引ける様なことは、
ほとんどなくなります。

このように、
「頑張ろう」に類する言葉は
使い方が結構難しいです。

比較的安易に良かれと思って、
頑張ろう、頑張りましょうと使いますが、

これが社員をシラけさせ、
社員の熱量を冷めさせるばかりなので、

でできれば使わずに、
具体的な内容で伝えた方が好ましいです。

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