成果は上下で合わせ手に入る:社長の発想・考え方(2)

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

社長、経営者として
知っておいた方がプラスになる
根本となる考え方、判断基準を

兵法書や戦略書、帝王学や
将としての心得などから紐解く
第2回目です。

【今回の内容の動画】(動画再生時間:9分02秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

前回、第1回目は、
兵法書や戦略書、
帝王学、将としての心得は、

戦いのためではなく、
マネジメントに活かすために
学ぶものという点を、
あなたと共有しました。

【前回の内容】
戦略を学び活用する意味:社長の発想・考え方(1)
内容の動画(下の画像をクリック:10分08秒)

今回から、実際の内容を
取り上げます。

 

ハイと即答できない

今回は、孫子からの一文です。

戦う可きと戦う可からざるとを知る者は勝つ。
衆寡の用を知る者は勝つ。
上下欲を同じくする者は勝つ。
虞を以て不虞を持つ者は勝つ。
将能ありて君御せざる者は勝つ。

ここで今回取り上げるポイントは、
3行目の「上下欲を同じくする者は勝つ」です。

人は皆、己の欲望に支配され、
自分可愛さで行動する我儘な生き物です。

自分可愛さで行動する人間が
多数集まる集団を
最も効果的に結束させるには、

組織の全ての構成員の欲を
一つの同じ方向に振り向けることです。

全てとまではいかなくとも、
多くの構成員が、同じ利益、
共通の目的を持つ場合は強く、
このような集団は勝利を得ます。

ここでの構成員とは、
あなたの会社では、
社員、従業員、
共に働くパートさんたちです。

ここで重要な点は、
利益や目的が、社員、従業員、
パートさんまで含めて、
同じであり、共通している
ということです。

知っているとは違います。

同じ利益を得ようとしている。
同じ目的を実現しようとしている。

同し利益だ。
同じ目的だ。
共通している利益、
目的を目指している。

このことを知り、理解し、
同意しているということです。

さて。

あなたの会社の社員、
従業員、パートさんのことを
思い出して見てください。

社長のあなたと
同じ利益、同じ目的を、
彼らは目指しているでしょうか?

目指そうとして日々の業務を
行っているでしょうか?

YES、はい!
と即答できるでしょうか?

いかがですか?

即答できる。

即答までもいかなくても、
YES、はいと
答えられる方は多くはないでしょう。

 

社員は聞いていない

社長、経営者のあなたは、
会社の理念や将来の姿を
社員、従業員に語ることが
あることでしょう。

中期計画や今季の事業計画などを
話す機会もあるでしょう。

あなたの考えや思いを
話している、
伝えていることでしょう。

だから、社員、従業員は、
社長、経営者のあなたと
同じ目的、同じ利益を
目指していると言えるでしょうか?

社長、経営者のあなたの話を
社員は聞いてはいるでしょう。

「あぁ、社長がまた
夢見たいなことを言っている。
現場のことも知らないのにねぇ」とか、

「あぁ、また社長のあの話だよ」
なんて思いながら
社員たちは聞いています。

先ほどの言葉は、
実際に社員が口にした言葉です。

社員、従業員は、
話は聞いているでしょうが、
それに納得してるわけでも、
賛同しているわけでもありません。

ただ、聞いているだけです。

そして、指示をされるから
指示に沿った内容を
おこなうだけです。

それだけのことです。

 

指示を淡々と実行

計画の内容を部門に検討させ、
それをまとめて全社の計画を作り、
実行しようとするのに、

結果が出ないとか、
実行されないなどということが
なぜ繰り返されるのでしょうか。

その原因が、
先ほどお話しした中にあります。

今回取り上げた孫子の中にある、
上下の欲を同じくする様には、
あなたの会社が
なっていないからです。

あなたが伝えている、
計画などに盛り込んでいることは、
社長、経営者の
あなたの欲だけだからです。

売上を◯億円にしたい。
業界トップ企業にしたい。
上場したい。

それを目指した計画を作り、
社員に伝えても、
この内容が社員の欲にはなりません。

社員はあなたの話を聞きながら
「売上◯億円になったら、
私はどうなるの?
なにが変わるの?」

「業界トップ企業になるとどうなるの?
会社がちょっと有名になるだけでしょ?」

「上場?
社長が上場益を手にするだけでしょ!
得するのは社長たちだけじゃん」

などと思って聞いてます。

自分の利益になる、などとは
これっぽっちも思っていません。

だから。

計画を示され様が、
なんど説明をされようが、

指示されたことだけを
社員は淡々とおこなうだけです。

怒られたり、
怒鳴りつけられない様に
そこそこやるだけです。

自分で工夫をして、
何とかしようとは思いません。

 

上下で重ねる

社長のあなたが求めることと
社員が手にできることが、
重なっていることが必要なわけです。

計画に取り組むことで、
社員にもプラスがたくさんある、
そのプラスは社員が手に入れたいことだと

ハッキリと社員に
わかる必要があります。

このことが理解できると、
社長、経営者として
経営、事業への取り組み方が、
今までとは変わることに
お気づきになると思います。

実際にどのように対応するのか。

その内容は、このチャンネル
「社長の経営講座」の中でも、
何度も取り上げてきました。

これからも、さらに詳しい内容を
取り上げていきますね。

今回の重要な点は、
経営、事業運営がうまくいかない、
成果、結果につながらない。

その原因の一つは、
経営、事業を通じて

社長、経営者のあなたが
手にするプラスの面と

社員、従業員が手にするプラス面が、
重なっていないからです。

自分たちが手にしたいプラス面が
その中にあることが、
社員にわからないからです。

社員のプラス面を実現することが、
社長、経営者のあなたにもプラスであり、

社員のプラス面が
手に入ることが社員自身にわかると、

上下の欲が重なる状態になります。

戦いならば勝つ状況。

あなたの会社、事業が
成果、結果につながる状況になる
ということです。

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