目的、将来像に必須の観点

公開日:2019/09/30

更新日:2019/09/29


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

戦略を考えるときの重要なポイントを
あなたとこの何回かにわたって共有してきました。

戦略は、次の図を使って
説明をしてきました。

経営・事業の目的、経営・事業の将来の姿と
今現在の経営・事業の状態との間の差、
ギャップを明らかにして、

そのギャップをどうやって埋めていくのか
という道のり、これが戦略でした。

前回は、経営・事業の目的、
経営・事業の将来の姿の部分に

経営理念、経営ビジョンから
該当するものを引き出して、
それを当てはめて使うという考えがありますが、

実際のところは役に立たない、
使えないということをお話しをしました。

参考:戦略に理念、ビジョンが使えない理由
参考動画(あるいは下の画像をクリック)15分39秒

今回は、経営理念、経営ビジョンを
経営・事業の目的、将来像に使う時に、
もう一つ不具合な点があるので、
その部分をあなたと共有したいと思います。

(動画再生時間:8分23秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

お客様が求めていること

経営理念、経営ビジョン、
あるいはその他に行動指針などがありますが、

この中身の言葉でよくあるものが、

例えば、高い顧客満足度を実現するとか、
業界の発展に貢献するとか、
あるいは法令を遵守した行動をする、
の様な内容です。

経営ビジョンとして、
例えば売上何千億円の会社になるとか、
売上何千億の会社グループにする、
などもあります。

この様な内容から、
経営・事業の目的、将来の姿に当たるものを
引き出して使う時に不具合が生じます。

まず、お客様は一体何を求めて
いらっしゃるのかという点です。

「お客様は商品サービスではなく、
価値を求めている」

ということは、
マーケティングの世界で
よく言われていることですし、
あなたもよく耳にしたことがあると思います。

 

経営・事業の範囲

お客様は価値を求めている点が重要です。

経営・事業を通じて実現しなければならないことは、
お客様に価値を提供することです。

価値を提供することが事業の目的です。

お客様に価値を提供する内容が、
事業の領域、事業の範囲です。

この価値を提供するための仕組み、
構造、やり方が、
事業の将来像として設定されます。

ということは。

事業の目的、事業の将来像を語るときには
お客様に価値を提供するという視点が
一番重要な部分を占めていることは
おわかりいただけると思います。

それを考えたときに、
先ほど挙げたような経営理念、
経営ビジョン、行動指針の内容にある様な、

例えば、
業界の発展に貢献するとか
売上1千億の会社を作るとか、
法令を遵守した行動をする、
の様な内容が適切なのかということです。

 

直接には影響しない

業界の発展に貢献することは、
間接的に結果として
お客様へ価値を提供する助けになる
とは思いますが、
直接的に影響することは難しいです。

したがって、
業界の発展に貢献するという内容が
事業の目的、あるいは事業の将来像として
入ってくる余地は非常に低くなります。

なくても影響は低いです。

こういう内容が、
入ってくることはあったとしても、
そのもっと上位に、
お客様にこういう価値を提供する
という内容が必要です。

さらに、売上何千億の会社になるというのは、
お客様に価値を提供し、
お客様がそれを購入いただくことによ理、
結果としてその規模になることはあるでしょうが、

会社の規模が直接的な目的、
あるいは将来の姿とはかけ離れていることは
おわかりいただけるでしょう。

 

経営・事業の根本

経営・事業の目的、将来の姿の
最も根本にあることは、

事業を通じてお客様にどのような価値を
どういう形、構造、仕組みで
どの様に提供するのか、

という部分が最も重要であり、
大前提です。

今の経営理念、経営ビジョン、行動指針は、
価値の観点で導き出されきませんでした。

この点から、
経営理念、経営ビジョン、行動指針は、
そこから必要な内容を引き出したとしても、
戦略を考えるときには役に立たないわけです。

「経営理念、経営ビジョンを、
それならば作り替えればいいじゃないか」
という考えもあるでしょう。

これはこれで、
やっていただくことは
まったく問題はありません。

もう一つの考え方として、
事業の目的、事業の将来像を
お客様に価値を提供する観点から明らかにして、
それを用いで戦略を作るという考え方もあります。

経営理念、経営ビジョン、行動指針と、
それぞれの事業の目的、将来像は、
そもそも意味合いが異なるからです。

また、次の次にお話ししますが、
事業の目的、将来像には、
頻繁に変化するという特徴があるからです。

いずれにせよ戦略を考えるためには、
お客様に価値を提供する観点から、

明確に範囲、境界がわかる
事業としての目的、
提供するための事業の将来の姿が必要です。

この点が揃わないことには、
戦略というのは導き出せません。

戦略を考える際に、
非常に重要なポイント、
必ず押さえておかなければいけないポイントです。

 

戦略とセットで語られるものに戦術があります。

次回は、戦略と戦術を区別する、
戦略が持つ重要な要素についてです。

多くの場合、戦略を考えるときに
この要素を外しているので、
戦略が機能しなくなっています。

この重要な要素について、
次回あなたと共有したいと思います。

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