社員の考え・行動を変えるポイント(その2)与えられると変わらない

公開日:2019/12/05

更新日:2020/03/10


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

今回は、社員のやる気、
自主的な行動を引き出すための大切なポイントの
第2回の内容をあなたと共有します。

(動画再生時間:13分17秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

参照:社員が自ら行動する理由:ラグビーW杯ベスト8、本当の要因
参照動画(下の画像をクリック)

掲げても変わらない

ラグビーワールドカップ日本大会

多くのファンを生み、
大成功のうちに幕を閉じた要因の一つ。

それが”ワンチーム”を掲げて快進撃。

予選プール1位、初のベスト8入り
を果たした日本代表チームの活躍にあったことは
誰も否定できないでしょう。

ジョセフヘッドコーチが掲げた
”ワンチーム”というスローガン。

これが素晴らしいからといって、
社長、経営者のあなたの会社で
”ワンチーム”を掲げても、
何も変わらないという点を
前回、あなたと共有しました。

参照:社員の考え・行動を変えるポイント(その1)”ワンチーム”では変らない!
参照動画(下の画像をクリック)

”ワンチーム”に関わらず、
他のスローガンであっても、

例えば、
「全社一丸となって目標達成!」
「みんなで目標達成!頑張るぞ!」
と掲げても、

目標は達成できるかもしれませんが、
社員の考え、行動は何も変わりません。

そこには2つの要因があります。

前回は、その一つ、
所属するメンバー、
社長、経営者のあなたの場合ならば社員、

彼らとスローガンの間に関係性がないからでした。

社員からしてみると
関係性がわからないからでした。

今回は、もう一つの要因について
あなたと共有をします。

 

手段の一つ

スローガンを掲げることは、
個人の考えや組織としての行動を
同じ方角に向かせるための手段の一つです。

ラグビー日本代表の場合は、
個々の選手がラグビーの試合を通じて実現したいこと、

憧れの存在になる。
そのために勝つ。

このことを実現するために
”ワンチーム”になることが必要だ、
と関係性が分かった、出来上がった
と考えることができます。

もう少し、組織として
方向を合わせる観点から考えると、

スローガンを見る、唱える、聞くことで、

その組織に属する個々人が、
目指す目的、実現を望む将来の姿が
わかるからです。

 

関係があったとしても

「社員との関係性が大事なのか!
その内容をスローガンにまとめれば
機能するのか!」ということで、

例えば、
「社員満足度調査」のような
アンケートを社員にとって
中身を整理、集計するとか、

社員にヒアリングをして、
その内容を整理する、

というようなことをやったとします。

その結果、
社員と関係がありそうな内容を、
あなたが見つけ出した
としましょう。

その内容を整理して
スローガンにすれば、

社員は関係性がわかるだろうから、
考えや行動に変化が出るだろう、
と期待をするかもしれません。

しかし、社員の考え、行動は変わりません。

アンケートを取り、
あなたがヒアリングをして、内容を整理して、

社員と関連性がある内容はこれだ!
とスローガンを掲げても、

「ふーん、スローガンは
今度はこれですか。

まぁ、関係ないけれどね」
と社員は見ています。

多少自分の気持ちに
響く部分があっても、
「直接関係ないし、
どこまで自分の気持ちと
合致しているのかなんて、
ちっともわからないし」とか、

「またどこかのいいとこ取り
じゃないか」などと、
社員は冷めた目で見ています。

 

社員から必要なこと

掲げたスローガンと社員の間に
関係性があったとしても、

スローガンの内容に、
社員が賛同する、
実現に同意する事ができていないので、

社員は冷めた目で
見ているだけです。

社員が賛同する、同意する事
が重要です。

ラグビー日本代表の場合は、
個々の選手の
「勝つ事で憧れの存在になる」があり、

その実現のためには
”ワンチーム”になる事だ、
と選手からの賛同が得られた
と考える事ができます。

どの様にすると、
社員の賛同、同意を得る事が
できるのでしょうか?

社員の賛同、同意を得た内容を
スローガンに掲げる事が
できるのでしょうか?

 

受け入れられない

少し考えてみてください。

知人や友人が、
あなたの好ましくない癖を
指摘してくれたとします。

その癖が好ましくないと
あなた自身で
わかっていたとしても、
反発をしたくなるでしょう。

気づいていない点を
もし指摘されたとしれば、
尚更、反発をするのでは
ないでしょうか?

指摘された内容を
素直に受け入れること、
指摘内容に同意することは
なかなかできないものです。

「今のは”好ましくない癖”
を例にしているから、だから
同意なんかできるわけがない」
という意見があるかもしれません。

では、あなたの良い点を
知人・友人が褒めてくれたとします。

日頃からあなた自身が
意識をしている様な点ならば、
謙遜したり、照れたりしながらも、
受け入れて喜ぶことは
あるでしょう。

しかし、

あまり意識していない点ならば、
”そうなのかなぁ?
持ち上げてくれているだけ
じゃないの?”などと
考えるのではないでしょうか?

”こいつ、何か
下心があるんじゃないの?”
とまでは思わないかもしれませんが、

素直に受け入れることは
容易ではないと思います。

関係性がある内容でも、
与えられると反発する、
受け入れられない、
同意を得ることも難しいものです。

 

社員から導き出す

素直に受け入れられない、
賛同、同意を得られない理由は、

指摘や褒め言葉などであっても
外部から与えられるからです。

与えられるので、
例えわかっていたとしても、
その内容に同意する、
賛同する事が難しくなります。

与える限り、
どんなに関係性があり、
素晴らしい内容であっても、

それを受け入れ、
同意、賛同するところまでには、
なかなか行き着かないものです。

しかし、
もしなんらかの方法を経て、
自分で気づいたとしたら、
自分で導き出したとしたら、

例え好ましくない事であっても、
人は自分のこととして
受け入れる事ができる様になります。

同意する事ができる様になります。

自分で導き出したことに
もし同意できなければ、
一貫性を欠いてしまう、
自分の中で矛盾が生じてしまいます。

自分の中で、
説明ができなくなってしまいます。

それを避けようとするので、
自然に同意をし、
受け入れる状態になります。

 

賛同、同意を得るには

世の中の経営に関する
ほとんどの事柄は、

例えば、
目標を掲げるとか、
スローガンを作るとか
クレドを作るとか

計画を作るとか、
計画の中身こんな項目などの

この様な「手段」をやろう
というものが大半です。

この「手段」をやったからといって、
事業での成果、結果が変わること、

社員のやる気、行動が変わることは
まず期待できません。

社員の考え、行動に変化を生み出し、
事業の成果を手に入れたいならば、

事業の根本となる
事業の目的、将来の姿を

社員から導き出す形で
整理することで、
事業の目的、将来の姿と
社員との関係性を作り出します。

同時に、社員が自ら導き出した
という過程を経ることで、

社員の賛同、同意を得ることが
実現できます。

その上で、事業の目的、将来の姿を
実際に実現する手段として、

例えば、
スローガンを掲げる、
クレドを作る、
計画を作る、
その時の計画の項目はこの様な内容

という「手段」の
どれをどの様に活用するのか、
という観点で選び実行します。

スローガンを掲げる、計画を作る
の様な「手段」をやるから、
成果が出るものではありません。

考え方が逆です。

「手段」とは、
何かを実現するときに、
適しているやり方のことです。

手段を用いるための根本、
実現することが事前にあります。

それが、2回にわたって
あなたと共有した、
事業の根本となる
事業の目的、将来の姿

これをまず社員から導き出すことで、
社員との関係性と
社員からの賛同、同意を得ることを
行うことです。

社員から賛同、同意を得た
事業の目的、将来の姿、
これを実現する活動をするときに、

スローガンを掲げることに
効果があるならば、
スローガンを掲げるだけのことです。

今回2回にわたってお伝えした
このポイントに関して、
あなたご自身で考えたやり方で
取り組んでいただいても構いませんし、

私たちウィズスマイルは、
事業の目的、将来の姿を
社員から導き出し、
社員との関係性を作り出し、

社員からの賛同、同意を得て、
実際に実現するための具体的な方法
を提供しているので、
それを用いていただいても構いません。

それはどちらでも構いません。

重要なことは、
2回にわたってお伝えしたポイントを
はずなさい取り組みを
するということです。

 

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