ルールを決定して守らせる

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

「あなたのではないでしょ!」

バスの中に、女性の声が響きました。

バスに乗り合わせていた私は、
びっくりして声のする方向を見ました。

 

バスの中というのは、
結構、いろいろなことが起こります。

電車の中より、
驚くことが多いように感じます。
こんな狭い空間なのに。

ある日、帰宅するために乗った、
バスでのことです。

前方の席横に、
ベビーカーがありました。

横の席には、若い母親が座り、
その後ろには父親らしき男性。

若いはずなのですが、
恰幅の良い体系に少し禿げ上がった頭。
(まぁ、人のことは言えませんが、、、笑)

奥さんとちょっと不釣り合いだな、
なんて思っていました。
(余計なお世話ですけどね。笑)

少し眠いなと、椅子に腰掛けて、
ウトウトしていた時でした。

「たっくん、あなたのではないでしょ!」
母親のちょっと鋭い声がバス内に響きました。

幼児が手に握り、
ブラブラと振っている携帯電話が、
ベビーカーからはみ出して見えました。

「たっくんのじゃないんだから。
これはママのよ!」

母親は、
たっくんの手に握られた、
携帯電話を奪おうとします。

たっくんは、
母親が座る側と反対の、
左手に携帯電話を握り、
ブラブラとまだ振っています。

携帯電話を奪おうとしながら、
母親はなんと!スマホを見ています。

究極の”ながら”ですなぁ!(苦笑)

 

母親は左手を携帯電話に延ばしますが、
スマホを見ながらなので、
つかむこともできずじまい。

スマホが気になるので、
一度伸ばしてつかめなかった手が
二度と携帯電話に向かうことは、
ありませんでした。

スマホを見ながら、
「たっくんのじゃないんだからね、それは。
ねっ、返して。それはママのなんだから」
と母親。

ぶつぶつと同じことを、
繰り返し行っています。

たっくんに伝わるはずもなく、
たっくんは、
ブラブラと携帯電話を振り続けています。

そのうち、母親は、
携帯電話を取り上げることも忘れ、
スマホに熱中。

母親の声はしなくなりました。

そのうち、たっくんも、
携帯電話振り回しに飽きたのでしょう。

携帯電話を握ったまま、
手をふることもやめ、おとなしくなりました。

この母親の行動。
あなたはどう思いますか?

たっくんをあやすために、
母親の自分が楽をしようと、
携帯電話を握らせたのが運の尽きでした。

たっくんが面白いと感じることを、
一度、手ににぎらせてしまいました。

一度渡してしまったものを、
あとから奪還することは、
容易なことではないですよね。

「それはママのだから」
と大人の理由を言っても、
たっくんにはわからないですからね。

たっくんには、
おもちゃとなった携帯電話が、
ママのものだろうと、
他人のものだろうと、
関係無いですよね。

自分の手の中にある。
自分が握っている。
それを振ると、自分が楽しい。

これが全てですから。

この様な状況は、
幼児のたっくんに、
限ったことではありませんね。

経営でも同じです。
相手が社員でも同じことです。

「えっ?社員?
だって、社員は大人だよ!」
なんて思われるかもしれません。

しかし、状況は同じだと思いませんか。

一度手に渡したものを、
社員から取り戻すことは容易ではありません。

どんなに理屈を言っても、
伝わるものではありません。

社員には、
関係がないことですからね。

例えば、、、

社員が勝手に、仕事に必要だと言って、
ものを購入してしまう!

このようなことで、頭を悩ます経営者さんが、
いらっしゃいます。

本当は、
上司の承認を得て、初めて購入、
発注ができる。

上司が承認した結果をもって、
請求に対してい支払いができる。

これがルールになっていることが、
本来の姿でしょう。

しかし、、、

そのルールを作っていなかった。
作ってあっても運用していなかった。

大変そうだから、
やっていなかったのですね。

この状況は、
社員にとっては、
最初に握らされた、
たっくんの携帯電話と同じです。

承認なく購入できる環境、
だったわけですから。

あとから「違う」と言われても、
今、すでにこのやり方で、
できてしまっているのですから。

早く取り上げましょうね。
ルールがあるなら、
徹底的に守るようにしましょうね。

「あぁ、面倒くさい」なんて、
思う経営者の方もいらっしゃるようです。

面倒くさいとやらないうちに、
だだ漏れですからね。

一時期、面倒くさいなんて思って、
後回しにしている人たちは、
ズーッと痛い思いをしますからね。

あなたならすでにご存知の様に、
直ぐにやってルールを守らせれば、
それから先、
だだ漏れになることはありませんからね。

あなたはたっくんのママで、
これからも行きますか?

それとも

一時の面倒をグッとクリアして、
あとあと楽チンになりますか?

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