「戦略」に重要な視点、差・ギャップとは

公開日:2019/09/24

更新日:2020/05/06


こんにちは。

売上と社員のやる気を一度に伸ばす事を支援する
ウィズスマイル降旗(ふるはた)です。

前回までの4回に渡り、
「強み、弱み」が実はあまり
役に立たない点を共有しました。

経営の世界では、
「強み、弱み」は戦略を導き出す時の
一つの軸として使ってきました。

このことから、まず、
戦略とはどの様なことなのか、

戦略を導き出すために
一体今と何を比べると良いのか、

という点をお伝えしてきました。

(動画再生時間:11分16秒)

(BGMには、音楽素材MusMusの楽曲を使用しています)

【前4回の参照記事と動画の一覧】

参照:強み、弱みは役に立たない!

参照動画(下の画像をクリック)

 

参照:業界標準や他社との比較は危険!

参照動画(下の画像をクリック)

 

参照記事:経営・事業戦略ための比較対象とは?

参照動画(下の画像をクリック)

参照記事:戦略に必要な観点とは何か?

参照動画(下の画像をクリック)

戦略を導き出す部分には、
非常に重要なポイントがいくつかありますが、

ほとんど公にされていない、
説明をされていない事が多々あり、

その結果、この点を忘れ、考えることなく
戦略を作るために、
戦略が機能していない状況になっています。

戦略は、実際に日々の業務を行う時、
施策を行う時の一つのベース、基本になる
重要な部分なので、

この戦略が機能しないと、
日々の活動、あるいは施策の実施が、

今までやってきた事をそのまま踏襲し、
今までやってきた通りに続けてやるなど、

あまり考えることなく
反応的に今の状況はこうだからこれをやる、
という様なことになります。

結果として会社が変わらない、
事業の状況が良くならない状況を
引き出してしまっています。

戦略の中身を十分に把握をし、
その重要なポイントを押さえたやり方で
この戦略を考え、

そこから施策、
あるいは日々の業務を導き出すと、

結果として1年あるいは2年経ったときに
・会社が大きく変わっている
・会社の中の仕組みが変わっている
・実際の事業の内容も大きく成長している
様なことが起こります。

そこで今回から何回かに渡り、
この経営・事業の重要なポイントになる
戦略を作る時の大切な要素である
経営・事業の目的、
あるいは経営・事業の将来像に関して、

押さえておかなければいけない点、
ポイントをあなたと共有します。

 

戦略とは何か?

まず簡単な復習からします。

そもそも戦略とはなにか、です。

前回までの「強み、弱み」
に関する内容でも説明をしましたが、
もう一度、復習をしておきます。

戦略とは何か。

というと次の図の関係になっています。

 

時間軸を横軸にして、
今現在の経営・事業の状況状態があり、

それに対して、
実現したい経営・事業の目的、
あるいは、将来の姿が存在します。

現状と将来の姿、
経営・事業の達成したい目的との
差、ギャップがあります。

この差をどの様な経路で埋めるのか、
どの様な考え方、
どの様な地点を経て実際に埋め、

経営・事業の目的、将来の姿を達するのか。

この経路が戦略です。

 

戦略に重要な差・ギャップ

戦略を検討することは、
本来は経営・事業の目的、将来の姿に辿り着く考え方、
方法がいくつかありますが、

この中から、会社の今の状況、
会社。事業を取り巻く環境を考えたときに、
最も適切な経路を選択し、

それを実現するための日々の行動、
業務を行うことです。

日々の行動、業務は、
戦略で選んだ経路、

今回の場合、例えば、
この黒い線の経路を選んだとすると、

この戦略に沿った内容を行う事、
行なっていく事が日々の業務であり、
あるいは、実際に行う施策になります。

戦略は、今現在の経営・事業の状態から
経営・事業の目的、
あるいは経営・事業の将来の姿を
実現するための経路のことだ、
という点をお伝えをしました。

それを示すと、
先程の図の様になります。

この図からわかるように、
経路の部分が戦略にあたるので、

この戦略に沿って明日からの業務
あるいは
翌月の業務の内容をこの様に変ようとか、
翌々月からこの様なことに取り組み変えていこう、
ということを行います。

日々の業務、施策によって、
この様なことをやる必要性がある、
この様な事が求められている、
このことをやることにより
経営・事業の目的、将来の姿が達成する事が
分かる事が必要になります。

ということは。

今の状態と将来の姿、目的との間のギャップが
明確にわかることが求められます。

この図でいうと、
ここにある差、ギャップが
はっきりしているから、

今から最初に、この部分に取り組む必要がある、
それを行なった次にこれをやる必要性がある。

そうするとここまで辿り着く、
ということが分かることです。

 

ギャップ、差の重要な点

この差、ギャップが明らかになる
ということは、
単純に言うと、

例えば顧客満足度が今高いとか、
今は高くない、のような話ではなく、

顧客満足度を考えた時に、

この部分はできているとか、
この部分は全くやっていないとか、
この部分は、
例えばアンケートによると、
今お客様からの評価は5点満点中1点しか取れていないので、

来年、同じアンケートを取ったならば
2点にしたい。そのためには、
この部分の項目の点数を上げるのだから、

この様なことを今から取り組み、
1年後にこの様な状態になっている様にしよう、
という事がわからないと、

実際の日々の具体的な行動に
展開することができません。

日々の業務あるいは日々行う施策は、
戦略をベースにして作られている
という関係になっているので、

顧客満足度を考えた時に、
顧客満足度として点数を上げよう
という話ではなくなります。

顧客満足度のこの部分に
今取り組まなければいけないとか、

この部分を早くやらないと
実施するにはこれだけの期間がかかるから、
早いタイミングでお客様から
受け入れられない
という事がわかります。

そもそもこの差、ギャップが
極めて詳しい、詳細な内容であること、
明らかになっていることが、
前提になる点がお分りいただけるでしょう。

 

今までの考えではズレる

先ほどお話したように、
今、顧客満足度の点数が低い、
この点数は上げないといけない、
という話では、

何をどうやるのかは全くわからず、
結果として日々の業務である
明日から何をやろうとか、
この部分を変えようとか、
この様な施策を行った方が良い、
ということにはつながりません。

何があっても、
顧客満足度が高い、低いは、
何かでアンケートをとるなどの形で得られた
結果でしかありません。

そのための施策は、
顧客満足度が高い、低い
からは導き出されません。

顧客満足度として、
これが自社のサービス、
自社の事業・経営の中には必要であり、

それがこのレベルでなければ
ならないことがわかったときに、

現在を見たときに、
今はこれができている、できていない、

あるいは、
このレベルには全く達しておらず、
まだここまでしかできていない、

ということがわかります。

そして、戦略として、
どの部分をやった方がいいのか
ということが選べます。

戦略は、今から将来に至る経路だ、
という点をお伝えしましたけれど、

この部分ができている、
この部分ができていな、
ということがわかったときに初めて、

これをやってからこれをやる、
という経路がコレ、図の黒い線だ、とか、

逆にこちらをやってから
別のことをやり、
それからこれをやる方が良い、
というような考え方も出てきます。

それが例えば、図の青い線です。

それを比べたときに、
どちらの方がより目的、
将来の姿を達成することに適しているか、
ということを戦略として選択しています。

この様な関係性で成り立っています。

このことがわかってくると、
この差、ギャップをどうやって把握できるのか、
ということが、

非常に重要なポイントになることは
おわかりいただけるでしょう。

 

では次回は、
戦略に関してさらに重要なポイントがありますので、
その点をあなたと共有したいと思います。

無料レポート