やる気を出させる相手とは?

公開日:2013/09/18

更新日:2019/04/07


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

朝、澄み切った空を観ていたら、
空の端から端まで、
長い長い飛行機雲がありました。

もう広がり始めている飛行機雲を、
しばしボーッと眺めているうちに、
「紅の豚」のあるシーンを思い出しました。

「紅の豚」ポルコが、
まだ戦闘機乗りの人間だった時。

敵との空中戦に疲れ果て気を失います。
気がつくと戦闘機は雲の上。

その雲から次々に戦闘機が、
更なる上空に昇って行きます。

ポルコは同僚に行かない様に叫びますが、
敵、味方、一機、また一機と、
戦闘機が次々と、上空に昇って行きます。

その先には、はるか上空に、
白い白い飛行機雲。

よく観ると、
雲の破片に見えたのは、
戦闘機が太陽の光で白く輝く姿。

静かな青い空のはるか上空に、
たくさんの撃墜された飛行機の姿。

なにかそのシーンを思い出させる、
静かな朝の空でした。

さて、、、

突然ですが、
あなたに質問があります!

「やる気」を出させる人。
あなたが「やる気」を出させたい人。
それは一体誰なのでしょうか?

『アホな質問をしないでくれ!』
とあなたは思われたでしょうね。(笑)

例えそう思われても、
あなたにとって当たり前の答えであっても、
一度、声に出して言ってみてください。
私は真剣に質問をしています。

『もう、仕方ないな~。
決まり切った答えをわざわざさせないでよ!

「やる気」を出させる人、
「やる気」を出す様になって欲しい人は、
うちの会社の社員さ!』

全ての経営者の方が、
「やる気」を出す人、
「やる気」を出す様になって欲しい人は、
あなたの会社の「社員」だと答えます。

更に質問します。

それは「全社員」ということでしょうか?

”あぁ~、何を質問しているんだ!”
というような、
そんな嫌な顔をしないでくださいね。(笑)

あなたの会社の「全社員」が、
あなたが「やる気」を出す様になって欲しい、
対象なのですよね。

では、ちょっとイメージしてくださいね。

あなたが社員の「やる気」を出すために、
施策を考えて実行しました。

社員の「やる気」が出た社員の数を縦軸。
横軸に時間をとりますよ。

「やる気」の出た社員の数の変化をグラフにします。

「やる気」をだしてもらう対象は「全社員」ですから、
あなたは次の図のような曲線を、
イメージすると思います。

「やる気」を出す施策を講じたとき、全社員がやる気をだす場合のグラフ
「やる気」を出す施策を講じたとき、全社員がやる気をだす場合のグラフ

このグラフを見て、どう感じますか?

何か策を打ったら、
あっと言う間に
大半の社員の「やる気」が出た。

こんな凄い施策を思いつきますか?

  • 給与を増やす?
  • 昇給させる?
  • サンキューカードを渡し合う?
  • 全員表彰する?

残念ながら、
そんな都合の良い施策は、
そうそうありません。

正直に言うと、
「こんなうまい話はありえない!」のです。
万が一、全社員の「やる気」を一気に高める、
凄い施策があったとしましょう。

先程は「ない!」と言いましたが、
「短期間でやる気をひき出す」施策が、
ないわけではありません。

とんでもない「人参」を、
社員の前にぶら下げればよいのですね。

例えば、
成果に対し、凄いボーナスを約束し実行する。
とんでもない昇給をする。

お金に糸目をつけないと、
正直、短期的に社員の「やる気」を出すことが、
できないわけではありません。

その施策を実施して、
多くの社員の「やる気」が向上しました。
その後、どうなるでしょうか???

下図を見てください。

社員のやる気が出た後にたどりつく状況
社員のやる気が出た後にたどりつく状況

あなたは、
社員の「やる気」がズーッと出た状態が、
続くこと(図のA線)を
期待しているでしょう。

しかし!

「やる気」を出すことになっても、
図のA線のようには持続しません。

いとも簡単に図のB線をたどり、
「やる気」は時間と伴に減少していきます。

給与もボーナスも、
上がったときは嬉しいモノですが、
やがて「もらって当たり前!」に、
なってしまいます。

お金への執着は限りがないからです。

ぶら下げた人参に、
社員はすぐに飽きてしまい、
当たり前になってしまうからです。

サンキューカードを社員同士で渡し合ったとしても、
やがて熱は冷めていきます。

もともと会社に「強制」されて、
やらされている事だからです。
あなたは反論するかもしれませんね。

「強制していても、
サンキュウーカードのやり取りが、
当社では続いている」と。

続いている理由は、
枚数に応じて「報奨金」を、
渡しているからですよね。

報奨金をもらえるから、
社員はやっているだけです。

実施した経営者は、
枚数に満足しているだけです。

  • 本当にカードに書く内容なのか?
  • 口頭で伝える方が重要なのではないか?
  • より効果があるのではないか?
  • 枚数が重要なのか?

サンキューカードに書かれた内容を、
じっくり見てみれば、
容易に気づくことです。

全社員の「やる気」を出す、
そんな都合の良い施策はありません!

  • 全社員を対象にすると「やる気」を出すことは続きません。
  • 「やる気」のある状況を持続させるため、サンキューカードの報奨金の様に、結局「人参」をぶら下げることになります。

社員全員を相手に、
「やる気」を出す事に、
最初から無理があります
正直、無謀と言えます。

社員全員を相手に、
「やる気」を出すことは、
やってはいけないのです。

そんなことを目指していると、
あなた自身が疲弊するだけです。
社員は面従腹背でシラケが増すだけです。

では、どうすれば良いのでしょうか?

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