伝えたいのに伝わらない

公開日:2019/06/28

更新日:2019/06/27


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

ブランドサッカーを体験する
出張授業の中身から、
コミュニケーションの
ポイントの一つを
前回はお伝えしました。

今回はその続き。
さらなるコミュニケーションの
ポイントです。

(動画再生時間:8分18秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

ちなみに、題材のコラムは、
日経新聞に掲載されていた
吉田誠一氏の
「フットボールの熱源」です。

■ 伝えるための簡単なゲーム

ブラインドサッカーの体験
とは言っても、
いきなり目隠しをしてサッカー!
というわけにはいかないです。

簡単なゲームをすることで、
目が見えない状況でプレイをする、
ということを体験してもらいます。

前回お話したように、
5人でチームを作ります。

晴眼者の一人が
アイマスクをします。

4人の晴眼者は、
四角形の頂点の場所に立ちます。

4人の晴眼者が声によって、
アイマスクをした人に指示をして、
四角形の頂点から頂点へ、
辺の上を誘導して歩かせます。

すぐにできそうでしょうか?

前回お伝えしたように、
最初は4人の晴眼者から、
声が出ないのでした。

しばらくするとそれを克服し、
声が出るようになります。

アイマスクをした人を、
声で誘導することは、
簡単にできるでしょうか?

■ 伝えられたのに不安

実際にやってみると、
これが結構難しいのです。

4人の晴眼者から、
どの様な指示の声がでるのか
というと、

「こっち、こっち、
こっちに向かって来て!」

とか、

「そこを曲がって!
曲がるんだよ!」

の様な声だそうです。

あなた自身が目隠しをして、
周りから誘導さている人だ
と考えてみてください。

このような指示内容の声が、
四方から飛んできたら、
あなたはどう感じるでしょうか?

あなたには、
「こっち」がわかるでしょうか?

曲がるべき「そこ」が
わかるでしょうか?

どちらに曲がるのか
わかるでしょうか?

「こっち」に向かって、
自信を持って歩けるでしょうか?

自信を持って、
「曲がる」ことができますか?

私が答えるまでもないでしょう。

アイマスクをしたあなたが、
どんなに考えても、

「こっち」がどっちなのか、
どっちに進むのかわからない。

どこで曲がるのかわからない。

自信を持って歩けない。
自信を持って曲がれない。

こんな気持ちになりませんか?

というより、
不安でその場に
立ちすくんでしまい、
一歩も歩けないではないか

と思います。

■ 伝えたいのに伝わらない

指示を出す晴眼者だったら、
どうなるでしょうか?

アイマスクの人は、
あなたの意図した指示通りの方向に
歩いているでしょうか?

指示と異なる方向に向かっいる
のではないでしょうか?

あらぬ方向に進む
”アイマスクマン”に、
何度も「こっち!こっち!」と、
あなたがイラつきながら
叫ぶ光景が思い浮かびませんか?

「あーっ!
そこで曲がるんじゃぁなくって!」
とか、

「そっちじゃなくて、
こっちに曲がって!」

と”アイマスクマン”に、
怒鳴っている姿が
思い浮かびませんか?

そして腹の中で、
『あ”ーっ!
なんでわからないんだ!』
とイライラしている
と思いませんか?

”アイマスクマン”に
伝えたいのに、
ちっとも伝わっていない
のです。

小さい頃にやった
スイカ割りと同じですね。

■ 伝えるためのポイント

実際にこのゲームをやって、
このような疑似体験をするうちに、

”アイマスクマン”が、
どの様な情報を求めているか、

そして、
アイマスクマンのことを、
思いやる必要があることに、
晴眼者は気づく様になります。

そして実際に、
「あと何歩、そのまま前に歩く」
という具合に、
晴眼者からの指示の質が、
上がるのだそうです。

”アイマスクマン”の動きは、
指示内容に
合致するようになります。

”アイマスクマン”は、
不安が少なくなり、
自信をもって歩くことが、
できるようになるのだそうです。

これはブラインドサッカーを
疑似体験するゲームでの話です。

実際のプレイ、試合では、
目が見えない状態で
あのサッカーをやるのですから、

晴眼者の声を信用できなければ、
ドリブル、パスが
難しいだけでなく、

シュートでゴールするなどは、
できる事ではありません。

さらに、
試合に勝つとなると、

晴眼者からの声の内容と質が、
どれほど重要なのか、
という事がわかります。

■ 日頃のコミュニケーション

私達が日頃、
仕事の中でおこなっている
コミュニケーション。

振り返ってみてください。

  • 伝える言葉の内容が足りている。
  • 相手にわかる内容になっている。
  • 相手が自信を持って行動できる中身を伝えている

とは、
お世辞にもいえない場合が、
少なくないと思いませんか。

「○○をやっておいて!」
「△△の件、
報告しておいてくれ!」
などなど、、、

ざっくりな内容。
抽象的な内容。
こんなことばかりです。

言われた側は、
「よく判らないけれど、
とりあえずなんかやっておくか」
と対応します。

あるいは、
「それってあれのことだろうな。
こうやっておけばいいか」
と考えます。

その結果、
あなたが予想していたこととは、
異なる内容が目の前に広がります

あなたはイラッ!

社員を呼びつけて怒るか、
あきらめて自分でやるか、
なんてことに、
なっているのではありませんか?

■ 伝わるコミュニケーション

ブラインドサッカー
出張講座のゲームで、
”アイマスクマン”へかける声
のことを思い出してください。

コミュニケーショの結果、
人を動かそうと思ったら、

相手が判るように、
行動できる様に具体的に話す

ことが必須です。

そのベースは、
相手の立場に立つことで
相手を思いやり、
言葉と内容を選ぶこと
です。

相手の状態を確認して、
充分に適した内容を
相手に伝えること
です。

相手のことを見ていないと、
伝えたいと思いながら、
実際には伝わらないものです。

コミュニケーションの時に、
つい忘れてしまう点です。

コミュニケーションの
テクニックに注目していると、
疎かにになってしまう点です。

伝えているのだから、
伝わっていると
勘違いしてしまう点です。

日頃のあなたは、
具体的に話しているでしょうか?

相手の状態を見て、
伝える中身を
考えているでしょうか?

それとも、
「あっち!こっち!」と、
叫んでいるだけでしょうか?

この点に気づくだけでも、
コミュニケーションは
大きく変わります。

コミュニケーションをしたあとの、
相手の行動が変わり始めます。

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