役立つ「経営理念」をつくる方法

公開日:2013/11/18

更新日:2019/04/08


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

「経営理念」

抽象的ではわからないぞ!です。
参照:「経営理念」を唱和しても社員は理解していない?

 

しかし、抽象的な「経営理念」が溢れているわけで。。。

それは「経営理念」の作り方に原因があるからです。

多くの会社が、
そのやり方に沿って作っているからです。

巷の「経営理念」の考え方と、
「経営理念」の作り方に、
「経営理念」を作っても、
役立たずになる原因があるわけです。

というわけで、
巷では「経営理念」を、
どのように作ることになっているのでしょうか?

ちょっとググッて見ました。

 

経営理念が役立たずになる理由

「自分の名前を思い起こして、
両親、祖先に思いを馳せ、
生まれてからの縁を思い出す。

感謝を誰にするか?
余命一年なら、何をするか?
自分が正しいと思うことは何か?

このようなプロセスを経て考えていく。」
のだそうです。

う~ん、なんか占い、宗教みたいな雰囲気です。(笑)

 

「理念には三要素、
社会性(使命感)・科学性(価値観)・人間性(倫理感)がある。
以上を包括する文章を簡潔にまとめる。」

その結果が、抽象的で、社員には理解できない、
日頃の活動につながらない
役に立たない「経営理念」を作り出しているわけで、、、

さらに探すと、
「なぜ、この会社を経営しているのか考える。
将来、どんな会社にしたいかを考える。
自分の価値観や信条、座右の銘を思い起こす。
社員にどのようなことをしたいか考える。
誰の役に立ちたいか?どのように役立ちたいか?

そしてどのように評価されたいか?を考える。
取引先や金融機関、地域社会や、
国家や地球に対する貢献を考える。

このようなプロセスを経て考えていく。」

国家や地球への貢献って、、、

わからなくはありませんが、
話がでかすぎです。

この手順によって「経営理念」を作るので、
抽象的かつ日頃の社員の活動とかけ離れた、
「お題目」となっている「経営理念」を、
作りだしているわけですね。

さらに、、、
「顧客、従業員、協力会社、株主、地球環境などの、
ステークホルダーごとに何をしてあげたいか、
何ができるか、どんな価値を提供できるかを記述する。」

このように考えた結果が、
やはり、抽象的でよくわからない「経営理念」を、
輩出しているわけです。(泣)

今まで語られてきた経営理念作りの方法、手法。

ここに抽象的になってしまい、
役に立たない「経営理念」を
創り出してしまう原因があります

 

相手が大きすぎる

大きすぎて漠然とした対象物をもとに、
「経営理念」を考えるからです。

  • 会社をどうする?
  • 経営をどうする?
  • 従業員をどうする?
  • お客様をどうする?

「経営理念」だから、
この様な対象で考えたい気持ちはわかります。

しかし、、、

「経営理念」を考えるにしても、
あまりに対象が漠然としていて大きすぎます。

地球環境などという、
掴まえ所のない対象を元に「経営理念」を考えるから、
さらに抽象的になってわからなくなっていきます。

 

役立つ「経営理念」の考え方とは?

もっと具体的な相手に対して、
具体的に何をするのかを、
明らかにすることから、
「経営理念」を考えることをスタートします。

「お客様」という大きな対象で、
「経営理念」を考えるのではありません。

どのような要望や悩みを持った、
どのようなお客様なのか?

もっと絞り込んで、
あなたのビジネス・事業を展開する上で、
理想的なお客様は誰なのか?

その方はどんなことを悩み、
何を求めていたのか?
を明らかにします。

マーケティングの世界では、
「ペルソナ」とも言われていますね。

経営でも同じことが言えます。

「会社」ではなく、
事業・ビジネスとしてどうするのか
を考え「経営理念」につなげます。

複数の事業をおこなっているなら、
それぞれの事業をどうするのか、
そこから考えます。

具体的に考え出した対象について、
どうなっているのか、
どの様に接するのか、
を具体的なイメージとして考えます。

 

役立つ「経営理念」のつくり方

考えると、
たくさんのイメージがでてくるはずです。

真剣に行うと、
一つの事業で50から60項目は、
少なくとも出てくるものです。

出てきたイメージについて、
さらに具体的に掘り下げるために、
関係者で互いに質問をし、話し合いをします。

不明点、意見の相違を明らかにして、
具体的に中身を確認します。

次に、具体的に中身のわかった項目から、
関係者が賛同できる内容を選び出します。

それをグループ化して、
それから言葉の抽象性を高め、
「経営理念」として文言にまとめます。

この段階で抽象的な表現になりますが、
その背後には、
具体的なイメージが全て紐付けされている「経営理念」が
できあがります。

これによって、
抽象的な表現である「経営理念」を語っても、
その根底には具体的なイメージが、
共有されていることになります。

共有された具体的イメージが「経営理念」にあれば、

  • 実現のために行動に移すことができます。
  • 行動がばらけることはなくなります。
  • 同じ目的、方向に向かって行動することができます。

この様になって初めて、
「経営理念」が、
日々の活動を支える「理念」になります。

 

32時間で効果がでた!

このやり方を、実際に多くの会社、事業で実践してみました。

その結果は、、、
4時間/回、2回/週、計8回。

合計32時間にわたり、社員を含む関係者と、
ミーティングをおこなっただけで、
指示待ちだった社員が、
積極的に自ら考え行動しはじめます。

早ければ、それだけで、
売上アップが実現しはじめます。

お客様からの評価が良くなります。

最短90日後には、売上が23.8%に増加しています。

なぜこのように短い期間で、
結果が出るのかというと、

「経営理念」として、
社員の中で、事業、仕事、業務に対する、
目的が明らかになるからです。

具体的なイメージがあるので、
実際の施策・行動イメージが沸くからです。

同じ方向に向かって、
社員がみな活動していることがわかるからです。

「具体的」はあなどれませんよ。

というよりも、
「経営理念」を、
「具体的」なところからスタートすることは必須です。

できあがる「抽象的」の質もグーンと増します。

結果として、経営への影響も、格段に良くなりますよ。

無料レポート