組織が成果を妨害する

公開日:2019/06/10


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

成果がなかなか出ない理由、原因。

その一つが、
会社の組織にあることが
実のところは多いです。

良かれと思って組織を作っているのに、
それが何故、成果につながらないのかを
今回はお伝えします。

この点に気づいていない方が本当に多いです。

(動画再生時間:9分47秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

 

ゴールという成果が生まれない

サッカー日本A代表の
令和の時代になって初の試合、
キリンチャレンジカップの
第一戦、トリニダード・トバコ戦が
先日6/5にありました。

試合結果は0-0のドロー。
残念な結果でした。

この撮影は6月8日以前に行っています。
6月9日に第2戦、エルサルバドル戦があります。
その時にどのような試合をしてくれるのか、
という期待はあります。

(注:6月9日のエルサルバドル戦は、
2-0で勝利しましたね。)

話を第1戦に戻しますね。

トリニダード・トバゴ戦の
試合中継をチラチラ見ていたのですが、
途中で見るのをやめました。

どんな展開からシュートになるのだろう
というワクワクするプレイも、
以前ほどはなかったからです。

相手は自分のゴール前に引いて守っています。
背が高いバックスの選手が、
ゴール前に立ちはだかっています。

サイドからゴール中央に、
日本選手がボールを上げてきますが、

他の日本選手はゴール前で、
立ったまま待っているので、

背の高い相手選手が立ちはだかり、
ボールは跳ね返されるばかり。

シュートの様相も少なく、
ゴールの気配はしてきません。

日本は選手がボールを持つと、
足元へのパスは回るけれど、

相手の裏側に走り込むとか、
動いてスペースを作る、
ということもあまりなく、

シュートを打っても、
相手守備が壁のように立ちはだかるばかり。

特に中盤の選手は、
ボールを持つと足元へのパスばかりを
狙っているように見えてしまいます。

シュートをするタイミグでも、
足元へのパスを通そうとしてしまう。

足元へのパスを通すことで、
攻撃が詰まってしまうとか、

相手に絡まれて、
ボールを失う場面なども
結構あったように思います。

解説者の方も、
このパスを回してばかりいる点を
指摘していました。

(注:試合後に全体で議論をしたそうです。
6月9日のエルサルバドル戦では、
パスのパターンも多彩で、
面白い試合になりましたね。)

 

成果のために変える

中盤の選手は、
攻撃を組み立てるためにパスをする、

あとは才能あるフォアードが
得点する機会を作ってくれれば良い、
と考えているわけではない、
と思いますけれど。

中盤の選手が足元へのパスを
優先してしまうことは、
手段が目的化しているためであり、
役割が固定化してしまっているからです。

本来の目的は、
点を取ること、
そして試合に勝つこと。

足元へパスを回すことは、
点を取るための手段の一つにすぎません。

本来の目的
ゴールを取ることの実現が難しいなら、
手段を変える必要があります。

足元へパスするのではなく、
選手が動いてスペースを作り、
そこにパスを出して走りこませるとか、

ドリブルで斬り崩すとか、
シュートするとか。

役割や手段にとらわれず、
ゴールを割るために
どうするのかを考えるものです。

 

成果が出ない理由は「組織」

このように、
役割と手段が固定してしまうと、
目的の実現はうまくいかないことが、
実際にはとても多いです。

これはスポーツに限りません。

というより、
仕事や業務の中で、
もっと顕著に起こっていて、
支障が生じています。

サッカーでは、
ポジションがあるだけで、

目的を意識して、
それに必要なことを考えて、
プレイができるかどうか、
というだけです。

仕事や業務で厄介なのは、
部門、チームといった、
明確な組織で区分されている点です。

例えば、営業部門とか、
管理部門とか、経理とか、
開発部門とか。

組織に分かれると、
その役割だけをやれば良い、
今までの組織で行われてきた手段でやれば良い、
と社員は考えます。

目的を達成するために、
その組織の役割りや、手段・やり方が、
適しているかどうかは関係ありません。

 

成果のために必要なこと

そもそもですが、
目的を達成するために、
どのような役割りが必要で、

それぞれの役割りの中で、
どのようなことをやるのか、
他の役割とどのような関係があるのか、
どのように連携しているのか、

ということは、
経営者も社員も、
誰も明らかにしていませんし、
誰も気にしていません。

目的が変われば、
役割りや関係やそこでの手順などを
確認、調整する必要があるのですが、
そのようなことはしません。

今まで部門で作り上げてきた
役割りと手段・やり方を、
勝手に踏襲してやっているだけです。

ここまでやったから、
あとはそっちでなんとかして、です。

サッカーのプレイで言えば、

私は中盤の選手で、
攻撃になった時には、

バックスからのボールを
フォワードのあなたの足元に
パスで供給するから、
あとはあなたがなんとかゴールして、

みたいなものです。

このような試合運びでは、
まぐれでゴールするか、

パスされた相手が、
よほどすごいからゴールする、
という以外は、
点を取ることは期待薄でしょう。

ゴールをとって試合に勝つ目的は
容易には達成できないでしょう。

これと同じように、
仕事、業務で目的を実現することは、
難しくなるばかりです。

 

成果には今までと逆順序

社長や社員、みんなが
仕事をしているのに、
一向に変わらない原因の一つが、
この点にあります。

目的の実現に近づいているのか
を気にせずに、

自部門の役割りと手段・やり方に、
今までと同じように取り組むだけ。

例えば営業は、
今まで通りの営業手法で行動するだけ。

お客様に何をどのように提供すれば、

今より案件がもっと取れるか、
お客様に喜んでもらえるか、

などのことは考えていません。

経理や総務の管理部門は、
営業行為は営業部の仕事だから、
自分たちには全く関係がない
と考え仕事をしています。

目的として実現することを考えれば、
関係することも、
よりよくすることも、
可能性はいろいろあります。

このような状況を打開して、
目的に沿った仕事が
会社としてできるようになるためには、

目的を詳しく明らかにして、
目的を達成するために、
どのようなことを行うのか、
ということを細かく詳しくします。

その内容に取り組む時に、
この部分は営業部門が担う、
この部分は管理部門が担う、
ここは◯◯チームが担う、
と役割りと手段を配分します。

目的と実現する姿と、
実現する手段・やり方がまずあって、

その内容を組織や
所属する人に割り振ります。

組織ありきではないし、
今までのやり方ありき、
ではありません。

この点が、
今までの取り組み方とは、
全く逆です。

そして、
本来の目的の実現を考えると、
この逆の取り組み方が適していることは、
お分りいただけると思います。

 

目的と実現する姿と、
実現する手段・やり方を明らかにして、
その内容に取り組み、結果を得ていく方法を

「事業構築メソッド」として体系化し、
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