成果のために最初に決めること:社長の発想・考え方(3)

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

社長、経営者として
知っておいた方がプラスになる
根本となる考え方、判断基準を

兵法書や戦略書、帝王学や
将としての心得などから紐解き、
マネジメントに活かすための第3回目です。

【今回の内容の動画】(動画再生時間:9分17秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

【前回までの内容】
戦略を学び活用する意味:社長の発想・考え方(1)
内容の動画(下の画像をクリック:10分08秒)

成果は上下で合わせ手に入る:社長の発想・考え方(2)
内容の動画(下の画像をクリック:9分02秒)

 

まず定めること

今回は「戦争論」からです。

孫子ほど有名ではありませんが、
ナポレオンに勝つための兵法書
としてプロイセンの参謀将校
クラウゼヴィッツによって
まとめられたものがこの「戦争論」です。

「戦争論」の根底には、
「戦争は他の手段を持ってする、
政治の継続にすぎない」
(常に政治的動機によってのみ
戦争は発動するという
シビリアンコントロールの概念)

この考えが横たわっています。

この観点から、
マネジメントに活かせる点が
いろいろ導き出されてくるわけです。

今回、戦争論から取り上げるのは、
「作戦計画策定に当たっては、
まず目的と目標を定める」です。

何を達成し(目的)、達成までの間に、
何を獲得するつもりなのか(目標)
を決めておかなければなりません。

これに基づき、
一切の方針が定まり、
手段の範囲、戦力量が決定され、
個々の行動が規定されます。

あなたも良くご存知のように、
目標は目的を達成するまでの、
当面到達する目当て、道標です。

計画を立てる際に重要なことは、
目的と目標を明確に確立することです。

目的と目標が定まっていれば、
計画を定めることは、
それほど難しいことではありません。

計画を作る時に手こずる原因は、
目的と目標が定まっていないからです。

計画を実行すると、
途中で計画を修正することにも
直面します。

計画修正の時によくやるのは、
その時の状況に合わせて、
計画修正をおこなうことです。

予算という計画を修正する時に、
これをやりがちです。

予算はこの数字だった。
今の状況から考えて、
この数字に変更しようとやります。

悪くはないですが、
本来はちょっと違います。

計画を修正する時には、
最初に定めた
目的と目標を引っ張り出して、

これを見失わないように
修正をおこなうものです。

検討するときの状況は重要ですが、
同時に、そもそもの目的、
目標との関係性を
明らかにしておくことが
大切だということです。

 

経営・事業でも同じ

経営、事業を行う際に
計画を作りますが、

計画であるにもかかわらず、
実際にこの計画内容が役立つのは、
計画を開始するまでです。

これは戦争論で扱う
戦争の作戦計画も同じです。

計画は変更があって当たり前。

変更がない計画のほうが
かえってその内容が怪しいものです。

計画は変更して当たり間ですが、
目的と目標が最初に定まっていて、
常にこの点に立ち返るから、
計画の修正ができます。

目的と目標がない中で
計画を修正することは、
先ほども述べたように
場当たり的に治すだけになります。

修正した計画を行っても、
そもそもの目的に
近づくことも難しくなります。

この目的に関する内容として、
同じ戦争論では、

「戦争の終末を考えずに、
その第一歩を踏み出すことはできない」
とあります。

途中の勝利の数が優っていてもダメで、
栄冠は最後の勝利者に与えられる
という意味です。

目的にたどり着く状況を
最後に作りださなければ、
そして目的を達成しなければ、

それまでの活動には意味がない、
ということです。

ゆえに、
目的を定めること、
目的が明確になっていることは
極めて重要なことです。

 

あれば良いわけではない

ここで注意が必要なことは、
目的があればよい、
というわけでばない、
ということです。

目的の中身が重要だ、
ということです。

さらに踏み込むと、

目的の中身は、
それに携わる人、

社長、経営者のあなたの場合は、
あなたご自身、役員、
役職者を含む全社員、全従業員、

だれもが同じこととして
受け取れる内容、
中身であることが求められます。

目的の中身を
人によって異なる理解をしては、

そもそも目的の意味がないですし、
目的として機能しません。

理解が異なっていると、
たとえ計画を作っても、

計画に沿った行動をし、
力を結集するようには
ならないからです。

では、あなたの会社の目的、
あなたが行っている事業の目的が、
明確にハッキリとあるでしょうか?

役員はもちろんのこと、
役職者を含む社員、従業員が、
その目的を理解しているでしょうか?

目的として同じことを
頭に描いているでしょうか?

いかがですか?

目的、目標があったとしても、
理解している点、
同じことを頭に描いている点には
不安があるのではないでしょうか?

あなたはもちろんのこと、
役員、社員、従業員は、
日々の仕事、業務をおこなう際に、
目的や目標を意識しているでしょうか?

計画の変更をおこなう時に、
目的、目標を引っ張り出して、
突き合わせながら
考えているでしょうか?

できていない、十分ではない
と感じていることは少なくないでしょう。

社員たちに、目的、目標を
知らしめる、覚えさせる、
ということを考える方も
いらっしゃると思います。

悪くはないですが、
知らせても、教えても、
覚えさせても、

社員は目的、目標を
理解するとは限りません。

社長、経営者のあなたと
目的の内容として、
同じ事柄を考えるとは限りません。

前回のシリーズ、
「考え方」基礎講座
の中でも取り上げましたが、

教えることと
その内容を実行することは
相関関係はありません。

知らせる、教える、覚えさせるより、
業務の中でやる状況を
意図して作り出すから、

結果として目的、目標の中身を
同じ事柄で考え理解し、
それに沿った行動をするようになります。

どのような内容の
事業の目的が必要なのか。

どのようにすると、
社員が理解し、
その実現のために行動するのか。

この社長の講座でも
今まで何回も取り上げてきました。

それらの内容も、参考にしてください。

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