事業承継できる後継者ってどんな人?

公開日:2015/03/05

更新日:2019/04/14


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

事業承継をする場合、
誰を後継者に選ぶのか、
という点が課題のひとつです。

お家騒動、内紛劇に揺れる、
「大塚家具」の創業会長にしてみれば、
人選を誤ったという思いで、
頭のなかはいっぱいかもしれませんね。

後継者を選ぶ時、
あなたはどのような観点で人選をするでしょうか?

子どもや親族から選ぶにしても、
年長者を据えるのか、次男、次女を据えるのか、
悩ましいところです。

すでに自社で働いている子どもや親族を据えるのか、
外部で働いている者を据えるのか。

本当に子供、親族を据えるのか、
外部から招聘するのか、
役員や社員から抜擢するのか。

選択肢だけはいろいろありますから。

後継者候補がいるのは良い方で、
まだ後継者が見つからない、
良い後継者がいない、
と頭を悩ませる社長さんも少なくありません。

ここで素朴な疑問。

候補者を選ぶ基準は何でしょうか?

どのような基準で、
子供と他の親族を比較するのでしょうか?

例えば、
ご子息に兄と弟がいて、
兄弟の間に長女がいたとして、
3人共が継ぐことを考えていたとしたら。

何を基準に3人のなかから選びますか?

弟に継がせると兄の立場がなくなるので、
年上であることを優先して、
兄に社長を継がせますか?

兄、弟で競わせると厄介なので、
いっそ長女に継がせますか?

あるいは、
能力、経験重視で競わせたうえで、
成果主義で選びますか?

どんな基準で選ぶのでしょうか?

良い後継者が見つからない、
と頭を悩ます社長の場合、
どのような人ならば、
候補者になれるのでしょうか?

後継者候補がいない社長のチカラに、
少しでもなろうと考えたら、
どのような人を紹介したら、
後継者候補として考えるのでしょうか?

業界の経験ですか?

あなたとうまが合うかどうか?

それとも経営経験ですか?

あなたはこのような質問に、
スパッと答えられるでしょうか?

ハッキリと、
回答することができるでしょうか?

ポイントは、
先ほどの質問への回答、
後継者を選ぶ基準が文章にできることです。

その文章を読んで、中身がわかることです。

どんな人が後継者として、
社長のあなたが求めているのか、
相手にわかることです。

相手にわかる、ということは、
社長ご自身で、確認できるし、
はっきりわかっている、という事です。

ここでの、相手とは後継者です。

後継者候補が、
まだ見つかっていない社長にとっては、
知人の経営者かもしれないし、
ヘッドハンティングする人材かもしれません。

いずれにせよ、
明文化されていて、相手にわかること
= 社長自身に認識している
です。

ということは、
漠然とした内容というよりは、
細かいことが書き出されている、
と考えてくださいね。

基準があるから、
後継者を選ぶことができます。

基準があるから、
選んだ後継者を、
さらに育てることができます。

後継者を選ぶということは、
社長のあなたのもつ基準をクリアしている、
というわけではありません。

後継者の年齡や経験によりますが、
後継者となり、社長候補となってから、
学び成長する機会があります。

基準で後継者を選ぶときには、
基準に満ちていなくても、
成長する糊しろがあれば候補者としては充分です。

糊しろがあるかどうかも、
基準の項目とクリアすべき項目があるから、
見えてくるものです。

後継者を選ぶにしろ、
後継者候補を見つけ出すにしろ、
後継者になるための基準を、
社長のあなたの言葉で、
ハッキリと文章にしましょう。

それだけで、
選ぶときに悩む観点が変わってきます。

社長のあなたの基準をクリアできなければ、
例え、子供であっても後継者に据えたら、
現社長のあなたが、
頭を悩ませることになるでしょう。

大塚家具の事業承継の時に、
ハッキリした観点で、
長女を後継者に選んだのでしょうか?

もし基準を明確にして選んでいたら、
長女の方は社長に、
なっていなかったかもしれません。

無料レポート