行かないから!解決策が効果的に働かない原因(1):社長の経営講座

公開日:2021/10/13

更新日:2021/10/19


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

社長、経営者、後継者のあなたならば、
経営、事業、業務の運営の中に
もし問題点や課題点があるならば、

それを解消したい、解決したいというふうに
考えていらっしゃることでしょう。

しかし実際には、
問題の解決や課題の解決に取り組んだ、
あるいは、取り組もうとしても

なかなか取り組むことができないですとか、
課題や問題の解決につながっていないということは
少なくないと思います。

前回この点について、
実は問題、課題を認識していないんだ
という点をあなたと共有をしました。

問題・課題の解決がうまく進まない原因:社長の経営講座

この内容の動画(11分2秒)


今回は他にも、
まだ問題、課題を解決する時の
障害なってることがありますので、

それをあなたと共有したいと思います。

場当たり的を繰り返す

前回は、
そもそも困ったこと、
好ましくないこと、
不都合なことが、
経営や事業や業務の中で発生しているにも関わらず、

その発生した時に
なんとかそれを解決してしまってきたが故に、

実は本当はもっと真剣に考えて
やらなければいけない問題点なんだ
ということを考えず、

そこに焦点を当てずに
場当たり的に解決できる方法で
何とか乗り切ってしまう
ということを繰り返している

ということをお話ししました。

ではこれが問題だ、課題だというふうに
もし認識したとしましょう。

それで問題、課題の解決につながるのか?
と言うと、
実際のところなかなかそういうわけにはいきません。

その点を今回、あなたと共有したいわけです。

よくある解決策

、それはどうしてか?
ということですけれども、

前回お話しした通販倉庫の例で
少し考えてみたいと思います。

前回の通販倉庫の例では、
お客様毎に注文品を台車に乗せた
お客様毎のボックスに積んできて、

それに出荷ラベルを貼って、
実際にパッキングをして、
配送ルート、時間帯毎に仕分ける

という作業をするわけですけど、
この仕分けるところで
実はなかなか仕分けが進まずに、

注文品を乗せてきた台車が溜まってしまう。

そのために台車が空かないので
商品を取ってくるピッカー、ピックをする人が
次の作業に移れずに滞留してしまっている

という点が問題だったわけです。

これを場当たり的に頭数を増やすことで
解消するということを繰り返しているので、
実はダメなんだという話を前回したわけです。

ではこれを本質的に解決しなければいけない問題点だ
という風にとらえたとしましょう。

ではどういった解決策に
出てくるケースが多いのかというと、

物量と実際に滞留が起きてる時間帯を
結果として見比べて、

これだけの物量があって、
こういう時間帯になる時には
滞りが発生しやすい。

だとしたら、
その時間帯になる時に
新たに人をそこに作業できるように
割り当てるようなスケジュールを
組んでおけば良い、

というような解決策を講じるケースが
多くなります。

滞留が起きる辺りから新たに頭数を増やすので、
作業は滞りなく進み、
台車が滞留する、

そのために次の注文を取ってくる、
ピックをする作業者が台車が空くのを待って
ということがなくなる、
という風に考えるわけです。

これは解決策の一つ、
あるいは一部分であるのは事実だ
と思いますが、

往々にしてそのように
うまくいかないケースが起きています。

頭数の問題ではないかも

これはなぜか?です。

簡単に言うと
実際に滞りが発生している現場を
見に行っていないからです。

単純に作業者からの報告として、
台車が溜まってしまっている。

経路毎や時間帯毎の仕分けをする前段階で、
注文品を積んだ台車が滞留してしまっている。

ですから、台車が空かないので、
次のピックをする人が作業待ち状態に
なっていますよ
という報告を受ける。

そしてそれを頭で考えると
「そうか!」と。

台車が滞留するのは
仕分ける作業が滞ってるから。

仕分ける作業が今の人数では
仕分けきれないからだ。

だから頭数を増やそう
という形になって、

先ほどお話ししたような
この滞留が発生するであろう時間帯に
作業者を増やすというような
スケジュールを組む

ということになるわけです。

しかし本当に
作業者の頭数だけが問題なのか?
ということです。

これは実際に現場に行って、
どのような形で台車が溜まっているのか?

あるいは、

そこでどのように作業をしているから
作業効率が悪くなっているのか?

というものを実際に目で見る
ということをすると、

単純に頭数が少ない。
増やせば良いという話ではない
ということに気づく。

このようなケースが多いです。

例えば、それは台車を置く場所、
出荷の配送ラベルを用意して、
仕分ける直前に台車を置く場所が
うまくいっていない、
好ましくないところに置かれるので

作業者の作業効率が落ちてしまい、
作業が仕切れていないということがある

という場合もあるわけです

あるいは、ルートと時間帯毎に仕分ける
仕分け先の配置の仕方が適切ではないから

実は作業する時間が長くなってしまっている
ということもあるでしょう。

ですから、
実際に現場に行って目で見てみると、

単純に作業する頭数の問題なのか?
という疑問が出てくるはずです。

ポイントを見つけるには

ところが多くの場合、
その作業場所のことはわかってる。

そのところで滞留が起きてるということは、
作業効率が悪いんでしょ、という
前提意識を持って
問題を解消しようとするので、

その解決策は
どうしても作業者の頭数を増やす
というところにだけ集中してしまう
ということになるわけです。

しかし先程お話ししたように、
仕分ける前の台車の場所ですとか
時間帯、ルート毎の仕分け先の場所、

あるいは、作業空間全体の配置の仕方が
本当に効率的になっているのか?

うまく作業ができるようになっているのか?
という観点で見る必要性もあるわけです。

もしそこで作業がしやすく、
うまく流れるように作業ができているならば、

もしかしたら今の頭数、
作業者の頭数でも

十分こなしきれるかもしれないわけです。

そういった点で考えると、
「必ず現場を見る」
ということが必要です。

現場を見て、
単純に頭数だけの話ではなく、

その場でどのような形で
どういう手順で
作業がされているのか?

その時うまく
本当に作業が行くように用意されている環境で
作業をしているのか?

といった部分まで見た上で、
どの部分を問題点としてとらえ、
解消していくのか。

どの部分を解決したらどのくらい良くなるのか?
ということを考えながら
解決策というのを全体で講じる必要性が
あるということです。

多くの場合、
作業のことを知っている。

作業の割り当てを
している人たちは、
作業の事を知っているという前提を持って、
それで物事を考える。

発生している状況を
聞いただけで想像をして、
だから「こういうことが原因だろう。」

今回の場合でいうと、
作業者が足りないことが原因だろうと考えて、
それを解決しようとしているので、
実際のところ解決策はうまくいかない、
機能しない、という状況になるわけです。

たとえ機能したとしても、
本来解決できる、
解決しなければならない事の
半分ぐらいしか効果が出ない
ということも起きているわけです。

私たちが問題を解決する。

あるいは、課題を解消する

と言った時に必要なことは、
「必ず現場を見る」ということです。

見て、どういう風に
作業を行っているのか?

手順はどうなのか?

作業場所の配置はどうなのか?

そしてその上で
作業する頭数、作業者はどうなのか?

さらにはもう少し踏み込んで言えば、
作業する人たちのスキルはどうなのか?

と言った様なことまでを見たうえで、
どの部分に、どのような解決策を講じると

どのくらいの効果が出るのか?

どのような解決策は

早々に手が打て、効果が出やすいのか?

どの部分は長期的に見て必ずやらなければ
いけないのか?

といった様な仕分けをして、
解決策を講じるからこそ、

その作業全体としての成果が出る。

問題点が起きない。

問題点が解消されていく。

繰り返し起きることも
なくなっていく

という状況が
作り出されるわけです。

私達に必要なこと。
問題、課題を

解決する!
解消する!

ということを
考えた時に必要なことは、
必ず現場を見に行くということです。

現場を見て発生している、

あるいは、報告を受けている
事象だけではなく、

その作業全体を見て

どこの部分に問題、
課題があるのか?

どの部分をどのように解決、
解消することが必要なのかを探りだす、
ということが重要になってくるわけです。

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