事業承継とはチームプレイとチームの存続のこと!

公開日:2015/05/19

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

少年サッカーへの指導の話から、
後継者をどのように褒め育成するのか?
という点をお伝えしました。
参照:後継者には褒め方がある

 

立て続けに観た、
少年サッカーの指導に関する番組で、
驚いたことがありました。

サッカースクールの練習を、
親が熱心に観に行くのが、
今は当たり前だそうです。

練習を観に行って、
練習する子供に、
「もっと早く走れ!」
なんて激を飛ばすのだそうです。

若かりしころ、
サッカーをやっていた親の場合は、
「もっと行け!前だ!前だ!」とか、
「ボールを取られるな!もっとキープしろ!」
と技術や戦術に関することも、
大声でアドバイスするのだそうです。

さらに、番組に出ていた、
京都パープルサンガの育成部長の方が言うには、

「最近のサッカースクールでは、
試合でハーフタイムになると、
スタンドで観戦する親元に
真っ先に行く選手が少なくない」そうです。

驚き!驚愕です!

子供がサッカーに熱中しているので、
親御さん自身はサッカー未経験だか、
4級審判となんとかコーチの資格講座を受けているとか。

だから、
「どこまで子供に、
技術的にアドバイスをしていいのか、
質問したい!」という、
スタジオ出演の親もいました。

これもまた、
驚愕!驚異!です。

私がサッカー漬けの頃には、
考えられない状況です。

正直に言うと、
今の親は暇なんだなと思います。

以前は、親はそんなに暇じゃぁなかったですよ。
そもそも、週休二日なんかじゃなかったし。
夜遅くまで、多くの人が働いていたしね。
(遅くまで働くことの善悪は別ですよ。)

子供のことにどっぷり入れこむなんて、
できなかったですしね。
それだけ、時間的に余裕がある、
という日本の経済成長の結果なのでしょうけどね。

おっと、ちょっと脱線しました。
話を元に戻して、、、

この話を観ながら、
素朴な疑問が湧いてきました。

親がサッカーをやっていた頃と、
戦術も技術も進んでいます。

もちろん、基礎は同じでしょうが、
基礎は、あなたより、
コーチの方が教え上手でしょう。

あなたが知っている、わかっているのは、
あなたがサッカー全盛期の頃のこと。

だけど、少年サッカーの世代は、
まだ成長過程の時期です。

あなたの認識と成長過程の世代には、
ズレが有るのではないでしょうか?

もしあなたが、
今も現役で趣味でサッカーをしていたとしても、
あなたと子どもたちでは、
能力も身体の作りも、精神構造も、
大人のあなたと同じわけではありません。

 

更に疑問が湧いてきました。

なぜ、あなたは、
子供に教えたいのでしょうか?

コーチのいるスクールに入れているのです。
何をどうやっているのかは、
知っている必要はあるでしょう。
しかし、あなたが教える必要はありません。

教えるにしても、
コーチと同じレベルで、
コーチの補佐をする役割でなければなりません。

それって、、、
容易ではないですよ。

もし、あなたと子供が、
同じチームでプレイしているならば、
チーム運営のルールを守るために、
教えることはあるでしょう。

例えば練習日はいつだとか、
どうやって練習を開始するとか、
ロッカールームの使い方とか。

プレイについては、
教えるのではなく、
勝つため、得点をするため、失点しないために、
どうやるかを互いにぶつけて、
より良いものを作り上げる、
ということではないでしょうか?

なんてことに思いを馳せているうちに、
同じことが事業承継に当てはまる、
という考えに至りました。

経営者のあなたと後継者は、
同じ会社、事業というチームでプレイする関係
と考えることができます。

サッカー経験のある親が、
子供に教えることとは違います。

会社、事業というチームプレイを、
どうやって良くするのか?
成果を出すのか?
をともに作り上げる関係です。

事業承継という経営者の代替わりは、
キャプテンの交代のようなものです。

そう考えると、
現経営者が後継者に教えることは、
限られてくると思いませんか?

と同時に、
教えるというより、
より成果の出るチームを作る、
チームメイトだと考えられませんか?

チームメイトなら、
教えるというより、
互いを尊重することになりませんか?

チームがより良い成果を出すために、
それぞれがどのような役割をし、
どのようにプレイ(行動)するのか、
よく話し合う必要がありませんか?

事業承継は、
チームを存続させる過程です。

チームとしての行動、プレイの中で、
後継者が成長し、次のキャプテンになる。

これが経営者が代わるという、
事業承継だと考えることができます。

親が子供に教えることとは、
違うと思いますよ。

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