社長、経営者が望む社員のやる気とは?

公開日:2019/10/17

更新日:2020/01/21


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

社員のやる気を引き出すために必要な視点を
今回は、あなたと共有します。

(動画再生時間:13分12秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

前回は、社員のやる気がない、
ということを解消するためには、

社員のやる気がない状態の内容を
最初に明らかにすることの必要性を
あなたと共有しました。

さらに、
やる気のない状態の内容について、
教えることで解消できる点が
あることについてお伝えしました。

参照:社員のやる気が無い状態とは
参考動画(あるいは以下の画像をクリック)

 

では、社員のやる気を引き出すには、
どの様な視点が必要なのか、
その点について進めましょう。

 

信じられますか?

社員のやる気を出せると言う、
巷によくある方法、施策がありました。

前回にも挙げた様な、

  • 給与を見直す。
  • 役職に就けるルールを整備し、職員に就く社員を見直す。
  • レジャー等の優待が使える様にする。
  • 健康維持のためにフィットネスクラブに通える様にする。
  • 職場活性化のために社内運動会や誕生日会をやる、社員旅行をやる

などなどです。

その施策を行うことで、
多くの社員のやる気が出る、と言う理屈です。

この理屈、
あなたはどの様に考えますか?

「そうだよなぁ」でしょうか?
いかがですか?

とても不思議な理屈だと、
私は考えています。

社長、経営者のあなたが、
社員のやる気がないと
今まさに感じているとしたら、

それは、多くの社員にやる気がないと
社長から見えるから、
社長が感じられるからでしょう。

もし一握りの社員がやる気のない状態ならば、

気にはなるでしょうが、
大きな経営上の問題ではないでしょう。

誰と誰にやる気が感じられないとか、
ピンポイントで、
やる気のない社員のことを
お話になることでしょう。

そうではなく、
「うちの社員のやる気がない」
と感じているならば、

残念がら、多くの社員のやる気がない
と感じているからでしょう。

先ほどの様な巷によくある
社員のやる気を出させる方法は、
それを行うことで、

今、やる気のない社員が多い状態から
やる気を出すことができ、
多くの社員のやる気がある状態になる、
ということなのです。

次の下図の様に表すことができます。

 図

今、全社員に対して、
少なからずやる気のある社員がいました。

この状態で、
巷によくある社員のやる気を出す方法、
給与規定の見直しとか、
福利厚生を充実するとか、
の方法を行います。

すると、やる気のある社員が増える、
ということなのです。

しかも、その後も、
やる気のある状態は維持して続くし、
やる気のある社員は増える
というのです。

この様なことを
あなたは信じられるでしょうか?

 

少し早くなる程度

私にはその様な状況の変化は、
気持ちが悪い理屈としか考えられません。

前回も触れた様に、
給与を上げても、すぐに当たり前になり、
不満の温床になります。

社員旅行や休日に運動会を行なっても、
介護や子供のことなど家庭の事情で
参加できない人は結構いるものです。

その人たちから見ると、
やる気につながるのか疑問ですし、
人によっては不公平さが増すだけ
のこともあります。

今までそれほどなかった
仕事に対するやる気が、

社員旅行や運動会に
参加したことで、
高まる人が増えるという、
そんな都合の良いことは起きません。

確かに、旅行や運動会、
誕生日会などを会社が行うことで、
そこに参加した社員同士は、
顔見知りになり、仲が良くなることはあるでしょう。

顔見知りになり、
仲が良くなることで、

仕事上のことを頼みやすくなる、
話がわかってもらえる、
と言うことはあるでしょう。

それは、仕事を依頼するなどの
作業のスピードが、
少し早くなる程度のことです。

この様な方法で、
社員のやる気が高まり、

やる気のある社員が
維持され、常に増加する、
ということは、
気持ち悪いとしか言いようがありません。

 

会社という器と仕事

社長、経営者が、
社員に対して求めるやる気、

それは、仲が良いとか、
顔見知りだ、という以前に、
仕事に対するやる気です。

いかがですか?
違いますか?

仕事に対するやる気、
これをもう少し掘り下げると、

仕事の内容、事業に対する熱意、
仕事の内容、事業に対する意欲、

その結果として、

仕事に対して指示待ちではなく、
自ら考える、提案する、行動する、
ということです。

正直に言います。

よくある社員のやる気を出す方法が、
仕事に対する社員のやる気を出すことはまずありません。

事業、仕事の内容そのものと、
福利厚生はつながらないからです。

事業、仕事の内容そのものと
もらえる給与は直接影響しないからです。

事業、仕事の内容そのものと、
社員の仲の良さは、
直接影響しないからです。

間接的に影響がないとは言いませんが、
直接的にはまったくつながりません。

この会社で働いていれば、
福利厚生も悪くないし、
給与もそこそこもらえるから、
悪くないというだけです。

仕事、事業を行う器としての会社に
所属することに
社員にとってのメリットがある
というだけのことです。

仕事そのものに対するやる気とは別です。

 

事業・仕事に対する意欲

あなたが社員に望むやる気は、
事業、仕事そのものに対するやる気です。

事業、仕事の内容に対する熱意、意欲です。

違いますか?
いかがですか?

ということは、
事業、仕事そのものに対する
やる気を出す方法が必要です。

会社という器の中にいることに
メリットを感じることで、
事業、仕事そのものに対するやる気は
引き出せません。

もう少し極端なことを言うと、

会社という器がもし変わったとしても、
今の事業、仕事そのものを行うこと、
事業、仕事そのものに関わることに、

社員が熱意と意欲を持つことです。

この様なやる気を
どうやって引き出すのかです。

社員のやる気が、
明確に、ハッキリと、
今携わっている仕事、業務と
つながっている事が重要です。

となると、

社員のやる気を引き出す時に、
今の仕事、業務、事業と
ハッキリと関係させてなければなりません。

あなたの事業と、
強く関係する必要があります。

どこの会社にでも当てはまる様な、
給与、役職、福利厚生の様な話から
導き出されることとは異なります。

あなたの事業。
その事業で行なう業務。

これと関連づけて、
社員のやる気を引き出すこと、
やる気を引き出すための方法でなければ、

社長、経営者のあなたが、
社員に求めるやる気につなげることはできません。

今回は、巷によくある
社員のやる気を引き出す方法には、
次の2つの大きなズレ、不思議があることを
あなたと共有しました。

一点目は、
多くの社員の仕事へのやる気が
あまり高くない状態が、

一気に仕事へのやる気が
ある状態になることは、
普通に考えて起き難いことです。

二点目は、
巷によくあるやる気を出す方法は、

事業、仕事への社員のやる気とは
直接関係していないことです。

 

では、社員の仕事へのやる気は、
どうやって引き出すのでしょうか?

次回から、この点を明らかにします。

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