「問題解決」するから上手くいかない!:社長の経営講座

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

経営・事業に携わっていると
日々、いろいろな問題が発生します。

社長・経営者のあなたは
この問題を解決しようとします。

しかし。

問題を解決しようとすることが、
成果・結果を得ることから
遠ざけていると言ったら、
あなたはどの様に思うでしょうか?

【今回の内容の動画】(動画再生時間:11分57秒)

「そんなバカなことが
あるわけがない」と思うでしょうか?

それとも、
「もしかしたら、
そんなこともあり得るかも」
と思うでしょうか?

今回は、「問題解決」について、
あなたと共有します。

こんにちは。
ウィズスマイル 降旗です。

問題が発生すると

経営・事業を行い、
業務を行なっていると
不具合が生じます。

うまくいかないこと、
思った様な結果にならないこと、
想定外の事象が発生すること、
などなが生じます。

想定したこと、
思った通りに物事が進まないこと、

私たちはその状況を
多くの場合「問題が生じた」と捉えます。

そしてこの「問題」を
なんとか解決しようとします。

私たちは生じた事象という
結果をもたらした原因を
明らかにしようとします。

なぜ思う様な結果に
ならなかったのか?

なぜ考えもしない状況が
生じてしまったのか?

なぜこんな不具合が
発生してしまったのか?

この様に考えて、
その原因を明らかにしようとします。

原因が明らかになる

そして、
この部分が不足していた、
この業務が漏れていた、
この作業が足りなかった、
などなどの目星をつけます。

さらに、実際の業務に携わった
社員やスタッフなどから
事情をヒアリングします。

「どんな作業をしたのか?」、
「作業手順はどうだったのか?」、
「作業の時に気になることはなかったか?」
などなどです。

すると。

「急がなければと焦った」とか、
「この作業の手順を入れ替えた」とか、
「この部分の注意が不足していたかも」
などの意見を
収集することができます。

これらを総合して考え、
「この業務が足りなかった」とか、
「この作業に漏れがある」とか、
「この作業の確認が足りない」、
の様なことを整理をします。

整理ができると
問題と考えた事象の発生原因が
明らかになった段階と
私たちはとらえます。

問題解決へ

発生している問題に対する
原因が明らかになったので、
次にはこの原因を解消する
解決策を検討します。

業務の足りない部分を補う業務、
作業を追加します。

作業の漏れをなくすために
作業の中身の確認を強化します。

作業の確認をする工程を
新たに付け加えます。

これらの解決策を
実際に行います。

さて、問題は
解消したでしょうか?

いかがですか?

今まで行ってきた
問題解決の状況を
思い出してみてください。

問題の発生する比率は
低くはなったと思います。

しかし。

かなり低くなる、
ということは、
あまり経験されたことが
なかったのではないでしょうか?

あるいは、
当初発生した問題については
ある比率で解消したとしても、
別の新たな問題が発生したとか、

解決策が新たな問題を
引き起こした、
という様な経験が
なかったでしょうか?

とらえ方から結果まで

問題を解決しようと取り組むのに、
なぜ上手く問題が
解決できないのでしょうか?

上手くいくはずの解決策が
なぜ別の問題を
引き起こすのでしょうか?

事象をどの様な視点で
見ているのか?
とらえているのか?

ということとこのことは
深く関係しています。

対象となる物事を
どの様にとらえているのか
に沿った考え方を人はするものです。

その考えに沿った感情を持ちます。

そして、その感情に
沿った行動をします。

例えば、
「人生はつまらない事ばかりだ」
とあなたが日々をとらえれば、

「今日も良くない事ばかりだった」
と考えるでしょう。

その考えに沿った
不機嫌で落胆した感情
になるでしょう。

その感情に沿って、
誰かに文句を言ったり
不平を口にするでしょう。

捉え方 -> 考え方 -> 感情 -> 行動 -> 結果

この様な関係性でできています。

「これは問題じゃないか」
ととらえると、

目の前の事象が問題であり、
「これをなんとか無くさないと」
と考えます。

問題である事象なので、
「嫌だな」、「避けたいな」
「解決しないとまずいな」
と感じます。

そして、問題ととらえた目の前の事象が
なくなる様に原因を探し、
解決策を導き出し、
それを実施をします。

問題解決よりも

問題の原因に対して
解決策を講じているのに、
その結果は実際には
芳しいものではありません。

なぜなら。

「これは問題だ」
「問題だから解決しなければ」
ととらえ、対応したからです。

問題ととらえた事象だけに
焦点を当てて、
なんと解決しようとするので、

解決の範囲も解決策の中身も
限定されたもの範囲になります。

限定された範囲で
なんとかしようとするので、
解決策がズレてしまいます。

目の前の不具合な事象を
「問題だ!」ととらえる事で、

この「問題だ!」の部分だけを
一所懸命に対応しようとした結果、
上手くいかないのです。

「部分最適」を目指した事で
「全体最適」を無視し、
崩してしまうからです。

「問題だ!」ととらえ、
認識するので、

「部分最適」の視点から
脱することができずに
上手くいかなくなるのです。

全体をよくする観点

では、どの様にすれば
良いのでしょうか?

不具合が生じた。
想定しなかったことが生じた。
上手くいかなかった。

この様な場面に遭遇した時に、
「これは問題だ。
なんとか解決しないと」
ととらえないことです。

「問題が発生した」という
マイナスの観点で
とらえないことです。

「問題が発生した」
と捉えるので、
その事象そのものを
なんとかしようとします。

そのために視野が狭くなり、
「問題」と捉えた領域で原因を探り、
その領域で解決策を考えるので
「部分最適」となってしまいます。

「部分最適」なので、
全体では歪みを生じます。

マイナス観点ではなく、
プラスの観点で
物事をとらえる様にします。

経営・事業をより良くするために
何が必要なのだろうか?
どうすれば良いだろうか?
という観点で物事を捉えます。

より良くするために
何が必要なのかの観点で見たときに、

発生している事象は、
より良くすることの障害なのかどうか、
ということです。

より良くするときに、
発生している事象は
どの程度マイナスに影響するのか?
との観点で見ます。

より良くすることを考えたときに
発生している事象が障害であり、
マイナスの影響が大きいとなれば、

そこで初めて
対処し取り除く必要がある事象に
位置づけることができます。

ただし。

対応が必要だからと言って、
その事象そのものを解消する、
ということではありません。

問題について焦点を当てると、
先ほどの「部分最適」と
同じことになってしまいます。

しかし。

そもそも、
経営・事業をより良くする
という観点で物事をとらえるときに

不具合な事象、
上手くいかない事象、
想定していなかった事象
が発生しているわけです。

その事象だけに
焦点を当てるというよりも、

全体をよくするときに
その事象を含めてよくするには
どうしたら良いのか、

この観点で見ることが
できやすくなります。

「部分最適」の観点よりも、
最初から全体を見やすくなるので、
「全体最適」の解決策を
導き出しやすくなるということです。

ですから、
問題解決をするという観点よりも

経営のこの部分を
全体として良くするには
どうしたらいいのか。

その時に今発生している事象が
影響するのか、しないのか
という観点で

常に全体をとらえながら
見ることが必要になります。

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