「シナジー」を疑え!

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

M&Aの話になると良く聞くのが、
「将来、シナジー効果が期待できますから、
買っても損はないですよ」という、
コンサルタントの意見です。

「協業で、将来はシナジーが期待できますから」
と言う理由で、協業をすすめることもあります。

シナジーとは、、、

「2つ以上の要素が相互に作用して、
個別の価値以上の価値を生み出す効果、相乗効果を指す」

ことです。

「シナジーがある」と聞いたあなたは、
それを歓迎して喜びますか?
それとも、別のことを考えますか?

多くの人は、歓迎して喜ぶでしょう。

そうでなければ、
これ程、M&Aや協業の度に「シナジー」が語られ、
M&A、協業が進められることは無かったでしょう。

それ程、多くの経営者が「シナジー」と言う言葉に、
心を動かし、受け入れてきたことを示しています。

しかし、、、

M&Aコンサルタントや、
協業を検討している人が、
一度でも「シナジー」を口にしたら、
その案件は疑った方が良い
ですよ。

「シナジー」を喜んではいけません!!!

「M&Aにせよ、協業にせよ、
それぞれの会社がやる以上に
効果が見込めるってことでしょ!
それなら喜ぶのが当たり前じゃないですか!」

本当でしょうか?
本当にそれぞれがおこなう以上の効果が見込めますか?

「コンサルタントも担当者も、
見込めるからシナジーがある、
と言っているのでしょう?」

では、どんな相乗効果が期待できるのか
わかっていますか?

そうなんです。
具体的な効果を尋ねると、口ごもってしまいます。

具体的にどんな効果が期待できるのかわからないから、
シナジーという、あやふやな、格好の良い言葉を使います

具体的な効果がわかるなら、
「○○がよくなる」、
「○○の収益が増加する」、
「△△コストが○△減少する」、
と明確に言えば良いのです。

具体的にできない、はっきり言えないから、
シナジーという言葉で誤魔化しています。

シナジーなんて、
よくわからない横文字に騙されてはいけません。
シナジーを歓迎して、喜んではいけません。

あなたがよく見なければならないのは、
ボンヤリした、よくわからない結果ではありません。

どの領域でどんな効果が現れるか
その点だけです。

”シナジー”とか”シナジー効果がある”と
誰かがいいだしたら、怪しいと思ってください。

あなた自身が、シナジーが期待できる、
と思ったら、
それは本当のところがわかっていないんだと、
自分を疑ってください。

その時描いた効果が実際には出ないかもしれません。
それはやってみなければわからないことだからです。

しかし、ちょっと考えてみてくださいね。

具体的に詳しく描けない効果を実現するために、
実際にどのような活動をするのでしょうか?

詳しく、はっきりを描けないものを実現するために、
具体的に行動することなんて、できないものです。

実際、シナジー効果を期待した案件は、
いつまでたっても、具体的な成果がわかりません。
成果がでたとしても、なぜその成果が得られたのかわかりません。

たまたまの運試し。
そんなことの結果でしかありません。

あなたは、
出たとこ勝負の運試し経営をしたいのでしょうか?

それとも、目的、目標実現に向けて、
具体的に行動、活動して
成果に近づける経営がしたいのでしょうか?

もし後者なら、シナジーなどという言葉だけで、
物事を片付けないでくださいね。

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