計画・スケジュールはそんなに重要?:社長の経営講座

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

私達は、何かをしようとすると
計画をしスケジュールを立てます。

何かを勉強しようとか、
資格を取得しようとか、
旅行に行くとかとなると
計画とその実施スケジュールを作ります。

あなたが立てた計画、スケジュール。

これに対する考え方、
スケジュールに沿って行動する
その姿勢について、
今回はあなたと共有します。

【今回の内容の動画】(動画再生時間:13分48秒)

スケジュールを作る

学生の時には、
夏休みや冬休みの宿題のために、
日々の計画を作った経験が
あなたにもあるでしょう。

日々の生活の中でも、
今日はこれとこれをやって
どこに何をしに行くので、
何時に何をして、
何時にどこに行ってと
スケジュールを作ります。

経営、事業においても同じです。

何かを始める前に、
あるいは期初に向けて、
実施スケジュールを作ります。

中期の実施計画、
実行計画を検討し、
作っている会社や組織も
あるでしょう。

このように何事につけても
スケジュールを作ります。

スケジュールに合わせた行動

そしてそのスケジュールに沿って、
できるだけ行動しよう、
実行しようとしますが、
まずスケジュール通りにはなりません。

しかし。

実施途中の報告を行うと、
スケジュールからのずれ、
多くの場合は遅れている
という事を
きつく糾弾をされます。

「なぜ遅れているんだ!」
「なぜ遅れるんだ!」
「この遅れをどうやって挽回するんだ!」

こんな風に言われるわけです。

個人やプライベートなことならば、
スケジュール通りに進まなくても、
なんとかしてしまいます。

勉強で遅れているなら、
どこかの日に
まとめてやることでしょう。

あるいは、
推奨はしませんが、

勉強の計画自体を
反故にしてしまう
などという逃れ方もあります。

旅行ならば、
その場でスケジュールを変えて、
旅行を続けるでしょう。

しかし、経営、事業に
関連することとなると

多くの人の前で、
「なぜだ!」「どうするんだ!」
と糾弾されます。

それが嫌なので、
なんとかスケジュールに沿って、
物事をやろうとします。

大きいか、小さいか

なぜスケジュールがズレるのかというと、
実行したら当初の想定と
異なる点が生じたからです。

全てを想定できないですし
全てが当初の思惑通りに進む
というわけではないので、

正直に言うと、
作ったスケジュールは
ズレて当たり前なのです。

特に、企画に関連する様な内容、
初めて取り組む内容は、
計画からズレて当然です。

正直に言うと、
日頃からやっていること、
繰り返していることであっても、

実施したその時の状況で、
スケジュール通りにはいかないものです。

早く進むこともあれば、
おそくなることもあります。

ぴったりスケジュール通り、
なんてことはまずありません。

早いか遅いかは必ずあります。

あとは、早い、遅いの
その程度の問題というだけです。

少し早い、少し遅いならば、
それは大した影響がなくてよかったね、
というだけのことです。

しかし、企画に関することや
初めて行う内容は、
やってみてわかることばかりなので、
結果として比較的大きく遅れることが
少なくない、というだけのことです。

どちらを選択するか?

企画に関連する事柄や
初めて行うことで
比較的大きな遅れが出た時に、

「その遅れをどうするんだ」
と言われれば、

必要な事は
実施しなければならないから、
計画内容、スケジュールを
見直すことになります。

「遅れを挽回できるのか」
と言われても、

遅れを挽回する事が
大切なのでなく、
必要な事は
実施しなければならないので、

それが遅れを
挽回することなのかとなると、
なんとも答えられません。

当初の計画の変更は必要だし、
遅れが挽回できる確証がないし、
当初の終了予定からは
さらに時間が
必要になるかもしれません。

ここで選択をしなければなりません。

無理くり辻褄を合わせて
当初の計画、スケジュール通りに
なんとか進め、

スケジュールに許容範囲で
収まっているようにしてしまうこと
を選ぶのか?

それとも、
実施する内容を再検討して、
計画の中身、スケジュールを
見直すことを選ぶのか?

当初の計画通りに
進めることを選ぶと、

例えば、
計画の期日に沿って報告がなされ、
計画に沿った様に見える成果物が
できてはくるでしょう。

しかし。

報告内容が当初想定した内容なのか。

成果物が十分に検討されて
作り出されたものなのか。

計画、スケジュールには
沿っているけれど、
実施した内容の
「量」と「質」の観点ではどうなのか
ということです。

「量」と「質」の観点では、
十分とは言えない可能性が
とても高いでしょう。

あなたもこの様に
思うのではないでしょうか?

どんどん変わるもの

工場での組み立てや
決まりきったことを
繰り返し行う作業の様な場合、

計画、当初のスケジュールに沿って
行うようにすることは、
実現の可能性は高いことです。

しかし。

新たに物事を始めるとか、
新たなことを検討する様な
企画に関連する様な業務の場合、

計画通り、スケジュール通りに
進めることはまずできません。

計画通りに実施して、
「質」と「量」を得ること、
一定レベル以上を維持することは
まずできません。

理由は簡単です。

企画関連の検討内容は、
やり方は決まっていても、
検討する内容によって、
状況がどんどん変わるからです。

「当社はこれができる」と
最初は考えていたけれど、
検討をおこなったら
できる内容が十分ではなかった。

今まで想定していなかった内容が
本当は必要なことが明らかになった。

この様なことが、
企画関連の業務や、
初めて行う内容には
ついて回るからです。

企画関連の業務や
新しいことを行う際には、
計画、スケジュールを
最初に作りますが、

最初に作った計画や
スケジュールに沿わせよう
と考えることは、

成果を手にするために
重要な観点をおろそかにすること
と同じことを意味しています。

その様なことを
社長、経営者のあなたは、
望んではいないと思います。

質、量、成果を手にする

しかし。

たまに報告されて、
その時に「遅れています」と言われれば、

「どうしてだ」とか
「どうするんだ」と
問い詰めたくなるものです。

だから実施してる社員の側が、
スケジュール通りに無理に進めて、

実行をしていて、そこそこの中身はできている、
というところを見せる様になります。

結果として、
時間と費用はかけたけれど、
十分とは言えない内容となり、
お蔵入りすることになります。

これを避けるには
どうしたら良いのでしょうか?

まずは報告の頻度を増やすことです。

報告そのものの時間は
長くなくとも良いので、
報告の回数を増やすことです。

次に報告の内容ですが、
実施した内容の結果も必要ですが、

それと同時に、
・どの様な目的で、
・どの様なやり方をして、
・どの様な内容を作り出しているのか、
・どの様な良い点、メリットがあるのか、
という点に重点をおくことです。

とかく私達は、
結果を重視する傾向が強いです。

結果を見て、
実施した過程を評価しようとします。

実施過程での報告なので、
この実施している過程・内容が重要です。

そこでの結果は
中間の過程での状況でしかないので、
今後の検討によって、
変わっていくものです。

途中の段階で、
途中の状況だけを判断しても、
得られるものはありません。

途中の検討状況の内容が
十分ではないから、
それまでの検討の過程、
時間、中身が無駄、
ということではないはずです。

どの様なことを目指して、
どの様なやり方でやっていて、
その途中の状況が、
今回の報告内容、というだけです。

今後の検討が進むことで、
中身がより良くなり、
十分な中身になるでしょう。

途中の状況がどうこうではなく、
何を目指して
どの様に検討しているのかという点。

その検討を続けることで、
どの様な中身が出来上がっていくのか、
実際にできていきそうなのか、
という点が重要なのです。

本当に重要なこと

検討を実施している最中、途中なので、
目的とそのやり方が
より良い結果を得るためには、
とても重要なことは
ご理解いただけると思います。

そして、元々の計画、
スケジュールに対して、

目的とやり方によって
より良い結果を得るために、
どの様に計画、スケジュールを
変更、修正するのか、
という点を報告させます。

その報告の中身が
必要であり適切と判断できるならば、
計画、スケジュールを
変更すれば良いことです。

不適切な点があるならば、
再検討をさせて
計画、スケジュールの変更案を作らせ、
早急に報告させることです。

この繰り返し、積み重ねです。

しかし、多くの場合、
この様なことをやりません。

最初に作った計画、スケジュールは、
常に変更できず、
絶対のものとされます。

最初にお話した様に、
実施する社員は、
無理にでも当初の計画通り、
スケジュールに沿った活動を
進めることに注力します。

本来求めていることは
計画、スケジュールに沿うことではなく、

より良い企画や実施内容や
実施した結果であるはずなのに、です。

「計画、スケジュールは重要なのか?」

この問いに、
あなたは何と答えるでしょうか?

「実施する」という
行動をするために、
その目安としては計画内容や
スケジュールは重要です。

しかし、
”絶対のもの”なのかとなると、
そんなことはありません。

より良い成果、結果を手にすること、
そのために行うことの方が、
はるかに重要です。

より良い成果、結果を得ることには、
そのための行動をすること。

その実現のためには、
計画、スケジュールは変えるものです。

イヤ!
変えなければならないことです。

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