大きな声すぎます!ミュニケーション以前の問題(その3):社長の経営講座

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

コミュニケーションを円滑にしたい。
コミュニケーションを上手に行たい。

そのために
コミュニケーションについて学び、
実践しよう、
それにより改善しよう
と考える方は少なくありません。

しかし。

コミュニケーションを学ぶ以前に、
改善すべき問題、課題があります。

今回は、
コミュニケーション以前の問題の
その3をあなたと共有します。

誰が何を言っているのか・・・

例えば、AさんとBさんが、
業務上のある機能について
話をしている場面を想像してください。

AさんがBさんに、
機能について質問をしました。

Bさんが答え始めます。
「それは、○○の場合には、
 △△を表示しますが、
 □□の場合・・・」
と○○の場合について話をしようとすると、

Aさんが、
「そうですよね。
 △△を表示するんですよね」
とBさんの回答に被せて発言を始めます。

Bさんの説明の言葉と
Aさんの被せた言葉が入り乱れ、
誰が何を言っているのか、
わからない時間が少し過ぎます。

Bさんが黙ります。

Aさんは発言を続けて、
「そうだと思ったんですよ」と言い、
Aさんの話が終わります。

誰も発言を
していない時間が訪れます。

そこでBさんは、
「○○の場合には、
 △△を表示する。
 これはわかりますよね」
と話し始めます。

「ただですね、□□の場合には、
 〜〜を考慮して、
 △△の表示では・・・」と
Bさんが続けると、

「そうですよね。
 □□の場合なんですよね」
とAさんが話し始めます。

AさんとBさんの言葉が入り乱れ、
誰が何を話しているのか、
わからない時間が訪れます。

そしてBさんが黙ります。

Aさんは
「□□の場合が問題なんですよ。
 その点をあきらかにしないと」
と言い、Aさんも話をやめます。

静かな時間が訪れます。

そこでBさんが、
「それなので、□□の場合について、
 説明しようと思いますけど、
 いいですかね」と話を始めます。

この様なことが繰り返されます。

早押しクイズか!?

Bさんが話す。

AさんがBさんの
話の中の言葉の一部に反応し、

Bさんが話しているにも関わらず、
間髪を入れずに
Aさんが発言を被せてきます。

言葉が重なり合うので
誰が何を発言しているのか
わからなくなります。

一方が話をやめます。

大抵、説明をしている側、
今回の例ではBさんが話をやめます。

後から言葉を被せきてたAさんは、
一通り自分の言いたいことを発言します。

そして、話の前段に戻り、
Bさんが話を始めます。

またAさんが間髪を入れず、
発言を被せてきます。

まるで、早押しクイズの様に、
間髪を入れずにです。

そしてAさんの発言が終わります。

Bさんは、話はググッと元に戻して、
話を始めます。

またAさんが言葉を被せて、
Bさんの話は途中で止まります。

話が再開されると、
グッと話は元に戻り、話がされます。

話の同じ部分が、
なんども繰り返し、
Bさんの口から話をされる。

これが繰り返されます。

したがって、
Aさんが質問をし、Bさんが答える。

これに要する時間の
何倍かの時間がかかり、
話がされることになります。

増えるばかり

今お話しした状況は、
例であげた1対1の場合だけではなく、
会議の様な場面でも、頻繁に起こっています。

さらにこの状況は、
WEB会議が増えた最近は、
さらに顕著に起こっています。

以前の様な会議室での話では、
AさんがBさんの発言に
言葉を被せてきたとしても、
影響がないわけではありませんが、
なんとかなったこともありました。

しかし。

WEB会議だと、
それぞれの人の声をマイクで
大きく拾ってしまいます。

そのために、
Bさんの発言に被るAさんの声は
音声では大きな声となり、
Bさんの話をかき消してしまいます。

というより、
AさんもBさんも、
発言はしているけれど、
マイクからの声で被りまくり、

誰が何を言っているのか
ちっともわからない状況になります。

なぜなのでしょうか?

疑問があります。

Aさんは、なぜBさんの話を
最後まで聞かないのでしょうか?

今回の例で言えば、
BさんはAさんの質問に対して答えています。

Bさんの話が終わり、
Bさんの声がしなくなってから、
「わかりました」とか、
「この部分がまだ問題だ」とか、
Aさん自身の発言をすれば良いわけです。

Bさんが話をしている途中、
話終わっていない途中で、

Bさんの発言の一部を取り出して、
同意するとか、
他に問題があるなどの発言をして、
何の意味があるでしょうか。

Aさんが、
Bさんの話の途中で、
その言葉尻を捉えて発言するのは、
一体何故なのでしょうか?

「私はBさんの話を聞いている」
というアピールならば、却って逆効果です。

それとも
「自分はそこはわかっている」
というアピールなのでしょうか?

そのこと自体には、
ほとんど意味がありません。

Aさんがどこまでわかっていうようと
わかっていなかろうと、
BさんはAさんの質問に、
Aさんがわかるだろうレベルで
答えているだけなのです。

最後まで聞いてから

Aさんがどの様な理由で
Bさんの発言の途中に
言葉を被せるのか不明ですが、

少なくとも、
早押しクイズではないですし、
Aさんがどこまで知っているかを
話の途中で明らかにすることも
全く意味がありません。

そして、会話の時間が、
余計にかかっているとしたら、
なんとも間抜けな話です。

相手の話は、
最後まで聴くものです。

相手は、最後まで話すことで
話の全体の意味合いを
あなたに伝えようとしています。

話を最後まで全部を聴くから、
話の中身があなたにも
わかる可能性があるのです。

そこでわからなければ、
わからない点を、
相手に尋ねる、
質問をすれば良いだけです。

相手が話をしている。

それなら静かに聴くことです。

相手が話し終えるまで、
相手の話を聴くことです。

右の耳から入れて、
左の耳に流すのではなく、

相手が何を言っているのか、
何をどう話しているのかを聴くことです。

自分はどこまでわかるのか。
どの部分がわからないのか。

この点を一つ一つ、
確認をするつもりで聴きます。

相手が話し終えて、
静かな時間が訪れたら、
その時になってから発言をするものです。

落ち着いて相手の話は聴くものです。

”早押しクイズ”は必要ありません。

これも、
コミュニケーション云々以前に、
気づいておくこと、
できる様になっていることです。

あなたの周りの会話が、
どうもうまくいかない。
時間ばかりかかる。

その理由の一つが、
相手の話を最後まで聴かないことに
ある場合はすくなくありません。

落ち着いて、
じっくり聴く様に、
相手の話を受け取りましょう。

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