後出しはダメ!できる人が採用できない理由(3):人の採用と育成(3)

こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

社長、経営者の方と
お話をしていて
必ず出てくる話が
人の問題・課題です。

【今回の内容の動画】(動画再生時間:13分37秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

  • 人が足りない。
  • 人が採用できない。
  • できる人がいない。
  • 社員が育たない。
  • 社員が学ばない。
  • 社員に主体性、自主性がない。
  • 社員にやる気がない。

などなど

この中でも今回は、
できる人が採用できない原因の
3つ目を明らかにし、
あなたと共有します。

【前回までの内容】
できる人が採用できない理由:人の採用と育成(1)
内容の動画(下の画像をクリック:14分10秒)

こんな理由で不採用?できる人が採用できない理由:人の採用と育成(2)
内容の動画(下の画像をクリック:9分05秒)

面接即終了!

前回取り上げた、
パート、アルバイトの求職をしている
知人の知人の方の
前回とは別の会社の話です。

バイト、パートの求人を紹介する
ウェブサイトから応募したところ、
応募先から連絡があったそうです。

勤務希望日時、
勤務場所の確認がありました。

その時点で、
そもそもの求人広告の場所は、
すでに人員がみたされたので、
近くの別の場所で
勤務して欲しいとのこと。

「直前に足りてしまえば、
まぁ、そんなこともあるよなぁ。
近くの場所でも十分通えるから」
とその方は考え、

近くの別の場所で
めでたく面接となったそうです。

当日面接場所に担当者を訪ね、
面接が始まりました。

経歴の話や仕事内容、
勤務日時の話となりました。

その会社では、
年末年始などであっても、
シフトは絶対に動かせない、
という話になったそうです。

その方は、年末年始、
親御さんを連れて親族と会うことが
恒例となっており、

親御さんもそれを
楽しみにしています。

シフトの中で一日、
どうしても休む必要が
生じてしまいます。

会社側は、社員全員に
シフトを守ることを
お願いしているので、

それは受け付けられない。

難しいということならば
今回のことは難しい
と担当者は言ってきたとのこと。

この時点で面接は終了
となったそうです。

 

あの時に言ってよ!

会社の事情があるから、
シフトをずらせないことも
いた仕方ない、
とその方は思ったそうです。

とはいえ、
なんとも腹の虫が
収まらなかったそうです。

この会社の求人広告には、
家族や子どもの予定、

例えば、
子供の運動会などに合わせて
休むことができるから、

お子さんのいる主婦の方でも
しっかり働ける、

などと唱っているそうです。

しかし、
現実は全く違うわけです。

「最初の電話で勤務希望日、
勤務時間などを聞いてきた時に、

年末年始なども
シフトは変えらない、
と説明をしてくれれば、

交通費と時間を割いて
面接にはいかなかったですよ。

先方の担当者も、
無駄な時間を使わなかっただろうに」
と知人の方は言っていたそうです。

あなたは今回のこの事例を
社長、経営者として
どのように思うでしょうか?

 

雰囲気が悪い原因

求人は最初の間口を広げた方が、
お応募者は多くなるし、

その中から選べば
良い人に当たる確率が高くなる、
とでも考えているのでしょう。

それ自体は
あながち誤りではないでしょう。

だからといって、
事実と異なる
甘いことばかりを並べれば良い、
ということにはなりません。

良いことばかりを見ると、
人は多大な期待をします。

良いことは
さらに自己の考えで
大きく広げて考えます。

拡大された良いことを抱いて
面接に訪れたのちに、

厳しい条件、今回の事例では、
シフトを一切動かせない、
シフトを外れる休みはとれない、
などの条件を突き付けられると

求職者の気持ちは、
一気にマイナスに
必要以上に引っ張られます。

期待が大きいだけに、
その反動のマイナスは
とても大きくなります。

採用する側は、
それでも説得をして、
入ってくれれば良い、
と考えているのでしょうか。

説得されて採用される方は
もちろんいらっしゃるでしょう。

それぞれの方に、
それぞれの事情がありますから、
それが許せばOKとなることも
あるわけですから。

ただし、長くは続かないでしょう。

説得されたから、
事情もあって仕方なく
そこで働くことにしたのです。

働いたとしても、
いた仕方なくでしょう。

少なからずやる気を持って働く、
ということにはならないものです。

他に良いところが見つかれば、
さっさと辞めるでしょう。

その方曰く、
「最初に事務所に入った時、
その後、担当者に会った時、

このオフィスの雰囲気が
どんよりしていて嫌だなと思った」
とのことでした。

面接が途中で終了ということが
あった後の言葉だ、
という点を差し引いいても、

働いている状態が、
必ずしも良い状態ではないことが
垣間見られるのでは
ないでしょうか?

 

商売に影響が、、、

「別に面接時に、
ふるいにかかるからいいじゃないか」
との意見もあるでしょう。

実際の面接では、
篩にかかるからよいのですが、
その他の点で影響がある
と考えることができます。

今回、事例で出てくる
求人で問題、課題を抱える
会社名は出していません。

しかし、知人と知人の間の話、
知人と私の間の話では、
会社名はしっかり出てます。

「ちょっとひどい対応をする会社」
として会社名が上がっている
ということです。

その会社に対する良くない評判が、
求人を通じて起きている
ということです。

余程の事がなければ
良い体験については、
人に話をする事は
あまりありません。

一方、自分が体験した
良くない評判は、
多くの人に話をする、
と言われています。

実際に、知人の知人の方は、
仕事、求職の話になると、
このことを話してしまうそうです。

その結果、
あの会社は人に対して酷い、
などの評価が広まります。

BtoCのビジネスの会社なら、
「その会社の商品は避ける」
のようなことも起きます。

実際に、
前回、今回の会社が
BtoCビジネスだったこともあり、

知人の知人の方の周りでは、
「できるだけ買わない、
使わない」ことになっているとのこと。

知人の知人の方の周りで
求人に関する話が出ると、
「辞めた方がいいよ」と
アドバイスをするそうですよ。

今回のような話を聞くと、
「えっ、あの会社がそんななんだ」
と驚きと共に、

「求人が出ていたから、
応募しようと思ったけれど、
他にするよ」となるそうです。

これが原因とは言いませんが、
求人広告は出続けいるそうです。

充足できないのかも
しれませんね。

 

後出ししない!

今回の求人の問題点は、
採用において譲れない条件を
後出ししていることです。

良いことばかりを並べて
求職者を集めて、

面接の時に
厳しい条件を提示して、

ふるいにかければ良い、
という方法は、
悪くはありませんが、
好ましいとは言い難いです。

先程述べたように、
ビジネスによっては
営業部分に影響が出ます。

社員の誰もが、
営業、販売に関与して、
会社の売上、成長に寄与する
との観点から言えば、

この求人手法は
逆行していることがわかります。

そのことをなんとも思わずに
実施している人事部門、採用部門を、

社長、経営者は
どの様に考えるのでしょうか?

ふるいにかけるとはいえ、
実際に面接をおこないます。

求職者には、
時間を割かさせるだけでなく、
交通費も負担させます。

会社側は、面接のために
担当者の時間を
割かなければなりません。

会社側が譲れない条件を
後出しすることで
これらが無駄になることを
社長、経営者の方は
どの様に捉えるのでしょうか?

今回のようなことは、
できれば避けることが
望ましいと思いませんか?

望ましいと思うならば、
採用条件として重要な点は、
実際の面接をする前の
早い段階で知らせることです。

調整できる条件面で、
歩み寄る過程で一部は説得する。
一部は譲る。

条件の調整をするとは、
この様なことを指します。

一方的に譲れない条件を示すなら、
調整以前に提示して、
相手が事前に選択できるように
しておくことです。

マーケティングでも、
良いことばかりを並べることは、
必ずしも好ましいとは言われません。

逆に、良くないことを提示する方が、
相手から信用される、
ということが言われます。

同じことが、
マーケティングとは異なる、
ひとの採用の世界にも
当てはまります。

人が相手なので、
同じことが当てはまります。

求人広告にその条件を
書きたくないなら、

面接日時などの調整をする時の
電話やメール連絡の際に、
明らかにしてしまいましょう。

採用に関する、
明らかな無駄は排除しましょう。

採用には時間と手間がかかるだけに、
無駄なことは排除し、
効果のあることに
時間を割きましょう。

実施できるように、
採用のやり方、プロセスを
見直しましょう。

自分たちの都合だけでなく、
相手の求職者のことを考えましょう。

優遇する必要はありませんが、
無駄なことを
しなくて良い様にしましょう。

巡り巡って、
望ましい求職者との出会いに
つながる可能性が高まります。

実際に、前段階で
譲れない条件を提示しふるいにかけ、

面接と条件などの調整に
時間をかけることで、
望ましい人ひと、
できる人の採用に
つながった事例は少なくありません。

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