責任感はそもそも「不一致」!:社長の経営講座

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

社員は責任感が乏しい。
若い社員は責任感がない。

だから、仕事、業務が
うまくいかない。

こんなことを、
社内で聞いたことがありませんか?
あるいは、
あなた自身が何かの拍子に、
口にしことがありませんか?

今回から数回にわたり、
この「責任」と、
「責任」に対する意識である「責任感」について
あなたと共有します。

そもそも責任って?

少し前に、作業の遅延について
3回にわたり取り上げました。

【作業遅延に関連する内容】
予定から遅延する理由は「考えていない」から:社長の経営講座 (内容の動画
予定遅延の原因は、余裕があるから!:社長の経営講座 (内容の動画
決めさせれば遅れないって本当!?:社長の経営講座 (内容の動画

作業が遅れる原因として、
以前の3回では、
意外に気づいていない点を取り上げました。

一般に、作業が遅れる原因として、
すぐに考えつく理由の一つとして、

作業を期日通り、
スケジュール通りに
実施することへの
社員、部下、後輩の責任感がない、
ということもよく上がる事柄です。

「責任感がない。」
「責任感が少ない。」

多くの場合、この言葉を言って
それで終わりのことが
少なくないです。

そもそもですが、
「責任」とは何でしょうか?

辞書等で記載される
「責任」の内容は、
次の様な事柄です。

・責めを負って
 なさなければならない任務。
 引き受けて
 しなければならない義務。

・事を担任して
 その結果の責めを負うこと。
 特に、悪い結果をまねいた時、
 その損失などの責めを負うこと。

というものです。

となると、「責任感」とは

・責任を持って
 自らが対応する任務、義務を
 果たそうとする気持ち

となりますね。

「責任感」は、
「任務、義務を
 果たそうとする気持ち」なので、

「責任感がある」ことは、当然、
 「任務、義務を
 果たすための行動をすること」を意味しています。

ズレている!

では、社員や部下、作業の担当者は
なぜ「責任感」がないのでしょうか?

いや。

本人は「責任感がない」とは
思っていないかもしれませんが、

社長や上司や先輩から見ると、
「責任感がない」様に映るのは
何故なのかということです。

「責任感がない、」
「責任感が少ない、」と
社長、上司、先輩は感じている。

実際に社員、部下、後輩が、
「責任。そんなことは
 気にしていません」
ということもあるでしょう。

一方、社員、部下、後輩は、
「責任感がないわけじゃない、」
「責任感が少ないわけじゃない、」
と思っていることが
少なくありません。

どちらにしても、
社長、上司、先輩と
社員、部下で「責任」に関する
相互の認識がズレているので、

結果として、
社長、上司、先輩は
社員、部下、後輩に
「責任感がない、少ない」
と感じるわけです。

これが大きな原因です。

淡い期待

そもそもですが。

社長、上司、先輩が、
社員や部下、後輩に
仕事を依頼する時に、
どの様なことを
やっているでしょうか。

ほとんどの場合、
社員、部下、後輩に依頼する、
仕事の内容、背景、そして、
結果としての成果物を
伝えるでしょう。

そして、
仕事の期限を伝えます。

社長、上司、先輩は、
この内容で、
依頼する仕事に対する責任も
社員、担当者に伝わったと
考えています。

依頼された仕事、業務を、
期限までに、望まれる成果物を
もれなく作ることが責任だと。

しかし。

社員、部下、後輩が、
社長、上司、先輩など、
仕事を依頼する側の意図を、
適切に汲み取り、

それが責任の対象となる、
と認識しているでしょうか?

ここが怪しいのです。

なんか期限があるらしい。
成果物はこんなものらしい。
その背景はこんなことの様な。
これをやれってことだな。

社員、部下、後輩が、
この程度の認識ということは、
少なくありません。

「そんなことあるのか。
 仕事の内容を説明しているし、
 会社の状況もある程度は
 わかっているはずだから、

 全部言わなくても、
 わかってくれるもの
 じゃないのか」
と社長、上司、先輩のあなたは、
思うかもしれません。

正直に言いますね。

それは、「淡い期待」
でしかありません。

「重要なこと」程度

社長、上司、先輩は、
今までの経験から、
業務、作業、仕事を依頼すれば、

「社員、部下、後輩は、
 実行するだけでなく、
 それに付帯する
 「責任」を理解し、

 「責任感をもって」
 対応するだろう」
とタカをくくっています。

一方、社員、部下、後輩は、
「仕事、作業、業務を依頼された。
 それを実行すればいいんでしょ。
 やるにはやりますけど」
と大半が考えています。

「責任をもって
 やってくれ」などと、
社長、上司、先輩から言われると、

「重要なことらしいので、
 一所懸命取り組みますけど」と
思っているだけです。

「責任」=重要なこと
程度の認識だということです。

ちょっと考えてみてください。

学生時代。
社会人なりたての頃。

「責任」について、
深く考えたことがありましたか?

「責任を果たす」とか、
「責任感を持って行動する」ことを
真剣に考えたことがありますか?

ほとんどの人が
「ない」と思います。

社会人として仕事をする過程で、
痛い思いや辛いことを
経験する過程で、

なんとなく身につけ、考え、
意識する様に
なったのではないでしょうか?

あなたの周りを見回してください。

「責任」を持って仕事、
業務に取り組む人。

「責任感」がある人。

これらを有する人、
あるいは程度の差は、
年齢とは関係ないことが
わかるでしょう。

年齢を経ていても、
「責任感」が少ない人はいます。

逆に、若くても、
「責任」を持って
仕事、業務に
取り組む人はいます。

そしてこの差は、
体験によってしか、
身につけられない
状況だったからです。

では。

この様な状況中で、
「責任」を持ち、
仕事、業務、作業に
取り組んでもらえうためには、
どうすればよいのでしょうか。

次回から
この点について
あなたと共有しますね。

無料レポート