「スキルのある人」がいない原因

公開日:2019/07/09

更新日:2019/07/05


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

人材に関して、
人が不足している、マンパワーが足りない、

それからスキルのある人がいない、
そして人材が育たない
という問題・課題を抱えている
経営者の方は少なくないでしょう。

(動画再生時間:7分35秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

前回は、
最初の「人が足りない」状況は、
人が採用できない以前に、
別の根本の原因があることをお伝えしました。

参照:「人が足りない!」その原因とは?

今回は2番目の問題
スキルのある人がいない問題の
根本の原因に関する内容です。

 

スキルが足りない領域

前回からの続き、
ある社長さんとの話です。

「スキルのある人がいない」
とのことでしたが、

実際にいないと考える
その業務の領域はどのような部分か、
あるいはどのようなスキルを持つ人が
足りないのかという点をお尋ねしました。

社長さんは、
仕事の企画とか計画、
それから計画を実施する能力がある人、

さらには、
商品開発や顧客対応、システム関連など
個別の領域で実務を含めて、
リーダー、役職者として活動できる人が
足りないと考えていました。

あなたの会社でも、
同じような問題が生じている
のではないでしょうか?

この会社では、
中途採用を進めていて、

紹介などもあり、
近年は結構な人数を採用することが
できていました。

採用したそれぞれの方は、
必要な部門の部長職などに
配置しているとのこと。

採用を進めているけれど、
スキルが足りない領域、

企画、計画だとか、
計画内容を実行する領域では、
適任者の採用が進まないと
悩んでいらっしゃいました。

 

やらないよりも力を借りる

それぞれの方の職歴、
経歴を見せていただきました。

例えばその中のAさんは、
ある部門の部長職です。

社長のAさんに対する評価は、
平均以上のパフォーマンスをする人、
という良い評価でした。

では、Aさんは、
今部長をされている部門の仕事で
手一杯なのかというと、
そういうわけでもないとのことでした。

そこで社長に、
企画や計画の業務に、
Aさんに参画してもらうとか、
メンバーに入ってもらうことを
なぜしないのか尋ねました。

職務経歴書を拝見する限り、
Aさんは今の部門の仕事で
部長として十分成果を出すことは
当然わかるのですけれど、

企画や計画の領域の能力もあるようですし、
それなりの経験も積んでいることが
わかったからです。

この様な話をすると、
次のような反論があります。

Aさんの場合、
今の部門のスキルが高く、
そちらを優先して評価している
ということです。

企画や計画はやっていたかもしれないが、
もっと高いスキルがいるだろうから、
他の人を採用することで補う
ということを考えているんだ
という意見です。

そうやって、
高いスキルの人を求めて、
その結果、なかなか採用できずに
困った状態が続いているわけです。

なんかおかしいですよね。

Aさんに全く、
企画あるいは計画を作る
経験もスキルもないなら、
この話は良くわかります。

しかし、Aさんにはやった経験があり、
スキルもあることがわかりますし、

今の部門の仕事で
もう一杯一杯
というのではないのですから、

企画、計画に関して、
Aさんの力を借りて
やってみれば良いと思うのです。

やってうまくいけば、
それで良いことですし、

もし足りない部分があったら、
その時どうするかを考えるだけ
のことだと思います。

スキルのある人いないと、
そのままやらずにいることの方が、
よほど支障があると思うのです。

 

社員を活かす

この社長さんは、
スキルを持つ人がいるなら、
その人の力を活用することが適切だ
と考えてくださいました。

社長は、Aさんに、
企画や計画が弱いことは、
採用面接の時に話はしたようですが、
それだけだったようです。

入社して以降は、
個別にAさんと面談をする機会が
あったわけですけれども、

企画や計画業務に
力を貸して欲しいですとか、
詳しく話して依頼することもなく、
放っておいたのでした。

Aさんと同じように他の方の中にも、
会社として足りない領域のスキルを持つ人が
いることと考えられます。

スキルのある人が足りないのではなく、
社員の能力、スキルの認識、
そのスキルを活かそうとすることが、
充分では無いことが実は本当に多いです。

これはまずいというより
もったいなことです。

この時は、中途採用者の職歴から
お話をしたわけですが、

もしかすると、
社歴が1年以上の社員についても、
スキルや能力を活かせていない、
という可能性が高いです。

もちろん、実態はよく見ないとわかりません。
本当にスキルが足りなかもしれないし、
スキルがあるのに活かせていない
ということなのかもしれません。

ただこの状況は、
会社の成長や成果を考えた時には、
とてももったいないことです。

「スキルのある人がいない」
という状況を生み出す原因は、

「スキルのある人がいない」のではなく、
社内人材のスキルが解っていない、
という場合が本当に多いです。

「スキルのある人」が、
社内に本当にいない場合も
もちろんありますが、

社内から探していない、
人材を活かせていない
という場合がとても多いです。

あなたの会社では、
中途採用の方を含め、
社員のスキルを把握できているでしょうか。

社員のスキルを活かそうという
取り組みをされているでしょうか?

 

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