社員が自ら行動する理由:ラグビーW杯ベスト8、本当の要因

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

結果をもたらすために、
重要なこと、根幹になること。

今回は、この点について、
あなたと共有します。

(動画再生時間:15分34秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

賞賛されたW杯 日本大会

11月2日(土)に、
南アフリカの優勝で幕を閉じた
ラグビーW杯日本大会。

今もその余韻が残っているようです。

最近TVをほとんど見ないので、
TV番組でどうなのかはわかりませんが、
今もラグビーW杯に関する動画が、
YouTubeでは新たにアップロードされることがあります。

決勝戦は、7万人以上が競技場で観戦。
TV放送の平均視聴率(関東)は20%以上とか。

日本でのW杯開催が決まった時、
そして今年の初めぐらいまでは、
盛り上がりを心配する声も
少なくなかったようです。

開催前に各国チームがキャンプ地に入ると、
そこで盛り上がりを見せはじめ、
開幕すると日本中が熱狂しました。

そして、世界中から賞賛される
W杯となりました。

キャンプ地での対応、
各刻チームへの応援なども要因の一つですが、

日本代表、ブレーブブロッサムズの
素晴らしい試合と勝利があったことは、
疑いの余地はないでしょう。

 

ワンチームに至る根幹

前回2015年のイングランド大会。
予算プールで3勝するも、
ベスト8、決勝リーグ進出に届かず。

しかし、南アフリカを破るなど、
奇跡の大番狂わせをやってみせた日本代表。

そして今回は、予選プール4戦全勝、
グループ1位通過でベスト8、
初の決勝トーナメント進出。

世界から試合の面白さ、
ここのプレーの素晴しさを賞賛されました。

この素晴らしい結果を生み出した要因。

それは、”ワンチーム”なんてことではないです。

”ワンチーム”を掲げ、
どんなに唱えたからといって、
”ワンチーム”にはならないからです。

”ワンチーム”となり、
観衆を熱狂させる試合を行い、

初のベスト8、
しかも大会前からの有言実行を成し遂げるには、
その根幹部分がありました。

この根幹部分は、
ラグビーのようなチームスポーツに
限ったことではありません。

あなたの経営、事業、ビジネスにも
がっちり当てはまります。

結果をもたらうことに直結する
重要なことです。

 

No.1のキャプテン

あるTV番組のコーナーでインタビュー取材に答えていたのは
廣瀬 俊朗(としあき)氏

2012-2014 ラグビー日本代表キャプテン。
当時の日本代表のヘッドコーチはエディ・ジョーンズ氏。

今回のラグビーW杯で
惜しくも準優勝となったイングランドのヘッドコーチです。

彼曰く、
「自分がラグビー界で経験した中でNo.1のキャプテンだ」
と言わしめたキャプテンがこの廣瀬氏。

彼に番組が今回のW杯の後に、
「1番だと思うキャプテンはだれか?」
と質問をしました。

廣瀬氏の答え。

1番だと思う人、それは
日本代表のキャブテン、リーチ・マイケル氏。

今まので日本代表で見ても、
世界的に見ても、優秀なキャプテンの一人との答えです。

リーチ・マイケル氏は、
廣瀬氏から日本代表のキャプテンを
2014年に引き継いだ男です。

彼が2014年からキャプテンをする
日本代表、ブレーブブロッサムズが、

今回のベスト8入りという
有言実行の結果をもたらした理由はどこにあったのか、
それを廣瀬氏は明らかにしていました。

 

憧れの存在になるために

2014年。
廣瀬氏からリーチ・マイケル氏にキャプテンが変わった時、
日本代表の中には、今のような一体感は感じられなかったとのこと。

リーチ・マイケル氏もチームも
全力を尽くしていたが、
世界を相手にするときに決定的に足りないもの
を感じていたそうだ。

それは
「このチームは何のために勝つのか?」
という目的。

この目的を明にかにすることは、
自分たちの存在意義を明らかにすることでもあります。

2014年に、ポジションのリーダーが集まって
今後のチームについて話し合いをした時に、

「もっといろんな人に見てもらったり、
応援される世界を作りたい」

「自分達に注目が集まれば、
日本でもラグビー人気が高まる」

このためには勝利を目指すだけでは
何かが足りない。

話し合いの先に行き着いたのは、
「憧れの存在になる」だった。

自分隊が憧れの存在になれば、
日本ラグビー界の未来にも繋がる。

そして、

「ただ勝つのではなく、
憧れの存在になるために勝つ」

ことを、

彼ら自身の中から見出したように見えた、
そのことが良かった
と廣瀬氏は回想している。

 

あのプレイを選択した理由

2015年W杯イングランド大会。

あなたも良くご存知だろうあの試合。

日本対南アフリカ戦。

試合終了間際。日本3点ビハインドで迎えた
ゴール前のペナルティ。

ヘッドコーチのエディ・ジョーンズは、
ペナルティキックを指示。

3点獲得し、一次リーグの初戦を
引き分けに持ち込むことを考えました。

五郎丸選手のキックならば、
確実に3点を取れると見込まれたからです。

一方、スクラムを選ぶことができますが、
もし一連のプレーでボールを失えば、
その時点で試合終了。

日本の負けが確定します。

ペナルティキックを選択すれば、
極めて高い確率で引き分けが手に入りますが、

スクラムを選ぶことは、
逆にとてもリスクが大きいのです。

しかし。

キャプテンのリーチ・マイケル氏は、
スクラムからトライを目指し、
逆転勝利への道を選択します。

「この競合に勝たなければ、
憧れの存在になれない」

この試合、逆転トライで勝利。
日本代表は、一躍世界の注目を集めます。

予選プールで3勝を挙げるも、
ポイントにより予選敗退。

予選プールで3勝あげて、
決勝トーナメントに進めなかった
初のチームでもありました。

その後、2019年の大会に向け、
日本代表の強化が始まります。

憧れの存在になるためには、
決勝トーナメント進出が必要と考え、
その目標のために4年間過酷なトレーニングに耐え、

今回の日本大会で、
有言実行、ベスト8、
決勝トーナメント進出を果たし、
誰もが認める憧れの存在になりました。

「組織はその存在意義がすごく問われる。
目標ではなく目的にフォーカスしておくことは
とても大事なこと」
と廣瀬氏がインタビューの最後に結んでいます。

 

目標ではなく目的が重要

目標ではなく目的にフォーカスすること。

これはラグビーに限ったことではなく、
もちろん、チームスポーツに限った話でもありません。

組織全てに当てはまることです。

会社という組織も同じことです。

私たちは、会社という組織を動かし、
ビジネス、商売をする中で、
何に焦点を当てているでしょうか?

予算という目標を掲げ、
その実現に向けた行動を
社員に求めます。

しかし、なかなか社員は
社長、経営者が望む行動はしません。

当然、目標も達成されません。

なぜなら。

先ほどのラグビーの話と同じです。

ラグビーの試合に単に勝つことを求め、
全力を尽くそうとしても、
それでは十分ではないことと同じです。

何のために勝つのか。
自分達の存在意義は何か?

この点が明らかになるから、
過酷なトレーニングに耐えることもできるし、
試合でリスクを取って挑戦ができるのでしょう。

勝つことは結果でしかありません。
勝つことは目標の一つでしかありません。

仕事でも同じです。

何のためにこの仕事をするのか?
自分達はなぜこの仕事をするのか?

事業に取り組むこと。
仕事をすること。

この目的が明らかになり、
社員自身がその目的の実現に賛同する。
納得する。

それがあるので、
目的を実現しようと
社員が自ら考え、行動します。

 

結果を得るには

予算達成などの目標ばかりに着目すると、
社員は疲弊してしまいます。

そもそも、仕事に熱心に取り組むことはしません。

目標自体の意義が見出せないし、
そもそも理不尽な目標であることも
少なくないからです。

ラグビー日本代表の目的が、
憧れの存在になるために勝つことであり、

W杯で決勝トーナメントに進むことが
その目的を実現する姿であったように、

事業を行う会社組織の場合、

事業を行う目的と
事業が実現する将来の姿が
とても重要なのです。

そして、
ラグビー日本代表でも、
「憧れの存在になるために勝つ」という目的を
チームメンバーの話し合いの中から
見出したことが重要です。

ヘッドコーチから与えられたのでもなく、
どこかのトップチームが掲げていたものでもなく、
選手が自分達で導き出しこと。

これが重要な二つ目の点です。

事業の目的。
事業が実現する将来の姿。

あなたの会社、事業では、
この点が明らかになっているでしょうか?

あったとしても、その中身は、
社員達の中から導き出された内容に
なっているのでしょうか?

社長、経営者が与えた目的では
効果は期待できません。

事業の目的、事業の将来の姿に対して、
社員がその内容に賛同する。

目的、将来の姿を支持する、
納得する、実現したいと考えるには、
社員自らが導き出す必要があります。

社員自らの考えの中から
導き出された事業の目的、
事業の将来の姿
である必要があります。

私たちウィズスマイルは、
誰でもできる簡単なやり方で、
社員の活動を通じて、
社員の中から事業の目的、
事業の将来の姿を導き出す方法を提供しています。

私たちの方法を使っていただいても、
あなたが考える方法でやっていただいても、
それはどちらでも構いません。

重要なことは、
事業の目的、事業の将来の姿が、
明確になっていること。

事業の目的、事業の将来の姿が、
社員の考えの中から導き出され、
社員が賛同し、支持をしていること。

その上で、
事業の目的、事業の将来像の実現のために
目標が設定され、
日頃の業務が行われていることです。

 

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