それ、コミュニケーション以前の問題です!(その1):社長の経営講座

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

コニュニケーションを
なんとかしようという方。

少なくはないと思います。

しかし。

多くの人が抱える
コニュニケーション
に関する悩み、課題は、
実はコミュニケーション以前の問題なのです。

コミュニケーション以前の問題は
一体何のことなのか。

今回はこの点を
あなたと共有します。

コミュニケーションで悩むけれど

コミュニケーションを
どうやったら上手にできるか。

コミュニケーションを
上手にやる秘訣は何か?

多くの人がこの様なことに悩み、
課題を抱えていると考えています。

そしてコミュニケーションについて学び、
よりよくしよう、改善しようとします。

しかし、なかなかうまくなりません。
悩み、課題が
少なからず解消することは
多くはありません。

コミュニケーションとは、
①送り手が
 何らかの意図を伝達し、

②受け手がそれを理解すること
により成立するものです。

この2つがセットになって、
初めてコミュニケーションが成り立つのです。

このコミュニケーションについて、
学ぼう、学びで改善しよう、
悩みを解消しよう、
と多くの人が考え、
実行するわけです。

しかし。

正直に言いますが、
コミュニケーションを
学ぶ以前のこと。

ここに大きな問題、
課題を抱えています。

この部分を解消できないので、
どんなに学んでも、
コミュニケーションを
上手にすることができません。

わからない

「あれがどうして、
 これがこうなって、
 だからそうなるんだよ。」

長年連れ添った夫婦だと、
こんな会話でも、
通じることが少なくない。

などということが
まことしやかに
言われることがあります。

確かに。

いつも同じことを言っている相手なら、
「あれが」
「これが」であっても、

何を指すのか察することは
できなくはないでしょう。

だから長年連れ添った夫婦だと、
わかること = 通じること
もないわけではありません。

しかしですよ。

「あれがどうして、
 これがこうなって、
 だからそうなるんだよ。」

この様なことを言えば、
大半の場合は、

「一体全体、
 何を言っているのか、
 何を言いたいのか、
 ちっともわからない」
と呆れられてしまうでしょう。

相手には聞こえている

「コミュニケーション以前の問題だよ。
 なにしろ、
 何を言っているのか、
 皆目見当もつかないんだから」
ということになるでしょう。

プライベートでも、
あるいはビジネスでも、

あなたが日頃交わしている会話が、
実はこの状態なのです。

「いや、いや、いや。
 あれがどうしてとか、
 これだこうなって、
 なんてことは言っていないから」
とあなたはちょっと怒り気味に
指摘するかもしれません。

しかし。

あなたが具体的に話している、
と思っていることが、
実は相手には、
「あれがどうして、
 これがこうなっている」
の様に聞こえているのです。

あなたにも
経験があると思います。

具体的な名称や動詞を使って
相手は話しているけれど、

あなたには何を言っているのか、
ちっともわからなかったという経験が、
今までに何度も
あったのではないでしょうか。

専門的な用語を使って話をされた、
などという場合が、
これに当てはまると思います。

あなたの知らない専門的な用語、
用法で話された時に、
何を言っているのか、
ちっともわからなかった
という経験ならば、

「あぁ、そういうことなら
 経験がある。

 確かに、例えると、
 あれがこうなって、
 これがどうなった
 の様な話といえばそうだったな」

と同意いただけるのではないか、と思いいます。

専門用語と同じ

わざとわかりにくくするために
意図的に専門的な用語を使うケースは、
ないとはいえません。

しかし。

多くの場合、
専門的な用語、用法だとは、
意識せずに、ついつい
日頃使っているから、
相手もわかるものだと思って、
つかってしまった、
ということが多いでしょう。

極めて専門的な用語、
用法ならわかりやすいのですが、

通常の会話やビジネスの世界では、
専門的とは限らなくても、
相手にしてみれば、

「あれがこうなって、
 これがこうなって」
の様になるケースが
ゴロゴロしています。

例えば。

「○○の解説書があったから、
 読めばわかる」と
言われたとします。

あなたは○○の解説書が、
何を指しているのかわかりますか?

どこにあるのかわかりますか?

どの様なことが書かれた
解説書なのか、
想像ができますか?

その解説書とやらの
どこにどのように書かれているのか、
あなたはわかりますか?

このようなことが、
全く想像も想定もつかず、
わからなかったとしたら、

「あれを読めば、
 これがわかる」
という何がなんだか
わからない話と代わりません。

何も知らないと思うこと

全部をこと細かく説明しろ、
というようなことは言いません。

しかし。

あなたが知っていること、
わかっていることを、
相手が同じように
知っている、わかっているとは
限らないと言うことです。

と言うより、
一緒に仕事をしていても、
あなたと同じように知っている、
わかっていることの方が
多くはないということです。

あなたと同じように
知っている、わかっている。

この状況に相手がいないならば、
「あれ」「これ」ではなく、

必要な情報を詳しく付与して
話をする必要がある、
ということです。

□□の引き出しに、
○○の解説をした「○○説明書」がある。

その目次を見ると、
××の項目がある。

そのページを見ると、
△△の内容が書かれている。

その手順に沿って行うと、
あなたが知りたい××がわかる。

このくらいのことを言うので、
何を言っているのかわかるわけです。

ここまで来て初めて
次からコミュニケーションの
観点になるでしょう。

××のやり方で、
〜〜の具体的な作業をやってほしい。

××のやり方はうまくいかないので、
違うやり方を考え出してほしい。

などなど、
あなたの意図を相手に伝えます。

相手は何のことなのか、
概要が想定できるので、
あなたの意図を理解することが
できるようになります。

多くの会話が、
「あれがこうなって、
 これがこうなって」
のような中身が交わされています。

これだから、
コミュニケーション以前の問題、
課題なのです。

コミュニケーション云々以前に、
相手に伝えようとしていない、
ということなのです。

自分だけわかっていて、
相手にわかってもらう準備を
していないのです。

気にもとめずに、
相手と話をしているケースが、
現実には少なくないのです。

このことは、会話だけではなく、
メールや資料でも、
同じようなことが生じています。

あなたの会話、メール、
資料や書類の文言は、

「あれがどうして、
 これがこうなって」
になっていないでしょうか。

常に完璧になっている。

そんなことを目指そうと
言っているわけではありません。

「あれがどうして、
 これがこうなって」
にならないように、
注意をしよう。
気を効かすように心がけよう。

このような気構えが、
コミュニケーション以前の問題、
課題を解消し、
上手なコミュニケーションをもたらす
重要な鍵になります。

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