社員のやる気を引き出す時の勘違い

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

今回は、
社員のやる気に関する内容を
お伝えします。

アメリカの方が書いた、
社員のやる気に関する
ある書籍を読んでいました。

その中で、
次の様な内容が書かれていました。

(動画再生時間:9分1秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

お金をもらえる仕事なのに、
全然やる気が出ない人がいる。

不平不満を言って、
やる気を出さない人がいる。

この様な人であっても、
炎天下とか極寒の中の様な
過酷な環境であっても、

テニスやマラソンやスキー
の様なスポーツには、

お金が出るわけでもなく、
誰かに頼まれたわけでもないのに、
嬉々として熱心に取り組む。

これは不思議な現象だと。

同じ人なのに、
仕事とスポーツで、
なぜこの様な差が生じるのか。

その著者が言うには。

スポーツでは、

「ここまで上達するぞ!」とか
「試合に勝つぞ!」

という明確な目標があり、
進歩の度合いが
ハッキリしているが、

目標や進歩の度合いが
仕事の場合は曖昧なので、

この差がやる気の差になって現れる
というのです。

だから。

スポーツと同じように、
目標を明確にして、
進捗状況をスコアとして測定

すれば、

仕事であっても、
社員にやる気を
出させることができる

というのですね。

どう思いますか、この話。

ここで質問。

小・中学生の時、
体育の授業があったと思います。

短距離とか長距離、マラソン、
高飛び、幅跳び、砲丸投げとか、

水泳、野球にサッカー、
バスケにバレーボール、
ソフトボール、体操などなど。

どれもこれも、
あなたは得意だったでしょうか。

私は、
短距離だろうが長距離だろうが、
それ以外も含めて陸上競技は嫌。

泳ぎたくないから、水泳も嫌。

バレーも野球もソフトボール、
プレイはそれほど好きじゃない。

ただ、サッカーだけは楽しく、
やりたくてやりたくて
いましたけどね。

あなたはいかがですか?

で、ですね。

陸上競技なら記録を測定して、
当然、順位づけされます。

誰が一番早いとか、
誰が一番高く飛んだとか。

水泳も同じですね。

チームプレーの競技でも、
体育の先生に評価されて、
通知表に色々書かれるわけです。

先ほどの書籍の理屈なら、
記録の測定などで
順位やスコアで評価すれば、

生徒はやる気を出して、
体育の授業をやる、
それぞれの種目に取り組む、
ということになりますよね。

しかしですよ。

記録による順位づけとか、
チーム分けをされた時、
どう思っていたのか、です。

記録をとって順位づけをする。

最初は一所懸命やりますよ。
自分がどの位の記録か、
よくわからないから。

でもですね、
それで上位にいなければ、
次に記録を取るとなっても、

「えーっ。また記録取るんだ。
嫌だなぁ、面倒だなぁ。

前と同じ位なら
いいとしておこう。

それより、
早くこの嫌な時間が、
過ぎてくれないかなぁ」
って思っていました。

あなたはいかがでしたか?

私と全く同じ、とは言いませんが、
似た様な気持ちでいたのでは
ないでしょうか?

でですね、
これって、やる気のある状態か、
というと、どうでしょうか?

明らかに、
やる気のある状態からは、
程遠い状況ですよね。

進捗状況を数字で示されようが、
スコアをつけられようが、
順位をつけられようが、
やりたくないものは嫌なんです。

早く終わってほしいものです。

先生に注意されるとかなくて、
そこそこで済ませようとします。

なぜそうなるのでしょうか?

その嫌いなスポーツをやるだけの
意味も必要性も、
本人には無いからです。

やる必要性が、
全く感じられないからです。

しかし。

サッカーは自分がやっていて
楽しいし、面白いし、
上手くなりたいと思うので、

スコアや順位をつけられなくても、
やる気を出して取り組むし、

スコアや順位がついたときには、
さらにやる気を増す要素
になっていくだけのことです。

目標を設定して、
進捗状況を明確に測定する。

これはこれで意味がありますが、
取り組む順番が
ズレているってことです。

その競技、スポーツを、
やりたい、上手くなりたい、
という気持ちがあって、

その上で、目標を達成するために、
進捗を測って明確にするから、

さらに熱心に
取り組む様になるのですね。

このアメリカの方の書籍の意図は、
ビジネスにおける社員のやる気は、

スポーツの様に目標と
進捗状況を測定することだ、

なのですが、この場合も、
スポーツの時と同様に、
順番がズレています。

例えば、営業の場合。

予算数字が提示され、
毎週とか毎月、
売上実績数字や件数が、
グラフで示されたりしますよね。

それを見て、
よーっし、目標達成するぞ!
と意欲を持つ人もいるでしょう。

それは否定しませんよ。

しかし、それは、
ごく一握りの人です。

大半の営業は、

「やばいな」とか、
「なんとかしないと、
また怒られる。やだな」

とは思うでしょうが、
そこからやる気を出す、
なんてことはないでしょう。

「どうしたんだ?」とか、
「どうするんだ」なんて問うと、

「他にやることがあった」とか、
「やっているけど、相手の都合で」
なんて言い訳をしますよね。

あなたにも、
同じ様な回答をされた経験が、
あると思います。

仕事の場合、
目標を明確にして、
進捗を測定しても、
やる気にはつながりません。

実際の状況から考えても、
今までの経験を考えても、
断言できてしまいます。

営業担当者が営業内容の意味や
必要性を自ら認めること。

その営業活動に関わりたい、
と思うこと。

営業活動に対して、
やる気ができた上で、

目標を定め進捗を測定するから、
やる気がさらに増していくし、
営業活動を自ら工夫して、
成果につながっていくんです。

これが、やる気や意欲を持って
スポーツに取り組む状況を、
事業やビジネスの実務に
活かす事です。

担当者が、営業活動をすること、
その業務の意味や必要性を
自ら認めること。

その営業活動に関わりたい、
と思うこと。

これには、
事業がお客様に提供する価値
を明確にして伝える事が、

有効に働きます。

営業活動をはじめとする業務は、
お客様に価値を提供する事に、
他ならないからです。

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