OJT、もう一つの害は深刻!:人の採用と育成(15)

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

人の採用と育成に関するシリーズの
今回は第15回目です。

前回から人の育成、
特にOJTについて
あなたと共有しています。

OJTで教える際、
あなたの会社では
対象となる業務が
標準化されているでしょうか?

その標準化された手順にそって、
業務が行われているでしょうか?

【今回の内容の動画】(動画再生時間:11分54秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

 

先生役を務める
職場の上司や先輩の知識・技能に、
大きな差があることはないでしょうか?

この点は、
OJTで人は育たない!:人の採用と育成(13)
の中でも触れたので、
思い当たる方も少なくないでしょう。

多くの会社では、
業務が標準化されていません。

職場の上司や先輩によって、
教える中身の差が大きい、
と言うのが現実です。

前回、前々回の
OJTで人は育たない!:人の採用と育成(13)
【参照動画】(12分40秒)

OJTは害ばかり!:人の採用と育成(14)
【参照動画】(12分9秒)

で取り上げたのが、この点でした。

OJTには前回までにお伝えした様に、
人の育成に際して生じる害だけでなく、

人を育成する事を通じて、
あなたの会社にダメージをもたらす
もう一つの大きな害、危険があります。

それは、OJTにより、
あなたの会社の仕事の質が
ボロボロになっていく、
ということです。

今回は、この点をお伝えします。

 

OJTで教える内容

OJTを行うときに、
先生役となる
教える側の職場の上司、先輩は、

新入社員や中途社員を教える以前に
日々の業務に追われ忙しい状態です。

この状況で、OJTを通じて、
新入社員、中途社員に対して、
職場の上司、先輩は、
どの様な内容を教えるでしょうか?

仕事のやり方や業務の内容を
教えるのですが、
どのレベル中身を教えるのか、
という事です。

正直に言います。

職場の上司、先輩のほとんど大半は、
自分達にとって簡単で、
ラクに教えることができる内容を
教えようとします。

本来の業務目的から考えたやり方、
方法やプロセス、手順を、
標準がない状況なので、
自ら整理して教える、

などと言うことは、
まずやりません。

なぜなら、
今の業務が忙しい中、

OJTのために改めて準備するとか、
OJTのために仕事の整理をするなどの
時間を割くことはできないからです。

ここを、よ~っく考えてください!

職場の上司や先輩は、

「新入社員や中途社員が、
必要で適切な内容をできる様に、
わかりやすく教える」

ではなく、

「実務で支障がなく、
かつ自分が手間暇をかけずに
簡単に教えられること」

をOJTの内容として教えます。

 

作業者を量産

例えば。

今現在の職場の上司、先輩が、
業務や仕事に関して、
例えば「5」レベルの知識・技能・スキルを
持っていたとしましょう。

彼らが、丸ごと「5」レベルの内容を、
OJTの対象者に伝え、
教えることができるでしょうか?

これも、正直に言います。

できません!!!

そもそも教える内容は、
上司や先輩が
今まさにやっている内容です。

その内容が業務の本来の目的に
適しているかどうか、ではなく、
今、支障なくやっている事、
できてしまっている事です。

その上で、
職場の上司、先輩は、
従来のOJTなどで
職場で仕事を
教えられてきた方法

例えば、
「やって見せるから、
それで覚えるんですよ!」

「私のやっている通りに
マネしてください」

「言われたとおりのことを
やってください」

のような教え方で教えます。

この様な状況で教わる側は、

適切とも限らない内容を
目的も意図もよくわからないまま、

頭を使って考えることもなく、
ひたすら覚え、
そのままやってみるだけです。

その仕事の意味合いも、
その作業の位置づけも
教えらることなく、
手順と作業内容が教え込まれます。

「教える」という事の意味合いを
教えられた経験は、
職場の上司や先輩は皆無なので、

仕方がないと言えば
仕方がないことではあります。

しかし。

この様なOJTによる育成の結果、

職場の上司、先輩は、
彼ら自身が持つ
「5」レベルの知識・技能・スキルを
教えたつもりかもしれませんが、

OJTで教わる側は、
「5」レベル以下の
知識・技能・スキルを知ることになります。

もっとはっきり言うと、
手順と技術とテクニックだけを
身につけます。

その結果は、
考えることをしない作業者を
量産することになります。

 

ドンドン低下します

そして月日が経ち、
今度は先ほどOJTで教わった社員が
OJTの教え役として、
新入社員や中途社員の教育係になります。

今回の教え役の知識、技能、スキルは、
以前の職場の上司や先輩が持っていた
「5」レベルを下回っています。

「5」レベル以下の内容が、
先生役が教わった方法と同じ様やり方で、
次の世代に伝えられます。

その結果、
OJTで新たに教わる側は、

「5」レベル以下の内容を
十分とは言えない教わり方で
教わることになるので、

身につくのは「5」レベル以下からさらに低い
知識・技能・スキルだけです。

そのようにして、
OJTが繰り返されるたびに、
教える先生側の
教える中身の質は低下し、

教わる側が身につける中身は、
さらにレベルの低い内容であり、

しかもその内容は、
知識・技能・スキルだけとなります。

これが繰り返されることで、
あなたの会社の仕事の質は、
OJTが繰り返されるたびに、
毎年ドンドン低下します。

これが繰り返されると、
どの様なことが起こるでしょうか?

やがて、
とりあえず作業はできても、
最低限の作業しかできない社員が
あなたの会社に溢れることになります。

作業はできても、
適切とは限らない
自己流のやり方を平然と行う社員が
あなたの会社に溢れます。

作業はできても、
仕事がちっともできない社員が
溢れかえることになります。

考えることをしない社員、
作業者になってしまった社員ばかり
あなたの会社にいる様になります。

 

OJTをおこなうならば、

・現場での作業が適切に標準化されている
・標準に沿った作業が、現場で実施・維持されている
・教え役の上司、先輩の、会社人としての行動、仕事への取り組み姿勢が共通認識としてあること
・教え役の上司、先輩の、会社人としての行動、仕事への取り組み姿勢が一定レベル以上に維持されていること、
・教え役の上司、先輩の伝え教える方法、やり方において、必要なことを適切に教えることができる
ということが必要なのです。

非難を恐れずに正直に言うと、、、
この5つの前提が揃わない状況で
「OJTで社員を育てる」
ということはできません。

育成ができないにも関わらず、
「OJTをやっているから」という事象で、
カモフラージュして
誤魔化しているだけ、

OJTをしているのに育たない社員が悪い
と言い訳をしているだけです。

さらに、前提が揃わない状況で
OJTを繰り返すことで、
あなたの会社の仕事、業務の質は、
ドンドン劣化していくだけです。

そのことに気づかずに、
OJTを繰り返しているだけです。

もったいないことです。
恐ろしいことです。

人、社員を育てるために
安易にOJTを採用することは避けてください。

どんなに勧められたとしても、
前提が揃わなければ、
あなたの会社を人の面だけでなく、
仕事の観点でも
ただただ劣化させるだけです。

このOJTの害は、
あなたの会社にとって
深刻なことだと思います。

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