あんな事を社員が社長に言ってくるコミュニケーションなんて!

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

社員とのコミュニケーションに悩む
社長、経営者の方は少なくありません。

今回は、社長は社員に
何を伝えたら良いのかという点について、
実際に起きたある例をお話します。

 

社長が喜んだコミュニケーション

ある年が明けた1月。

支援のために訪れた会社で、

「こんな事を社員に
言われたのは初めてでした。」

と社長の方が迎えてくださいました。

「まさか、あんな事を、
社員が自ら言ってくるなんて、
予想もしていなかったですよ。」

”えっ、何があったんですか?”

私の問いが聞こえているのかいないのか、
「びっくりしたんですけど、
なんか、もう、嬉しくって」
と社長の顔はニヤけるばかりです。

そしてすぐに、
はち切れるばかりの笑顔に変わりました。

”一体どうしたんですか。
自分だけ楽しそうで、
私には雲をつかむ様な話で、、、”と私。

「あっ、すいません。
お会いしたら、いの一番にお話ししなきゃ、
と思っていたものですから。」と社長。

”随分、嬉しい事、良い事が、
この年末年始にあったんですね。”

「そうなんです。
この間、降旗先生に言われた通りにやったら、
社員の反応が、驚く様な事に
なったものですから。」

 

社長が社員に伝えたこと

以下、彼の話を要約します。

この会社は、接客・飲食を提供する
あるサービス業です。

毎年、社員を集めて、
忘年会をやっています。

社員が企画する余興もある
お楽しみ会なのですが、

最初に、社員に向けて、
その年を振り返った内容を
社長から話します。

反省とか注意とか、
来年、来期はこんな事を
やらないといけない、

という様な話を、
それまではしてきました。

少しうつむき加減で、
社員は神妙な顔で
聞いているそうです。

まぁ、大半がお小言、
それに近い様な内容なので、
当然と言えば当然ですね。

社員にもう少し
やる気になってもらいたい、
という社長の考えもあり、

社員に話をする機会でもあります。

そこで。

先月の支援の時に、
今回の忘年会では、
話す内容を今までとは変える事を提案しました。

反省とか注意もいいけれど、
主に社員に伝える内容は、

それぞれの事業で、

どの様な価値・事柄をお客様に提供するのか

「お客様の満足度向上」の様な
抽象的な表現ではなく、

具体的な内容を加えて、
社員がイメージできる様に
社長自身の言葉で伝えること
を提案しました。

 

社長の話を聞く社員の変化

その社長の方は、
忘年会で、実際に、
先ほどの内容に沿って、
話をされました。

忘年会の動画を撮影したとのことで、
社長が話している部分を見せてもらいました。

話し始めた時には、
社員は皆、俯き加減で、
神妙に聞いている様です。

いつもの内容、
お小言だと思ったからでしょうね。

社長の方の話は進み、

社長の方は、どんな思いで
事業に取り組んでいるのか。

お客様に
どの様な価値を提供するのか

そのために
どの様なことをしたいのか。

どんなことをすると
価値の提供になるのか。

具体的な行動の例を出して、
イメージしやすい様に話をされていました。

すると。

うつむき加減の社員のうち、
数人が顔を上げ、
社長の話を熱心に聞く様になってきました。

社長の方の話が進むにつれて、
顔を上げる社員が増えていきました。

社長の話に、
何人かは身を乗り出し、
熱心に頷き、メモをする
社員もいます。

社長の方の話が終わると、
大きな拍手が続きました。

そのあとは、
乾杯に始まり宴会の光景が続き、
社員が照れたり、
恥ずかしがったりしながら、
余興に食事の光景が続きました。

 

社員が社長に言ったこと

で、社長の方が喜んだのは、
実は忘年会が終わった後だそうです。

忘年会がお開きになり、
片付けが始まると、
一人の社員が社長に近寄ってきて、

社長、今日のお話を聞けて、
とても嬉しかったです。

私が日頃思っていたことが、
間違っていなかったって、
よくわかりました。

社長が目指している様に、
お客様に接していきます。」

自分から話し出したそうです。

その後、数人の社員が社長に近寄ってきて
同じ様なことを口にしたそうです。

社員が自分から、
社長にこの様な話をすることは、
今まで一度もなかったそうです。

質問をすれば、
それっぽい答えをする事はあっても、

社長の考えを聞けて嬉しかったとか、

社長の考えに沿った行動をしよう、

なんて事を、
社員が自発的に言うことは、
想像もできなかったと、
社長の方は驚いていました。

それが驚きで、嬉しくて、
満面の笑みで、
私に話してくれたわけです。

ただ、ちょっと心配になったので、
次の様な野暮な質問を私はしました。

”社長のあなたの考えに賛成してくれて、
その実現のために取り組む、
と社員が自ら言ってくれたのは、
それはとても良かったですよね。

で、その社員の方達の、
実際の行動は変わってきていますか?”

「まだ忘年会から日が浅いですけど、

 前よりよく気がつくし、
気が利いた動きをしてくれるので、

実はそれも驚いているんです。

賛成!って言うだけで、
あまり変わらないのかな、
と思っていたんですけど、

 本当に変わってる様なので。

それに、全体の雰囲気も、
忘年会前に比べると、
なんか、いいんですよね。」

野暮な質問をしたな、と思いながら、
”忘年会で話をして良かったですね”
と社長に伝えました。

社長が答えてくれました。

「はい。
事業の価値を
具体的にしていたので、
やって良かったです。

うまく伝わるだろうか、
と最初は思ったのですが、
具体的な内容があったので、
話やすかったですし、

詳しい内容だったので、
社員がイメージしやすかった
様です。

それにいくつかは、
すぐに行動に移せたみたいですし。」

”提案した甲斐がありました。
良かったですね”と私は答えました。

 

社員を変えるコミュニケーション

この忘年会の後、
社員の行動は、元に戻ることなく、続いています。

最初は、遠目にみて
様子を伺っていた社員もいましたが、

今では、
程度の差はありますが、
多くの社員が、
忘年会の社長の話の内容を、
実現するために行動しています。

  • 事業が提供する価値を明らかにする。
  • 価値の内容を具体的にする。
  • 価値を社員と共有する。

これに取り組むことで、
事業の成果に、社内、社員に、良い変化を
もたらすことができます。

ほんの少しのことですが、
実践するだけ、
それだけで社員が、社内が変わり始めます。

社長から社員への一方通行だったコミュニケーションが、
双方向に変わるキッカケになります。

やるか、やらないか。
ほんの少しの差が、
大きな差となって、事業の成果として現れます。

今回は、そんな一つの例をお話ました。

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