コミュニケーションなのに声にならない!

公開日:2019/06/27

更新日:2019/06/25


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

今回は、
上手なコミュニケーションのお話。

2020年パラリンピックの正式種目、
ブラインドサッカー
日本代表のキャプテンが
番組の中で特集されていました。

それを見ながら、随分と前に、
ブラインドサッカーの新聞コラムを
切り抜いていたことを
思い出しました。

なぜ切り抜いたのかというと、
上手なコミュニケーションのコツが
導き出せる内容だったからです。

新聞コラムは2011年頃に
日本経済新聞に掲載されていた
吉田誠一氏の
「フットボールの熱源」です。

(動画再生時間:8分16秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

■ 音で伝える

ブラインドサッカー。

視覚障害の方のサッカー競技で、
世界選手権もありますし、
パラリンピックの正式種目です。

フットサルと同じゴール、
競技エリアを用い、
フィールドプレイヤー4人と
GK1名の5人制で行われます。

コーチとコーラー
(選手に声で状況を知らせる人)、
GKが晴眼者(健常者)。

4人のフィールドプレイヤーは、
視聴覚障害のある選手です。

鈴の入ったボールを蹴り、
晴眼者がフィールドプレイヤーに
声で指示をして
ゴールを目指します。

日本ブラインドサッカー協会

試合中のプレイには
びっくりしますよ。

フットサルコートを
目隠しをして全力で走り回れと
もし言われたとしたとしたら、
『そんなこと無理だ!』
と即答するでしょう。

声によるアドバイスがあっても、
そう簡単にできること
ではありません。

シュートコースが
正確なことに驚きますし、
シュートのスピードも凄いです。

■ 声で伝える体験

コラムによると、
日本ブラインドサッカー協会が、

健常者向けに、
ブラインドサッカーの出張授業を、
しているそうです。
(現在は「スポ育」として、
似てはいますが
内容は変わっています)

ブラインドサッカーを
体験するのだから、
目隠しをしてサッカーをやろう!

というわけにはいきません。

さすがに難しいです。

もっと易しいことで、
同じ様な体験をするプログラム
だったそうです。

四角形の頂点に立つ
4人の健常者が、

アイマスクをした
一人の健常者に指示をして、
四角形の辺の上を誘導して歩かせる
というものです。

どうすれば
上手くできるでしょうか?

簡単ですね。
声で誘導することで可能です。

誰もが思うことです。
誰でも簡単にできそうなことです。
いや、誰にでもできることです。

では、やってみましょう。

アイマスクをした仲間は、
上手く四角形の辺上を歩き、
頂点から次の頂点に
移動できたでしょうか?

驚くべき事に、、、

頂点に立っている健常者から、
初めのうちは
声が出ないのだそうです。

声を出して誘導するだけなのに、
その声が出ないのです!

信じられますか?

■ 声にならない理由

同じ様な経験をしたことが、
あなたにもありませんか?

誰でも、初めての状況、
慣れていない状況に置かれると、
普段は出る声も出にくくなります。

例えば、、、

初めて出席した会議
知らない人ばかりの打ち合わせ
知らない人ばかりの中に置かれた
意図がわからず召集された会議

こんな時、
人はなかなか発言しません。
発言をためらいます。

何を発言すると、
どのようになるのか、
わからないから恐ろしいのです。

どこまで何を言えば良いのか、
わからないので避けたいのです。

未知のことには何か危険があると
本能的に感じるからでしょう。

その結果、
発言は誰にでもできることですが、
誰も進んで発言をしません。

■ 発言を引き出す

自ら意見を言うことを待つと、
誰も何も言いません。

発言したいことがあっても、
”まぁ、いいや”と、
言わずに済ませてしまいます。

”そもそも私には関係ないし”
なんて気分になっていきます。

思い当たることがありませんか?

組織、チームとして、
成果を出そうとする時に、
この状況は好ましくありません。

発言を引き出そうとすることで、
やっと何かを言うようになります。

発言をしても
自分に不具合が起きない。

発言内容を一度、
受けとってもらえることがわかる。

それによって、
発言が増えていきます。

  • 参加者から意見を引き出す
  • 発言をしても大丈夫、安心、安全だとその場の人が感じられるようにする

この状態を作り出すことは、
その場を仕切っている人の
重要な役割です。

と同時に、
コミュニケーションを進める際に、
必要なことでもあります。

■ 声に出してもらうために

これから会議がありますか?
打ち合わせの予定がありますか?
人と話をする機会がありますか?

参加者、相手が誰か
わかっているでしょう。

なにについて話をするのかも、
わかっていることでしょう。

どの様にしたら、
参加者や相手の発言を、
引き出すことができるでしょうか?

どのように話を進めると、
相手から意見を
引き出せるでしょうか?

どのように応対をしたら、
相手に発言することが安全だと、
感じてもらえるでしょうか?

考えてから会議や打ち合わせに
臨んでくださいね。

実際に発言を引き出すように
取り組んでくださいね。

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